ワイン完全初心者向けに、ワインを「動物」に例えてご紹介

国別・地域別ワイン

フランス(ロワール)のワイン【初心者向け徹底解説】

    ロワールは、フランス中部から大西洋に向かって流れるロワール川沿いに広がる美しいワイン産地です。この地域のワインは多様性が魅力で、軽やかで爽やかな白ワインからフルーティな赤ワイン、甘口のデザートワインやスパークリングワインまで、いろんなスタイルが楽しめます。

    ロワールの白ワインで特に有名なのが「ソーヴィニヨン・ブラン」を使ったもの。代表的なのは「サンセール」や「プイイ・フュメ」で、フレッシュな酸味とハーブや柑橘の香りが特徴です。シーフードやサラダにぴったりで、爽やかな食事のお供になります。一方、「シュナン・ブラン」というブドウから作られる白ワインも素晴らしく、ドライなものから甘口まで幅広いスタイルが楽しめます。特に「ヴーヴレイ」は、このブドウの個性を存分に楽しめる名産地です。他にも「ミュスカデ」なんかも有名です。

    さらに、ロワールはスパークリングワインでも有名です。「クレマン・ド・ロワール」は、シャンパンと同じ製法で作られるけれど、より手軽な価格で楽しめます。特別な日のお祝いにも、日常のちょっとした乾杯にもぴったりです。

    ロワールワインは価格が手ごろなものが多く、気軽に試しやすいのもポイント。まずは「ソーヴィニヨン・ブラン」や「シュナン・ブラン」のラベルを探してみて、料理と一緒に楽しんでみてください!

    おや・・・?
    フランスのロワールから、人気のブドウ品種たちが集まってきました。
    ワインの味はブドウ品種に左右されるので、ワインを飲むときはこの子たちの特徴を感じてみてください!

    ソーヴィニヨン・ブラン(白ワイン)

    ソーヴィニヨン・ブランを動物に例えるなら、草原の「羊」。

    のどかな草原にいる羊のように、素朴で自然な雰囲気がありながら、そのふわふわした外見からは想像できないしっかりとした芯を持っています。羊が草原で風に吹かれながらリラックスしている姿が、このワインが持つ爽快なハーブや青っぽいネギのような香りを彷彿とさせます。
    ソーヴィニヨン・ブランで有名な産地はニュージーランド。私もこの草原に寝っ転がって、ニュー時ランドの羊たちと一緒に草の香りを噛みしめていたい・・・。

    ソーヴィニヨン・ブランの味わいは、グレープフルーツのようなきりっとした酸味。

    ソーヴィニヨン・ブランの味わいは、どんなときでもすっきり・さっぱりさせてくれる酸味が特徴的。
    まず感じるのは、グレープフルーツのような酸味の効いたフルーツ感。その後、ハーブや青りんごのような爽やかでグリーンなニュアンスが続き、軽やかな印象を残します。温暖な地域で作られるものでは、パッションフルーツやピーチのようなトロピカルな甘さが加わり、羊が太陽を浴びてのんびりしているような温かみを感じます。全体的に飲みやすく、でも後味にしっかりとした存在感を残すのが魅力です。
    そのきりっとした酸味が口の中を駆け巡る爽快感と言ったら、もう・・・。

    ソーヴィニヨン・ブランの香りは、ハーブやネギ。

    まず感じるのは、ハーブのような青々しい香り。日本人にとってはネギっぽい香りに感じるかもしれません。フルーツに例えるなら、グレープフルーツが一番そっくりだと言えそう。とにかく、何といってもすっきり爽快な香りが、あなたの全身を支配します・・・。
    ソーヴィニヨン・ブランの香りは、羊が草を食む草原の風景そのもの。ここまで草原間の感じられるワインは他にはないはず。ぜひ、羊飼いの気分になって、この爽やかさを体験してほしい!!

    シュナン・ブラン(白ワイン)

    シュナン・ブランを動物に例えるなら、愛嬌があってほっとする「リス」。

    小柄で愛らしい見た目ながら、その動きは活発で、どんな環境にも適応する知恵を持っています。リスが木の実を集めて冬を乗り越えるように、シュナン・ブランも軽やかな辛口から甘口、さらには貴腐(きふ)ワインまで、多彩なスタイルで飲む人を楽しませてくれるブドウ品種!
    どんな料理やシチュエーションでも合わせてくれる。超主役級ではないけどいてくるとほっとする。そんなシュナン・ブランさんは、まさに我らのオールラウンダー!

    シュナン・ブランの味わいは、しっかりとした酸味。

    シュナン・ブランの味わいは、地域やスタイルによって印象が大きく変わります。しかし、大きく共通しているのははっきりとした酸味。持ち前の酸味を武器に、どんなときでも活躍してくれるシュナン・ブランは安心感があります。
    辛口ワインであればこの酸味がきりっと引き締まって格別ですし、甘口ワインであればこの酸味と甘味が調和して何とも言えない味わいに・・・。
    今日の食事会に集まった人の好みがバラバラ・・・? シュナン・ブランさん、君の出番だ!

    シュナン・ブランの香りは、レモンや蜂蜜。

    香りは、まるでリスが駆け抜ける森の中のように、自然のフレッシュさと温かみを感じさせます。
    フレッシュで辛口のシュナン・ブランは、レモンや桃のような清々しい香りが駆け巡ります。一方で、熟成したものや甘口のシュナン・ブランでは、蜂蜜、ドライアプリコット、ナッツのような濃厚で奥深い香りで楽しませてくれる。
    この変化に富んだ香りは、まるでリスが四季折々の森で多彩な食べ物を楽しむよう・・・。ああ、今日は私も一緒に香りの森を冒険したい。

    ミュスカデ(白ワイン)

    ミュスカデを動物に例えるなら、いつも愛くるしい「ハムスター」。

    小さくて愛らしい存在感がありながら、その身軽さとエネルギーに満ちた動きが特徴的です。ハムスターが見せるキュートな魅力と軽快さが、ミュスカデのフレッシュで爽やかなキャラクターとぴったり一致します。
    ミュスカデを使ったワインは、日常のワインとして大活躍。ひっくりかえるほどの驚きはないけど、いつもどんなときでも安定しておいしさを提供してくれます。ハムスターがくるくる回っている姿を見るだけで心が和む・・・。まさにミュスカデも、そんなハムスターのような安心感を与えてくれる!

    ミュスカデの味わいは、きりっとした酸味。

    レモンやライム、青リンゴアップルのような爽やかな酸味が口の中を駆け巡り、飲むたびにリフレッシュした気分にしてくれます。このミュスカデは、シュール・リー製法という、発酵が終わったワインを瓶詰めする前に、澱(発酵時に沈殿した酵母の死骸)の上で一定期間熟成させ、ワインに旨味や深み、なめらかな質感が加わり、単なる軽やかなワインに留まらない複雑さが生まれます。
    シンプルで飲みやすいのに、どこか癖になる味わいが魅力!

    ミュスカデの香りは、柑橘系でさっぱり。

    レモンやライムの柑橘系の香りが中心で、そこに青リンゴや白い花、ほのかなハーブのニュアンスが加わります。全体的に清々しい印象で、まるでハムスターが小さな鼻をひくひくさせながら好奇心いっぱいで周りを観察しているようなワクワク感を感じさせます。
    こんなにすっきりさっぱりしているからこそ、日常の食卓を着飾ることなく彩ってくれるんですね!あまり考えずに、楽しく飲むならミュスカデさんは最高です!

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