このブドウ品種を動物に例えると?
ヴィオニエを動物に例えるなら、色鮮やかな「孔雀」。
孔雀は存在感と華やかさを持ち、その美しさに誰もが目を奪われます。ヴィオニエも同じように、とろっとした果実味、桃のようなフルーティーで豊かな香りが飲む人を惹き付けます。
全体的に華やかで豊かで丸みのあるこのワインを飲んでいると、なんだかカラフルで堂々としている孔雀のようなイメージを持ってしまう。ああ、この蜂蜜たっぷりの花畑に浸かっているような幸せな気分を、どこまでもどこまでも噛みしめていたい・・・。
味わいは?
ヴィオニエの味わいは、とろっと熟したトロピカルな果実。
ヴィオニエで作ったワインを口に含むと、熟した桃やアプリコット、マンゴーといったトロピカルフルーツの濃厚な甘みが広がります。その後、ほのかにスパイスやナッツのニュアンスが現れ、全体を丸く引き締めてくれる感じ。酸味は控えめで、口当たりが非常に滑らかで、飲みごたえのある豊かなボディが特徴です。
口の中が南国フルーツで大渋滞だ~~~!南国に旅行したいけどできない・・・、そんなときはヴィオニエでトロピカル気分に浸ってみるのもいいんじゃない?
香りは?
ヴィオニエの香りは、花畑にいるみたい。
孔雀が華やかな羽を揺らして注目を集めるように、たくさんの花を一面に散らしたような圧倒的な香りが最高。その奥には、やっぱりトロピカルなフルーツの香りも。まるで、フルーツがなっている花畑の中心に、大の字で寝そべっているような気分。
花畑×フルーツ、これで幸せな気分にならないわけがないでしょう。この香りの豊かさは、飲む前から特別な期待感を膨らませてくれますね。・・・もう飲んでいいですか!? 飲んでいいですよね!?
主な生産地は?
ヴィオニエの主な生産地は、フランスのローヌ。
ヴィオニエの本場といえば、フランスのローヌ地方が有名。特にコンドリューという小さなエリアでは、ヴィオニエの持つアロマティックでエレガントなスタイルが最大限に発揮されています。また、他のローヌ地方でもブレンドに使われ、赤ワインに香りと華やかさを加える役割を果たしています。
新世界では、アメリカ(特にカリフォルニア)やオーストラリアでも高品質なヴィオニエが作られており、より果実味が前面に出たスタイルが多いです。また、チリや南アフリカでも注目される品種となっており、それぞれの産地で独自の個性を持ったワインが楽しめます。