ドイツは、白ワインが特に有名な国で、その爽やかな酸味とフルーティな香りが世界中のワイン愛好家を魅了しています。
冷涼な気候の中で育つブドウは、繊細で上品な味わいのワインを生み出し、ドイツワインの大きな特徴となっています。特に有名なブドウ品種は「リースリング」で、この国を代表する存在。リースリングは、辛口から甘口まで幅広いスタイルがあり、どれもフレッシュでフルーティな味わいが楽しめます。軽い酸味が料理とよく合い、魚料理やアジア料理との相性は抜群です。
ドイツワインの面白いところは、ラベルにしっかりと味のヒントが書かれていること。たとえば、「カビネット」は軽やかで爽やかな辛口、「シュペートレーゼ」は少し甘みが感じられるタイプ、「アウスレーゼ」はさらに甘く、デザートワインとして楽しめることが多いです。初心者でも選びやすく、自分の好みに合ったワインを見つけやすいのが嬉しいポイントです。
さらに、ドイツは甘口ワインの本場としても知られ、「アイスワイン」や「トロッケンベーレンアウスレーゼ」のような特別なワインもあります。これらは非常に甘く、濃厚で、特別なデザートのような一杯を楽しみたいときにぴったり。
ドイツワインは、辛口から甘口までバリエーションが豊富で、価格も手ごろなものが多いので、ワイン初心者にも試しやすいです。まずは「リースリング」とラベルに書かれているものを選んで、気軽にその繊細な味わいを楽しんでみてください!
おや・・・?
ドイツから、人気のブドウ品種たちが集まってきました。
ワインの味はブドウ品種に左右されるので、ワインを飲むときはこの子たちの特徴を感じてみてください!
リースリング(白ワイン)
リースリングを動物に例えるなら、可愛さと強さを備えた「ペンギン」。
見た目はかわいらしく親しみやすいけれど、実は驚くほどタフで適応力があり、寒い環境でもその個性を輝かせるリースリングは、ペンギンの特徴にピッタリです! ペンギンが海と陸を自在に行き来するように、リースリングも辛口から甘口、さらにはあま~~~~~い貴腐(きふ)ワインまで幅広いスタイルで楽しませてくれる万能な存在。
愛くるしくて力強いペンギンのように、リースリングは世界中で大人気のブドウ品種なので、ぜひぜひ覚えましょう!
リースリングの味わいは、辛口/甘口の両選手。
リースリングの味わいは、まるでペンギンが冷たい海をすいすいと泳ぐようにシャープな印象で、酸味が特徴的です。
冷涼な地域のものは、レモンやライムといった柑橘系の酸味が際立ち、透明感のある味わいが素晴らしい・・・。温暖な地域や熟成されたリースリングでは、桃やアプリコット、さらには蜂蜜のような甘さが加わり、まろやかさで魅力的・・・。
辛口から甘口まで、どんな場面でも持ち前の酸味を持って戦うリースリングペンギンはかっこいい!!
リースリングの香りは、白桃や石油。
一番感じる香りは白桃といったフルーツであり、そこに白い花のような軽やかな要素が混ざります。お花畑にいるような、なんとも心地よい気持ち。
そして、リースリングが面白いのは、熟成させることで感じられる「ぺトロール」と言われる石油の香り。ワインを石油で表現することに「???」となるかもしれませんが、ワイン界でレベルアップを繰り返せば、きっとあなたも徐々に感じられるはず・・・。見つけろ、石油!!
ゲビュルツトラミネール(白ワイン)
ゲヴュルツトラミネールを動物に例えるなら、美しい花に擬態する「ハナカマキリ」。
その華やかさと圧倒的な存在感が特徴的で、見る者(飲む者)を魅了する力を持っています。ハナカマキリが花に擬態してその美しさを誇示するように、ゲヴュルツトラミネールも「化粧品」や「ライチ」と言われるほど特徴的な香りで、周囲に圧倒的な印象を与えます。
一度飲んだら絶対に忘れられない。どんなワインよりも正体を当てるのが簡単。そんなイケイケドンドンな美しい花を楽しんでください!
ゲヴュルツトラミネールの味わいは、ボリュームがあって華やか。
ゲヴュルツトラミネールの味わいは、ハナカマキリの花模様のように豊かで華やか。
ライチやパッションフルーツ、熟したピーチといった濃厚な果実味が最初に広がります。酸味は穏やかで、全体的にまろやかでボリューム感のある口当たりが特徴的。
一口ごとに新しい発見があり、まるでハナカマキリが見る角度によって違う表情を見せるような印象を受けるっっっ!!
ゲヴュルツトラミネールの香りは、化粧品やライチ。
ゲヴュルツトラミネールの特徴は、何といってもその香り。華やかなハナカマキリが、一面に花が咲きほこるような道を歩いている姿を彷彿とさせます。
このブドウ品種を表現する言葉としてよく使われるのは「化粧品」や「ライチ」。ライチは分かるけど、化粧品って・・・、と思ったそこのあなた!まずは一度飲んでみてください。言っていることを絶対理解できるようになります!!初心者が当てやすいブドウ品種ランキング1位(自称)!!!
ミュラー・トゥルガウ(白ワイン)
ミュラー・トゥルガウを動物に例えるなら、ほんわか落ち着く「ウサギ」。
ミュラー・トゥルガウは、軽快で愛らしくどこか穏やかな雰囲気を持ちながら、意外としっかりとした芯を持っているウサギとイメージがピッタリ合います。ドイツで人気のブドウ品種ですが、同じくドイツ出身のリースリングさんの陰に隠れがち・・・。
でも、ウサギが草原を跳ね回るように、ミュラー・トゥルガウもその軽やかな飲み心地と自然な味わいで、飲む人をリラックスさせてくれる最高な日常の華だよ!
ミュラー・トゥルガウの味わいは、フレッシュで飲みやすい。
ミュラー・トゥルガウの味わいは、ウサギが草原で新鮮な草をかじるようなフレッシュでピュアな印象です。
リンゴや洋ナシ、白桃などのフルーツ感が生き生きとしており、酸味が穏やかで飲みやすいのが特徴。どんな料理にも寄り添える軽快さがあり、気取らずカジュアルに楽しめる味わいです。この親しみやすさがウサギの穏やかで優しい性格を彷彿とさせます。
最高級のワインよりも、日常を飾るワインのほうが大切なんだ!
ミュラー・トゥルガウの香りは、青いフルーツ。
香りは、ウサギが草原を跳ねるときに感じる花や草の香りをイメージさせます。
青リンゴやレモン、白い花の軽やかな香りが広がり、そこにほのかなハーブや草木のニュアンスがアクセントを加えます。全体的に清潔感があり、爽やかな雰囲気が漂います。
華やかな香りが「飲んでみたい・・・」という気持ちを高まらせます。飽きない味わいと相まった印象は、日常を彩るワインとして定着している理由を教えてくれる!
シルヴァーナ(白ワイン)
シルヴァーナを他の動物に例えるなら、のんびり者の「鹿」。
森の中に静かに佇むその姿が、控えめですっきりしているシルヴァーナのキャラクターにぴったりです。鹿が自然に溶け込むように、シルヴァーナも料理やシーンに柔らかく寄り添い、どのようなシーンであっても大活躍してくれます。
こちらのブドウ品種は、ドイツで人気のブドウ品種ですが、ドイツの大英雄であるリースリングさんの人気がすごすぎて少し影は薄いかも・・・。でも、華やかさだけがワインのすべてじゃないよね!?
シルヴァーナの味わいは、心地よいミネラル感と苦み。
シルヴァーナの味わいは、鹿が森を静かに歩くような落ち着きと自然さがあります。
フレッシュなリンゴや洋ナシの優しい果実味が感じられ、酸味は控えめで柔らかく、飲み心地はとてもスムーズ。軽やかな中にも程よいミネラル感があり、余韻にはほのかな苦味がアクセントとして残ります。
鹿の繊細で自然な動きが、このワインの柔らかい味わいに通じている。デイリーワインとして最高です!
シルヴァーナの香りは、青リンゴやハーブの清涼感。
鹿が歩く森の中の空気を思わせるような清らかさと穏やかさがあります。
青リンゴやレモン、白い花の香りが漂い、全体的に控えめながらも心を和ませる雰囲気があります。もっとしっかりと香りを取ってみると、ハーブのような雰囲気も。自然そのものの香りが広がっていきます。
この香りのバランスが、鹿の静けさと調和するような美しさを感じさせてくれる!