ワイン完全初心者向けに、ワインを「動物」に例えてご紹介

国別・地域別ワイン

フランス(プロヴァンス/ラングドック)のワイン【初心者向け徹底解説】

    プロヴァンスとラングドックは、フランス南部に位置する陽気でカジュアルなワイン産地で、それぞれ個性豊かなワインを楽しめます。

    まずプロヴァンスといえば、何と言ってもロゼワインの聖地。ここで作られるロゼは、淡いピンク色がとても美しく、軽やかでフルーティな味わいが特徴です。夏の太陽の下、冷えたロゼワインを飲むのは、まさにプロヴァンスのスタイル!食事にも合わせやすく、サラダや軽い前菜、魚介料理との相性が抜群です。

    一方、ラングドックはフランス最大級のワイン生産地で、多種多様なワインが作られています。気候が温暖で日照時間が長いため、ブドウがよく熟し、果実味たっぷりの赤ワインが特に有名です。

    これらの地域のワインは、ボルドーやブルゴーニュに比べて比較的価格が手ごろで、日常使いしやすいのが魅力です。プロヴァンスのロゼを軽いランチに、ラングドックの赤ワインをカジュアルなディナーにと、気分やシーンに合わせて選んでみてください。明るく陽気な南フランスの雰囲気が、一杯のワインから伝わってくるはずです!

    おや・・・?
    フランスのプロヴァンスとラングドックから、人気のブドウ品種たちが集まってきました。
    ワインの味はブドウ品種に左右されるので、ワインを飲むときはこの子たちの特徴を感じてみてください!

    サンソ―/エルミタージュ(赤ワイン)

    サンソ―/エルミタージュを動物に例えるなら、素朴な「ヤギ」。

    親しみやすく元気で、どこか素朴さを感じさせながらも、たくましさと順応性を持ち合わせています。ヤギが自然の中で自由に動き回るように、サンソー/エルミタージュも軽やかでフレッシュな飲み口で、飲む人をリラックスさせてくれるワインです。
    ピクニックやカジュアルな食事、友だちとのリラックスした時間にぴったりで、気取らずに楽しめる一本。その親しみやすさと自然な味わいが、誰にでも愛される魅力なんですね!

    サンソ―/エルミタージュの味わいは、酸味しっかりの赤い果実。

    サンソー/エルミタージュの味わいは、ヤギの自由で飾らない性格そのもの。
    イチゴやラズベリーなどの赤系果実の甘酸っぱいフレーバーが広がり、酸味がフレッシュで後味もスッキリとしています。軽快な飲み心地で、暑い日に冷やして飲むのにも最適。まるでヤギが山の新鮮な草を食べているような、自然な風味が感じられます。
    赤ワインは重くて何だか苦手? そんな人にもぜひ試してほしい!

    サンソ―/エルミタージュの香りは、フレッシュな赤い果実。

    香りは、ヤギが歩く草原を思わせるフレッシュさがあります。
    イチゴやラズベリーといった果実の香りに、バラやスミレのようなフローラルなニュアンスが重なります。また、ほのかなハーブやスパイスの香りがアクセントとなり、シンプルでありながら自然を感じさせる優しい香りです。
    ワインを飲んで難しそうなコメントをする人がいるけど、サンソー/エルミタージュは「美味しい!」「良い香り!」だけで十分な気軽なワイン!

    カリニャン(赤ワイン)

    カリニャンを動物に例えるなら、ワイルドな「イノシシ」。

    たくましく、野生の力強さと素朴な魅力を兼ね備えており、どんな環境でもしっかりと存在感を放つ姿がカリニャンのキャラクターにぴったりです。イノシシの荒々しさと自然への溶け込みが、カリニャンの力強く骨太な味わいを彷彿とさせます。
    非常にパワフルなブドウ品種なので、単独でワインが作られるよりも、他のワインとブレンドされることが多い。でも、このパンチ力のおかげで、少しブレンドすると味わいに深みがでるんだぁ~~~。

    カリニャンの味わいは、ドカンと来て力強い。

    カリニャンの味わいは、まるでイノシシが山を駆け抜けるような力強さとエネルギーに満ちています。
    熟した干しブドウのような濃厚な果実味が中心で、酸味と渋み(タンニン)がしっかりと支え合い、飲みごたえ抜群です。また、黒胡椒といったスパイシーなニュアンスや、ほのかな革っぽさが味わいに深みを与え、どっしりとした余韻が長く続きます。
    このパワフルさが、イノシシの野生的な印象とよく似ている!!!

    カリニャンの香りは、ワイルドで革っぽい。

    香りは、まさに森の中で感じる自然そのもの。
    熟した黒い果実の濃厚な香りに加え、湿った土や枯れ葉のような深みが漂います。また、熟成されたカリニャンでは、革や煙のような奥深い香りが加わり、全体に野生の豊かさと温かみを感じさせます。この複雑で大地を感じる香りが、イノシシの力強い存在感を思い起こさせてくれる。
    カリニャン、ワイルドだろぉ~~~?

    グルナッシュ/ガルナッチャ(赤ワイン)

    グルナッシュ/ガルナッチャを動物に例えるなら、陽気で鮮やかな「フラミンゴ」。

    派手すぎないけど、明るくて魅力的。陽気な雰囲気がありつつ、どこか優雅で、みんなに愛される存在。フラミンゴが太陽の下でリラックスしているような感じが、グルナッシュ/ガルナッチャのジャムのような甘さ、まったりとした酸味、豊かな果実味という個性にピッタリです。
    着飾らなくても、ありのままで美しい。そして何よりも一緒にいて落ち着く・・・。そんなグルナッシュ/ガルナッチャが大好きだ!

    グルナッシュ/ガルナッチャの味わいは、陽気な赤い果実。

    グルナッシュ/ガルナッチャは、果実味いっぱいでとってもジューシー。イチゴやラズベリーの赤い果実がぱっと広がるような軽やかさがある一方で、ちょっとスパイシーな一面も兼ね備えています。渋み(タンニン)は控えめで、飲みやすいけどしっかり存在感があってバランスがいい感じ。
    まるでフラミンゴが優雅に水辺を歩いているような、軽やかさと芯の強さを両方持っています!しかも、糖度が高いためにアルコール度数が上がりやすい。そんな情熱的な一面も見せてくれるとは・・・。

    グルナッシュ/ガルナッチャの香りは、イチゴジャム。

    鼻に抜ける心地よいイチゴやラズベリーの香り。しかも、抱えきれないほどの果物を煮詰めて作ったジャムのような、凝縮した香りが感じられます。ああ・・・、この香りを感じるだけでどこまでも幸せになれそう。しかも、どことなくスパイシーな香りも漂ってくるとは・・・。
    このフラミンゴ、かわいい顔をしているくせになかなかやるようだな・・・。今日はこの美しきフラミンゴと一緒に、心地よくて飲みやすい世界に浸っていこう。

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