ワイン完全初心者向けに、ワインを「動物」に例えてご紹介

国別・地域別ワイン

フランス(シャンパーニュ)のワイン【初心者向け徹底解説】

    シャンパーニュは、フランス北東部にある特別な地域で、この土地で作られるスパークリングワインだけが「シャンパン」と名乗ることができます。

    シャンパンといえばお祝いの場面で欠かせない存在ですが、その魅力は華やかさだけではありません。使用される主なブドウは「シャルドネ」「ピノ・ノワール」「ピノ・ムニエ」の3種類。それぞれのブドウが絶妙にブレンドされることで、シャンパン独特の深みとバランスが生まれます。

    シャンパーニュ地方は寒冷な気候と石灰質の土壌に恵まれており、これがシャンパンの繊細な泡立ちや爽やかな酸味を生む秘密です。辛口の「ブリュット」が主流ですが、ほんのり甘さを感じる「ドゥミ・セック」やデザート向けの甘口タイプもあります。また、白ワインから作られる「ブラン・ド・ブラン」や、赤ブドウだけで造られる「ブラン・ド・ノワール」など、いろんなスタイルが楽しめるのもシャンパンの魅力です。

    初心者におすすめなのは、メジャーなシャンパンブランドのもの。モエ・エ・シャンドンやヴーヴ・クリコといった名前を覚えておけば間違いありません。食事とのペアリングも楽しく、シーフードや軽めの前菜はもちろん、意外にもポップコーンやポテトチップスとも相性抜群です。特別な日だけでなく、日常の小さなお祝いにもシャンパンを楽しんでみてください!

    おや・・・?
    フランスのシャンパーニュから、人気のブドウ品種たちが集まってきました。
    ワインの味はブドウ品種に左右されるので、ワインを飲むときはこの子たちの特徴を感じてみてください!

    ピノ・ノワール(赤ワイン)

    ピノ・ノワールを動物に例えるなら、美しく気品高く飛び交う「蝶」。

    ひらひらと舞いながら軽やかに魅力を放ち、一瞬で心を奪われるような華やかさと繊細さを併せ持っています。その存在は儚げだけど、よく見ると模様や動きに奥深いストーリーが隠されている。まさにピノ・ノワールのように、じっくり向き合うとその複雑な魅力に引き込まれていきます。その魅力は世界中に届いているので、ワイン界では誰もが知っている超有名品種!絶対覚えてるべし。
    ああ・・・、この魅力的で軽やかな蝶とともに、エレガントに舞い上がっていきたい・・・。

    ピノ・ノワールの味わいは、上品な赤い果実。

    ピノ・ノワールの味わいとして、最初に感じるのは赤い果実の甘酸っぱさ。イチゴやラズベリー、クランベリーが口の中で軽やかに広がり、まるで蝶が花から花へと舞い移るように、明るく優しい印象を残します。
    その後、熟成によって現れる土っぽさやスパイスのニュアンスが、味わいに気品や深みを与え、まるで蝶が静かな森の奥へと飛び去っていくような後味。タンニン(渋み)はとても滑らかで柔らかく、口当たりが心地よいのが特徴です。
    とても複雑でエレガントな、そんな味わいを見せてくれるピノ・ノワール・・・。あなたはなんて美しいんだ。

    ピノ・ノワールの香りは、繊細なバラ。

    ピノ・ノワールの香りは、まるで蝶が舞う花畑のように華やかで繊細です。フレッシュなイチゴやチェリーの香りに加え、高貴なバラの香りが漂い、全体に気品を与えています。
    熟成されたピノ・ノワールになると、湿った森やキノコ、紅茶のような香りが顔を出し、蝶の鮮やかな羽模様の陰に隠れた繊細な模様を感じさせます。この香りは、吸い込むたびに新しい発見があり、飲む前から期待が膨らみます。
    力強いイメージを持つことが多い赤ワインですが、ピノ・ノワールの持つ繊細さにあなたも驚くことでしょう・・・。

    シャルドネ(白ワイン)

    シャルドネを動物に例えるなら、気高き白い王「ユニコーン」。

    シャルドネは、白ワイン用のブドウとしては最も人気のある品種と言っても過言ではありません。ユニコーンがどんな環境でもその輝きを失わないように、シャルドネも冷涼な土地でも温暖な土地でも、さまざまなスタイルで美しく個性を発揮します。
    ユニコーンなんて言うと少し身構えてしまいそうですが、安心してください。シャルドネはみんながイメージするThe白ワインであり、カジュアルなものから高級なものまであなたの好みに合った表情を見せてくれます。ああ、やっぱりあなただけは絶対に私を裏切らない。ユニコーンさま・・・!

    シャルドネの味わいは、変幻自在。

    シャルドネの味わいは、まるでユニコーンの光が七色に輝くように、環境やスタイルによって変幻自在。
    冷涼な土地のものはレモンや青リンゴのような爽やかでシャープな味わいが特徴で、飲むとピュアで清らかな印象を受けます。一方、温暖な土地のシャルドネは、パイナップルや熟した桃のような濃厚でリッチなフルーツ感が広がり、バニラやトーストのような複雑な風味も加わります。樽熟成が加わると、クリーミーでバターのようなコクが生まれます。
    同じ品種でここまで楽しめるとは、さすがユニコーン。半端ないです。

    シャルドネの香りは、青リンゴや白桃。

    味わいが変幻自在ということは、香りももちろん変幻自在。
    冷涼な土地ではレモンや青リンゴのような酸味豊かなワインに、温暖な土地ではパイナップルや白桃のようなトロピカルな雰囲気に、樽で熟成させればバターのような雰囲気に。
    実はブドウ品種としてはこれといった大きな特徴はないのですが、だからこそ各地の特徴を存分に吸収したワインになってくれる。ああユニコーンよ、君は私のことをどこまで魅了してくれるんだい・・・?

    ムニエ/ピノ・ムニエ(赤・白ワイン)

    ムニエ/ピノ・ムニエを動物に例えるなら、水しぶき舞い散る「イルカ」。

    ムニエ/ピノ・ムニエという名前を聞いたことがない方でも、シャンパンは聞いたことがあるでしょう。そう、ムニエ/ピノ・ムニエはシャンパンを作る際に使われるブドウ。
    シャンパンはブランスのシャンパーニュ地方で作られ、厳しい条件をクリアしたスパークリングワインのことを指します。そこでは、ピノ・ノワールやシャルドネというブドウ品種と合わせてムニエ/ピノ・ムニエも使われており、シャンパンを作るための3大ブドウ品種と言ってもよいでしょう!
    イルカが水しぶきをあげて踊っているような華やかさを感じてください!めでたい日には、やっぱりシャンパンでしょ!

    ムニエ/ピノ・ムニエの味わいは、柔らかくてフレッシュな果実。

    ムニエ/ピノ・ムニエは、シャンパンのなかで柔らかくフレッシュな果実味を演出する際に活躍してくれます。
    冷涼な気候でも育ちやすい性質から、シャンパーニュ地方の多くのブレンドに使われ、飲みやすく若々しいスタイルを作り上げる助けとなっています。また、熟成が進むと滑らかさと丸みが増し、他の品種と一体となって複雑でリッチなシャンパンを生み出します。
    シャンパンの隠れた主役ムニエ/ピノ・ムニエさん!実は昔までピノ・ノワールの親戚かと思われていてピノ・ムニエと呼ばれていましたが、実は他人ということが判明して最近はシンプルにムニエと呼ばれているみたい・・・。

    ムニエ/ピノ・ムニエの香りは、とにかくフルーティー。

    イルカが遊ぶ海風のように爽やかで心地よい。チェリーやリンゴ、スミレのような軽やかなフルーティーでフローラルな香りが特徴で、全体に親しみやすい印象を与えます。特にシャンパンでは、これらの香りが泡と一緒に広がることで、より華やかな体験を楽しむことができます。熟成タイプのシャンパンでは、ムニエ/ピノ・ムニエ由来のアーモンドやトーストのような香りが現れ、深みを感じさせる点も魅力です。
    くんくんくん・・・、このシャンパンの香りは、ムニエ/ピノ・ムニエの努力の結晶なのか!

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