このブドウ品種を動物に例えると?
プティ・ヴェルドを動物に例えるなら、隠れた攻撃力「ハリネズミ」。
一見すると控えめで目立たないように見えますが、近づくとそのしっかりとした存在感に気づかされます。ハリネズミがその小さな体に秘めたチクチクしている針を持つように、プティ・ヴェルドも少量でワイン全体の骨格を支え、ブレンドすることで力強さとスパイシーな余韻を与えます。
フランスのボルドーで主役であるカベルネ・ソーヴィニヨンやメルロとブレンドされることで、ワインを複雑で豊かにしてくれる。攻撃力の強い隠れた名脇役、プティ・ヴェルドさんです!
味わいは?
プティ・ヴェルドの味わいは、重厚で複雑。
プティ・ヴェルドの味わいは、ハリネズミがその鋭い針で自分を守るような力強さと芯のある印象が特徴です。
ブラックチェリーなどの濃厚な果実味が主役で、酸味と渋み(タンニン)がしっかりとした骨格を作り出します。熟成が進むと、スモーキーな風味やスパイシーなニュアンスが加わり、飲むたびに新しい側面が見える奥深い味わいを楽しめます。
この複雑さが最高なんです!この子がいる/いないで、ブレンドされるワインの品質に大きな違いが!!
香りは?
プティ・ヴェルドの香りは、スパイシー。
ブラックチェリーなどのしっかりしていてフルーティーな香りに加えて、スパイス、土、枯葉、タバコのような複雑な香りが漂います。
フランスのボルドーではカベルネ・ソーヴィニヨンやメルロとブレンドされていますが、力強くて豊満なワインたちと一緒になることで、そのワインにスパイシーな奥行きが加えられる・・・。聞いているだけで、プティ・ヴェルドさんをブレンドしたほうがいい気がしてきませんか・・・?
主な生産地は?
プティ・ヴェルドの主な生産地は、フランスのボルドー。
プティ・ヴェルドはフランスのボルドー地方が本場で、主にブレンドワインに使用され、ワインの骨格や熟成のポテンシャルを高める役割を果たします。
また、アメリカやオーストラリア、アルゼンチンなどの産地では、ブレンドではなく単一品種のプティ・ヴェルドも作られ、その濃厚で力強いスタイルが注目されています。しかも、日本の気候とも相性がいいので、日本でも徐々に栽培面積が増えているという。日本産プティ・ヴェルド、出発です!