ワイン完全初心者向けに、ワインを「動物」に例えてご紹介

国別・地域別ワイン

オーストラリアのワイン【初心者向け徹底解説】

    オーストラリアは、南半球を代表するワイン産地で、太陽の恵みをたっぷり受けた濃厚で親しみやすいワインが特徴です。カジュアルに楽しめるものから世界的に評価される高級ワインまで幅広く揃っていて、初心者にも挑戦しやすいのが魅力です。

    オーストラリアワインで一番有名なのは「シラーズ」(フランスではシラーと呼ばれる品種)です。果実味が濃厚でスパイシーな味わいが特徴で、バーベキューやグリルした肉料理と相性抜群!バロッサ・ヴァレーという地域が特にシラーズの名産地で、力強い味わいのワインが多く作られています。

    白ワインでは「シャルドネ」が人気で、南オーストラリアやヤラ・ヴァレーといった地域で作られるシャルドネは、トロピカルフルーツやバターのようなリッチな風味が楽しめます。

    さらに、オーストラリアは「カベルネ・ソーヴィニヨン」や「グルナッシュ」などの赤ワインも質が高く、多彩なスタイルが楽しめます。マルガリータ・リヴァーのカベルネ・ソーヴィニヨンは、エレガントでバランスの取れた味わいが魅力です。

    オーストラリアのワインは、ブドウ品種や産地がラベルに明確に記載されているので、選びやすいのも初心者にとって嬉しいポイント。スーパーやワインショップで手軽に手に入りやすく、価格も手ごろなものが多いので、まずは「シラーズ」や「シャルドネ」を試してみるのがおすすめです。オーストラリアらしい明るくリラックスした雰囲気を感じながら、気軽に楽しんでみてください!

    おや・・・?
    オーストラリアから、人気のブドウ品種たちが集まってきました。
    ワインの味はブドウ品種に左右されるので、ワインを飲むときはこの子たちの特徴を感じてみてください!

    シラー/シラーズ(赤ワイン)

    シラー/シラーズを動物に例えるなら、ピリピリとした雰囲気溢れる「黒豹」。

    力強さならブドウ界随一!そのうえ、コショウのようなスパイシーさも兼ね備えている、とっても大胆なブドウ品種。しかも、フランスなどではシラーと呼ばれて、オーストラリアなどではシラーズと呼ばれているという、陰の実力者のような二面性を兼ね備えているという・・・。
    この濃厚でスパイシーな個性は、大地を駆ける黒豹のように大胆かつしなやかに、あなたのハートを鷲掴みすること間違いなし!やけどしないように気を付けな!

    シラー/シラーズの味わいは、パワフルなベリーの果実。

    パワフルで複雑。濃密なベリーの味わいが中心にあり、そこにコショウといったスパイスのピリッとした刺激が絡み合います。しかも、熟成させると絹のように滑らかに変化してくれるという。まさに変幻自在の黒豹のようだ・・・。
    この味わいは肉料理と完璧にマッチするので、今夜は黒豹のように荒々しく、野性味あふれる食事もいいですねぇ・・・。スパイシーなワインなので、コショウをふんだんに使った料理と組み合わせたらもう・・・(じゅるり)。

    シラー/シラーズの香りは、スパイシー。

    すでに何度も登場していますが、シラー/シラーズと言えばやはりそのスパイシーな香りが特徴的。ブラックベリーやブルーベリーといったダークフルーツの香りが鼻を過ぎたと思ったら、なんてエキゾチックなスパイス感・・・。これは大人気のブドウ品種と言われるのも納得。
    これだけ見ると元気いっぱいの肉食獣って感じですが、熟成させるとレザーやダークチョコレートのような深みまで登場しちゃうんですから、エレガンスさと力強さの両面を備えている黒豹のイメージにピッタリ!

    カベルネ・ソーヴィニヨン(赤ワイン)

    カベルネ・ソーヴィニヨンを動物に例えるなら、百獣の王「ライオン」。

    カベルネ・ソーヴィニヨンを使ったワインはしっかりとした力強い味わいを持ち、「赤ワインと言ったらこのガツンと来るパンチでしょ!」と言う人も多いです。あまりワインを飲まない人にとっては、一番最初にイメージする赤ワインの味がカベルネ・ソーヴィニヨンの印象に近しいはずです!
    ライオンのことは誰でも知っている・・・。百獣の王であるカベルネ・ソーヴィニヨンも、ワイン界では誰もが知っている超有名品種。これさえ覚えておけば、赤ワインの基本はマスターしたも同然ですよ!!

    カベルネ・ソーヴィニヨンの味わいは、王道の赤ワイン。

    濃厚な果実感や渋み(タンニン)がガオッとくる感じで、ずっしりとした味わいがライオンの咆哮のように口の中で響き渡ります。「軽めのワインだと何だか物足りない」、「今日は何かしっかりした”飲んでいる感”がほしい」、そんなあなたの期待にカベルネ・ソーヴィニヨンは100%答えてくれる。
    こんなワインには、赤身のお肉や濃厚な煮込み料理なんかを合わせたい・・・。そして身も心もライオンになってしまいたい・・・。

    カベルネ・ソーヴィニヨンの香りは、黒く・濃厚な果実。

    獲物に狙いを定めたライオンのように、ブラックベリーやカシスなどの濃厚な黒い果実感があなたの世界を包み込みます。しかも、熟成された大人のワインであれば、スパイスやレザーの香りも感じられてしまうなんて最高。香りを取るだけで、このワインは重くてしっかりした飲みごたえのある味わいだと分かってしまう。
    ああ・・・、私は今大平原の中で、この支配的な香りたちと一体になっている!もっともっと赤ワインで包み込んでくれ~~~。

    グルナッシュ/ガルナッチャ(赤ワイン)

    グルナッシュ/ガルナッチャを動物に例えるなら、陽気で鮮やかな「フラミンゴ」。

    派手すぎないけど、明るくて魅力的。陽気な雰囲気がありつつ、どこか優雅で、みんなに愛される存在。フラミンゴが太陽の下でリラックスしているような感じが、グルナッシュ/ガルナッチャのジャムのような甘さ、まったりとした酸味、豊かな果実味という個性にピッタリです。
    着飾らなくても、ありのままで美しい。そして何よりも一緒にいて落ち着く・・・。そんなグルナッシュ/ガルナッチャが大好きだ!

    グルナッシュ/ガルナッチャの味わいは、陽気な赤い果実。

    グルナッシュ/ガルナッチャは、果実味いっぱいでとってもジューシー。イチゴやラズベリーの赤い果実がぱっと広がるような軽やかさがある一方で、ちょっとスパイシーな一面も兼ね備えています。渋み(タンニン)は控えめで、飲みやすいけどしっかり存在感があってバランスがいい感じ。
    まるでフラミンゴが優雅に水辺を歩いているような、軽やかさと芯の強さを両方持っています!しかも、糖度が高いためにアルコール度数が上がりやすい。そんな情熱的な一面も見せてくれるとは・・・。

    グルナッシュ/ガルナッチャの香りは、イチゴジャム。

    鼻に抜ける心地よいイチゴやラズベリーの香り。しかも、抱えきれないほどの果物を煮詰めて作ったジャムのような、凝縮した香りが感じられます。ああ・・・、この香りを感じるだけでどこまでも幸せになれそう。しかも、どことなくスパイシーな香りも漂ってくるとは・・・。
    このフラミンゴ、かわいい顔をしているくせになかなかやるようだな・・・。今日はこの美しきフラミンゴと一緒に、心地よくて飲みやすい世界に浸っていこう。

    シャルドネ(白ワイン)

    シャルドネを動物に例えるなら、気高き白い王「ユニコーン」。

    シャルドネは、白ワイン用のブドウとしては最も人気のある品種と言っても過言ではありません。ユニコーンがどんな環境でもその輝きを失わないように、シャルドネも冷涼な土地でも温暖な土地でも、さまざまなスタイルで美しく個性を発揮します。
    ユニコーンなんて言うと少し身構えてしまいそうですが、安心してください。シャルドネはみんながイメージするThe白ワインであり、カジュアルなものから高級なものまであなたの好みに合った表情を見せてくれます。ああ、やっぱりあなただけは絶対に私を裏切らない。ユニコーンさま・・・!

    シャルドネの味わいは、変幻自在。

    シャルドネの味わいは、まるでユニコーンの光が七色に輝くように、環境やスタイルによって変幻自在。
    冷涼な土地のものはレモンや青リンゴのような爽やかでシャープな味わいが特徴で、飲むとピュアで清らかな印象を受けます。一方、温暖な土地のシャルドネは、パイナップルや熟した桃のような濃厚でリッチなフルーツ感が広がり、バニラやトーストのような複雑な風味も加わります。樽熟成が加わると、クリーミーでバターのようなコクが生まれます。
    同じ品種でここまで楽しめるとは、さすがユニコーン。半端ないです。

    シャルドネの香りは、青リンゴや白桃。

    味わいが変幻自在ということは、香りももちろん変幻自在。
    冷涼な土地ではレモンや青リンゴのような酸味豊かなワインに、温暖な土地ではパイナップルや白桃のようなトロピカルな雰囲気に、樽で熟成させればバターのような雰囲気に。
    実はブドウ品種としてはこれといった大きな特徴はないのですが、だからこそ各地の特徴を存分に吸収したワインになってくれる。ああユニコーンよ、君は私のことをどこまで魅了してくれるんだい・・・?

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