ボルドーは、フランス南西部にある世界的に有名なワインの産地です。温暖な気候と多様な土壌に恵まれ、ここで作られるワインは、種類も味わいもとっても豊富!
ボルドーワインといえば、やっぱり赤ワインが人気です。特に有名なのは、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルロというブドウを使ったもの。力強い味わいから、まろやかで飲みやすいタイプまでいろいろあります。初心者には、メルロが多めの、やさしい飲み心地の赤ワインがおすすめ!
実は、ボルドーでは赤ワインだけではなく、白ワインや甘口ワインも作られているんです。白ワインは、フレッシュでさっぱりした味わいが特徴で、魚介や軽い料理と相性抜群。甘口ワインは、ソーテルヌという地区で作られるものが特に有名で、濃厚な甘さと複雑な香りが楽しめます。アイスクリームやチーズケーキと一緒に飲むと最高ですよ!
ボルドーのワインには「格付け」というランクがあるのも特徴です。有名なシャトー(ワイナリー)のワインは、特別な日のお祝いにもぴったり。でも、手ごろな価格のボルドーワインもたくさんあって、日常の食事にも合わせやすいんです。
おや・・・?
フランスのボルドーから、人気のブドウ品種たちが集まってきました。
ワインの味はブドウ品種に左右されるので、ワインを飲むときはこの子たちの特徴を感じてみてください!
カベルネ・ソーヴィニヨン(赤ワイン)
カベルネ・ソーヴィニヨンを動物に例えるなら、百獣の王「ライオン」。
カベルネ・ソーヴィニヨンを使ったワインはしっかりとした力強い味わいを持ち、「赤ワインと言ったらこのガツンと来るパンチでしょ!」と言う人も多いです。あまりワインを飲まない人にとっては、一番最初にイメージする赤ワインの味がカベルネ・ソーヴィニヨンの印象に近しいはずです!
ライオンのことは誰でも知っている・・・。百獣の王であるカベルネ・ソーヴィニヨンも、ワイン界では誰もが知っている超有名品種。これさえ覚えておけば、赤ワインの基本はマスターしたも同然ですよ!!
カベルネ・ソーヴィニヨンの味わいは、王道の赤ワイン。
濃厚な果実感や渋み(タンニン)がガオッとくる感じで、ずっしりとした味わいがライオンの咆哮のように口の中で響き渡ります。「軽めのワインだと何だか物足りない」、「今日は何かしっかりした”飲んでいる感”がほしい」、そんなあなたの期待にカベルネ・ソーヴィニヨンは100%答えてくれる。
こんなワインには、赤身のお肉や濃厚な煮込み料理なんかを合わせたい・・・。そして身も心もライオンになってしまいたい・・・。
カベルネ・ソーヴィニヨンの香りは、黒く・濃厚な果実。
獲物に狙いを定めたライオンのように、ブラックベリーやカシスなどの濃厚な黒い果実感があなたの世界を包み込みます。しかも、熟成された大人のワインであれば、スパイスやレザーの香りも感じられてしまうなんて最高。香りを取るだけで、このワインは重くてしっかりした飲みごたえのある味わいだと分かってしまう。
ああ・・・、私は今大平原の中で、この支配的な香りたちと一体になっている!もっともっと赤ワインで包み込んでくれ~~~。
メルロ(赤ワイン)
メルロを動物に例えるなら、愛くるしい「ゴールデン・レトリバー」。
穏やかで親しみやすく、誰とでもすぐに仲良くなれるような柔らかい性格が、このブドウの特徴として挙げられるまろやか・なめらかな味わいとよく似ています。ゴールデン・レトリバーがいつでもそばにいて心を癒してくれるように、メルロもその優しい味わいで飲む人を包み込みます。
全体的に落ち着いた大人のような印象を与えてくれるこのブドウ品種は、言うまでもなく世界中で大人気。絶対に覚えておいてほしいワイン!
メルロの味わいは、母なる大地。
果実味が豊かで、少し甘さを感じる飲みやすさが特徴です。渋み(タンニン)は柔らかく控えめで、どっしりとしたThe・赤ワインが苦手な人にとっても優しい口当たり・・・。
口の中に広がるのは、まるでふわっとしたゴールデン・レトリバーの毛並みを感じるような滑らかさと穏やかさ。飲むたびにリラックスできるワインで、なんだか豊かで優しい大地に包まれているような夢心地~~~。日常の食卓から特別な夜まで幅広く活躍してくれる!
メルロの香りは、豊かな土壌。
熟したプラムやブラックチェリーの果実味を感じさせる、甘く魅力的なものが中心。それに加えて、ほんのりとバニラやカカオのような甘いニュアンスや、シナモンのようなスパイス感がアクセントになっています。熟成されたものになると、豊かな土壌のような深い香りが加わり、より複雑で大人っぽい印象を与えます。
ああ・・・、普段は可愛らしくて愛嬌のあるゴールデン・レトリバーなのに、ご主人さまのためになるとキリッとした目つきになる。そんなモフモフなワンちゃんに包まれているような気分・・・。
カベルネ・フラン(赤ワイン)
カベルネ・フランを動物に例えるなら、みんなを和ませる「猫」。
何を隠そう、カベルネ・フランはワイン界のスーパースターであるカベルネ・ソーヴィニヨン大先生の親にあたる品種です。カベルネ・ソーヴィニヨン大先生はかなりパンチの効いたずっしり来る赤ワインという印象ですが、カベルネ・フランは近しい雰囲気がありつつも、しっかりとおとなしい調和役という感じ。
気まぐれで自由だけど、なんだかんだでそばにいると安心感を与えてくれる猫ちゃんのイメージが、飲む人に心地よいバランスと独特の魅力を提供してくれるカベルネ・フランの魅力とマッチしていますにゃー!派手さはないけど、飲むたびに「これ、いいな」と思わせてくれる、そんな愛くるしい猫のような個性をお楽しみあれ!
カベルネ・フランの味わいは、軽やかでお上品。
カベルネ・フランの味わいは、フレッシュで軽やか。ですが、しっかり重たいThe赤ワインのカベルネ・ソーヴィニヨンの親なだけあって、意外としっかりとした上品さがあります。渋み(タンニン)は控えめで柔らかく、酸味が心地よくて、ずっと飲み続けられる感じ。
猫がそっと膝に乗ってくるような、穏やかでリラックスした味わいです。・・・でもよく見ると、この猫は血統書付きのお上品な猫ではないか・・・!?
カベルネ・フランの香りは、明るい果実と青っぽい雰囲気。
ブルーベリーなどの明るい果実の香りが最初に広がり、幸せな気分に包まれる。そこにピーマンのようなちょっと青っぽいニュアンスがアクセントを加えてくれる。青っぽい香りはなかなか珍しいですが、豊かな果実味とともに香りを楽しんでいると・・・う~ん、とっても心地よい。
香りは、猫がのんびり過ごす日の午後のようなリラックス感。窓辺で太陽を浴びた猫のおなかに顔をうずめる、そんなふかふかほっこりした温かみのある印象を与えてくれます!
セミヨン(白ワイン)
セミヨンを動物に例えるなら、のんびりな「ナマケモノ」。
ゆっくりとした動きと穏やかな性格で、周囲をリラックスさせる存在感が、セミヨンの柔らかな味わいと丸みのある口当たりにぴったりです。セミヨンはナマケモノのように、柔らかく穏やかで親しみやすいワイン。その幅広い表現力と熟成による奥深さで、ゆったりとした時間を彩るのにぴったりの一本です。魚料理やクリーミーなソースの料理、さらにはデザートと合わせても、その柔軟な魅力を存分に楽しめます!
ああ、その甘~くゆったりした雰囲気、セミヨンさん大好きだ!
セミヨンの味わいは、まったり心地よい。
セミヨンの味わいは、ナマケモノが木の枝にぶら下がりながらのんびりと時間を過ごすように、柔らかく穏やかです。若いセミヨンは、洋ナシやリンゴ、レモンのようなフレッシュな果実味があり、酸味も控えめでスムーズな飲み心地。一方で、熟成が進むと蜂蜜やナッツ、バニラのようなリッチな風味が加わり、ゆったりとした時間の中で深みが増していきます。
まったりのんびりしていて、心地よ~い。
セミヨンの香りは、ふわっと甘い。
香りは、ナマケモノがのんびりと自然の中に溶け込んでいるような、落ち着きと優しさがあります。若いセミヨンでは柑橘系や白い花の爽やかな香りが漂い、軽快な印象。一方で、熟成タイプでは蜂蜜のような甘く濃密な香りが広がり、全体的に温かみのある包容力を感じさせます。この香りは、ナマケモノの平和な暮らしを思わせる穏やかさと親しみやすさを持っています。
ふわっと広がる甘い香りに、私はもうメロメロです。