ワイン完全初心者向けに、ワインを「動物」に例えてご紹介

国別・地域別ワイン

オーストリアのワイン【初心者向け徹底解説】

    オーストリアは、ヨーロッパの中心に位置する小さな国ですが、高品質で個性的なワインを生み出す名産地です。特に白ワインが有名で、冷涼な気候と多様な土壌が、フレッシュでエレガントなワインを育てます。オーストリアのワインは、フルーティで爽やかなものが多く、初心者にも親しみやすいのが特徴です。

    最も代表的なブドウ品種は「グリューナー・ヴェルトリーナー」。これはオーストリアならではの白ブドウで、ピリッとした白コショウのようなスパイシーな香りと、フルーティな酸味が特徴です。シンプルな魚料理やアジア料理、サラダとよく合い、幅広い料理とのペアリングが楽しめます。また、「リースリング」もオーストリアの得意分野で、ドライなスタイルのものが多く、柑橘系の爽やかな風味が魅力です。

    赤ワインでは、「ツヴァイゲルト」といった地元品種が人気。軽やかで親しみやすいスタイルの赤ワインが多く、チキンやパスタなどのカジュアルな料理に合います。

    オーストリアのワインは、ラベルにブドウ品種がはっきり書かれているので選びやすく、品質も安定しています。まずは「グリューナー・ヴェルトリーナー」や「リースリング」、「ツヴァイゲルト」を試して、その繊細で爽やかな味わいを体験してみてください。オーストリアの美しい自然を感じながら、気軽に楽しめる一本が見つかるはずです!

    おや・・・?
    オーストリアから、人気のブドウ品種たちが集まってきました。
    ワインの味はブドウ品種に左右されるので、ワインを飲むときはこの子たちの特徴を感じてみてください!

    グリューナー・ヴェルトリーナー(白ワイン)

    グリューナー・ヴェルトリーナーを動物に例えるなら、人懐っこい「コヨーテ」。

    軽快でありながら、どこかミステリアスな魅力を持ち、自然の中で独自の存在感を放つ姿が、この品種の個性にぴったりです。コヨーテが広大な平原を自由に動き回るように、グリューナー・ヴェルトリーナーもその多様性とフレッシュなキャラクターで飲む人を引きつけます。
    グリューナー・ヴェルトリーナーは、オーストリアで最も栽培されているブドウ品種。そのフレッシュな酸味とスパイシーな香りは、日常の食卓を100点満点に彩ってくれますよ!

    グリューナー・ヴェルトリーナーの味わいは、きりっと心地よい酸味。

    グリューナー・ヴェルトリーナーの味わいは、コヨーテの機敏で軽やかな動きを思わせます。
    青リンゴやレモン、ライムのような柑橘系の酸味が最初に広がります。そして軽快な口当たりの中にも、ミネラル感とバランスの取れた骨格があり、さっぱりとした余韻が残ります。
    どんな食事にも合わせやすく、カジュアルな雰囲気でもまったく問題なし。オーストリアの日常を盛り上げている理由が、なるほど納得!

    グリューナー・ヴェルトリーナーの香りは、白いスパイス。

    フレッシュな柑橘類や青リンゴの香りはもちろん、ハーブや白コショウのようなほんのりスパイシーな香りが広がってくるのが特徴的です。単純に果実の香りだけならよくあるワインですが、この白いスパイスのニュアンスが、他のワインとの大きな違い。
    単純なように見えて、なかなかに奥深い。そんなグリューナー・ヴェルトリーナーを試してみたくなりませんか・・・?

    リースリング(白ワイン)

    リースリングを動物に例えるなら、可愛さと強さを備えた「ペンギン」。

    見た目はかわいらしく親しみやすいけれど、実は驚くほどタフで適応力があり、寒い環境でもその個性を輝かせるリースリングは、ペンギンの特徴にピッタリです! ペンギンが海と陸を自在に行き来するように、リースリングも辛口から甘口、さらにはあま~~~~~い貴腐(きふ)ワインまで幅広いスタイルで楽しませてくれる万能な存在。
    愛くるしくて力強いペンギンのように、リースリングは世界中で大人気のブドウ品種なので、ぜひぜひ覚えましょう!

    リースリングの味わいは、辛口/甘口の両選手。

    リースリングの味わいは、まるでペンギンが冷たい海をすいすいと泳ぐようにシャープな印象で、酸味が特徴的です。
    冷涼な地域のものは、レモンやライムといった柑橘系の酸味が際立ち、透明感のある味わいが素晴らしい・・・。温暖な地域や熟成されたリースリングでは、桃やアプリコット、さらには蜂蜜のような甘さが加わり、まろやかさで魅力的・・・。
    辛口から甘口まで、どんな場面でも持ち前の酸味を持って戦うリースリングペンギンはかっこいい!!

    リースリングの香りは、白桃や石油。

    一番感じる香りは白桃といったフルーツであり、そこに白い花のような軽やかな要素が混ざります。お花畑にいるような、なんとも心地よい気持ち。
    そして、リースリングが面白いのは、熟成させることで感じられる「ぺトロール」と言われる石油の香り。ワインを石油で表現することに「???」となるかもしれませんが、ワイン界でレベルアップを繰り返せば、きっとあなたも徐々に感じられるはず・・・。見つけろ、石油!!

    ツヴァイゲルト(赤ワイン)

    ツヴァイゲルトを動物に例えるなら、可愛いくてユニークな「カモノハシ」。

    ユニークで少し不思議な印象を持ちながら、その奥にはしっかりとした個性と親しみやすさがあります。カモノハシが多様な特徴を持つように、ツヴァイゲルトもフルーティーさとスパイシーさを兼ね備えた、多面的な魅力を持つワインです。
    オーストリアで人気No.1の赤ワイン用ブドウ品種、ツヴァイゲルト。何だか名前もカッコよくて、ワクワクとテンションが上がっていく気がしませんか?

    ツヴァイゲルトの味わいは、穏やかだけど奥行きあり。

    ツヴァイゲルトの味わいは、カモノハシが陸と水を自由に行き来するような、軽やかさと深みが特徴です。
    チェリーやラズベリーといった赤系果実のジューシーな甘みが広がり、そこに黒コショウのようなスパイシーなニュアンスが追いかけてきます。渋み(タンニン)は穏やかで、飲み心地は滑らか。一見シンプルに感じながらも、その奥には独自の個性がしっかりと詰まっています。
    オーストリアのデイリー赤ワイン、その能力を知れば愛されている理由が分かる!

    ツヴァイゲルトの香りは、赤系果実と微かな複雑さ。

    香りは、カモノハシが暮らす川辺の静かな空気のような自然な心地よさがあります。
    チェリーやラズベリーのフルーティーな香りに加え、スパイスやハーブ、時には土っぽいニュアンスが感じられます。また、熟成タイプではダークチョコレートやスモーキーな香りも現れ、より複雑で奥深い印象を与えます。
    単純で軽くて、良い意味で子供らしい赤ワインもありますが、ツヴァイゲルトはもう少し複雑さを追加した感じ。気兼ねなく、飽きずに飲む赤ワインとしては最高ですわ~!

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