このブドウ品種を動物に例えると?
マルベックを動物に例えるなら、愛嬌たっぷりの「熊」。
マルベックを使ったワインは「黒ワイン」と言われるほど、その濃い色調が特徴的。大きくて力強く、一見すると荒々しいけれど、その動きは意外と優雅で、親しみやすい一面も持ち合わせている。そんなマルベックには熊のイメージがピッタリ!
熊が山の中で堂々とした存在感を放つように、マルベックも濃厚で重厚な味わいを持ちながら、飲む人を安心感で包み込む懐の深さを持っている。さあ、この一見すると怖いように見えるけど、本当は優しい熊さんとお散歩してみましょう・・・。
味わいは?
マルベックの味わいは、ぎゅぎゅっと凝縮された黒い果実。
まさに熊が木の実や蜂蜜を楽しむように、濃厚で自然味あふれる味わいがマルベックの魅力。ブラックチェリーやブルーベリーなどの深みのある果実感がしっかりと口の中に広がり、その後にダークチョコレートやコーヒーのようなビターなニュアンスが続いていく。渋み(タンニン)は豊かでしっかりしてますが、ガツンとくる感じでもなく、丸みを帯びていて飲みやすい。
飲み終わった後に残る長い余韻は、熊の足跡が森に静かに残るような印象を与えます。ガタイがいいのに本当は繊細、そんなマルベックの魅力にあなたも染まっていく・・・。
香りは?
マルベックの香りは、果実とスミレ。
ワインの色合いから想像できるように、ブラックベリーやカシスといった熟した黒い果実の香りがメインにあり、なんともワクワクさせてくれる。しかも、それに加えてスミレのような華やかさも感じられてしまうという、非常にチャーミングな一面も持っています。
まるで、優しい熊が花畑を歩いているような、そんなメルヘンなイメージを持たせてしまう。そのポテンシャルを持っているのがマルベックなんです。ぜひマルベックを飲んで、森の散策に出かけましょう!
主な生産地は?
マルベックの主な生産地は、アルゼンチン。
マルベックは元々フランスのカオール地方が発祥ですが、今ではアルゼンチンがこの品種の代名詞的存在となっており、世界の生産量の大部分を占めています。標高の高い畑で育まれるマルベックが濃厚な果実味としっかりとした酸味を兼ね備え、世界中で愛されるワインに。フランスのカオールでは、渋み(タンニン)が強く骨格のしっかりしたクラシックなスタイルが特徴です。
アルゼンチンの代表選手であるマルベックは、熊のようにどこにいてもその存在感を放つワインとして、誰からも愛され、親しまれています!