ワイン完全初心者向けに、ワインを「動物」に例えてご紹介

国別・地域別ワイン

アメリカのワイン【初心者向け徹底解説】

    アメリカは、ワインの生産量が世界トップクラスで、その多様性と革新性が魅力の国です。特に有名なのはカリフォルニア州で、アメリカ全体のワイン生産量の約8割を占めています。ナパ・バレーやソノマ・カウンティといった地域は、世界的に知られる高品質ワインの産地。ここでは、カベルネ・ソーヴィニヨンやシャルドネが特に人気で、それぞれ力強い赤ワインやリッチでクリーミーな白ワインが楽しめます。

    カリフォルニアの赤ワインは、濃厚で果実味たっぷりのものが多く、バーベキューやステーキなどのアメリカらしい料理と相性抜群。一方、白ワインはバターのような風味やトロピカルな香りが特徴で、シーフードやクリーム系の料理とよく合います。

    また、「ジンファンデル」というブドウを使ったワインもアメリカならではで、スパイシーで濃厚な味わいが肉料理にぴったりです。オレゴン州やワシントン州も注目の産地で、オレゴンは特にピノ・ノワールが有名です。涼しい気候で育つピノ・ノワールは、エレガントで繊細な味わいが特徴。

    アメリカのワインは、価格帯が広く、手ごろなものから高級ワインまで選択肢が豊富。初心者には、ラベルに「California」と書かれたものや、ブドウ品種がわかりやすく記載されたものがおすすめです。また、ワインショップやレストランでは、気軽にグラスで試すこともできるので、自分の好みに合う一本を探しやすいのもアメリカワインの魅力です。リラックスした雰囲気で、自由に楽しめるのがアメリカワインの良さ。ぜひ気軽に試してみてください!

    おや・・・?
    アメリカから、人気のブドウ品種たちが集まってきました。
    ワインの味はブドウ品種に左右されるので、ワインを飲むときはこの子たちの特徴を感じてみてください!

    ジンファンデル(赤ワイン)

    ジンファンデルを動物に例えるなら、これぞUSA「アメリカワニ」。

    たくましく、荒々しさの中に隠された洗練された力を持つ存在です。アメリカワニが静かに水面下に潜みながらも、その存在感を強く感じさせるように、ジンファンデルも深みのある味わいと独特の個性で飲む人を圧倒します。
    ジンファンデルは、アメリカの原産品種。アメリカのイメージの通り、何もかも大きくてパワフルなワインに仕上がってくれます。このがっつり系の赤ワイン、最高だぜ!

    ジンファンデルの味わいは、とにかくパワフル。

    ジンファンデルの味わいは、まるでアメリカワニがその強大な顎で一口にすべてを包み込むような力強さを持っています。熟したブラックーベリーの濃密な果実味が広がり、渋み(タンニン)はかなり強め。アルコール感もしっかりしており、飲むたびにその重厚感を実感します。
    とにかく重たいパワフルな赤を飲みたいときは、ぜひジンファンデルを!がっつりお肉と合わせたい気分・・・。

    ジンファンデルの香りは、熟した果実。

    香りは、アメリカワニが生息する湿地帯のように、豊かで奥深い印象を与えます。
    ブラックベリーの甘く熟した香りに、湿った土や枯葉、スパイスのような複雑な香りが混じります。また、樽熟成が加わると、タバコやコーヒー、バニラといったリッチな香りが全体に広がり、ワイルドさの中に上品さを感じさせます。
    いいですね、この「赤ワインを飲むぜ!」感。ワクワクします!!

    カベルネ・ソーヴィニヨン(赤ワイン)

    カベルネ・ソーヴィニヨンを動物に例えるなら、百獣の王「ライオン」。

    カベルネ・ソーヴィニヨンを使ったワインはしっかりとした力強い味わいを持ち、「赤ワインと言ったらこのガツンと来るパンチでしょ!」と言う人も多いです。あまりワインを飲まない人にとっては、一番最初にイメージする赤ワインの味がカベルネ・ソーヴィニヨンの印象に近しいはずです!
    ライオンのことは誰でも知っている・・・。百獣の王であるカベルネ・ソーヴィニヨンも、ワイン界では誰もが知っている超有名品種。これさえ覚えておけば、赤ワインの基本はマスターしたも同然ですよ!!

    カベルネ・ソーヴィニヨンの味わいは、王道の赤ワイン。

    濃厚な果実感や渋み(タンニン)がガオッとくる感じで、ずっしりとした味わいがライオンの咆哮のように口の中で響き渡ります。「軽めのワインだと何だか物足りない」、「今日は何かしっかりした”飲んでいる感”がほしい」、そんなあなたの期待にカベルネ・ソーヴィニヨンは100%答えてくれる。
    こんなワインには、赤身のお肉や濃厚な煮込み料理なんかを合わせたい・・・。そして身も心もライオンになってしまいたい・・・。

    カベルネ・ソーヴィニヨンの香りは、黒く・濃厚な果実。

    獲物に狙いを定めたライオンのように、ブラックベリーやカシスなどの濃厚な黒い果実感があなたの世界を包み込みます。しかも、熟成された大人のワインであれば、スパイスやレザーの香りも感じられてしまうなんて最高。香りを取るだけで、このワインは重くてしっかりした飲みごたえのある味わいだと分かってしまう。
    ああ・・・、私は今大平原の中で、この支配的な香りたちと一体になっている!もっともっと赤ワインで包み込んでくれ~~~。

    ピノ・ノワール(赤ワイン)

    ピノ・ノワールを動物に例えるなら、美しく気品高く飛び交う「蝶」。

    ひらひらと舞いながら軽やかに魅力を放ち、一瞬で心を奪われるような華やかさと繊細さを併せ持っています。その存在は儚げだけど、よく見ると模様や動きに奥深いストーリーが隠されている。まさにピノ・ノワールのように、じっくり向き合うとその複雑な魅力に引き込まれていきます。その魅力は世界中に届いているので、ワイン界では誰もが知っている超有名品種!絶対覚えてるべし。
    ああ・・・、この魅力的で軽やかな蝶とともに、エレガントに舞い上がっていきたい・・・。

    ピノ・ノワールの味わいは、上品な赤い果実。

    ピノ・ノワールの味わいとして、最初に感じるのは赤い果実の甘酸っぱさ。イチゴやラズベリー、クランベリーが口の中で軽やかに広がり、まるで蝶が花から花へと舞い移るように、明るく優しい印象を残します。
    その後、熟成によって現れる土っぽさやスパイスのニュアンスが、味わいに気品や深みを与え、まるで蝶が静かな森の奥へと飛び去っていくような後味。タンニン(渋み)はとても滑らかで柔らかく、口当たりが心地よいのが特徴です。
    とても複雑でエレガントな、そんな味わいを見せてくれるピノ・ノワール・・・。あなたはなんて美しいんだ。

    ピノ・ノワールの香りは、繊細なバラ。

    ピノ・ノワールの香りは、まるで蝶が舞う花畑のように華やかで繊細です。フレッシュなイチゴやチェリーの香りに加え、高貴なバラの香りが漂い、全体に気品を与えています。
    熟成されたピノ・ノワールになると、湿った森やキノコ、紅茶のような香りが顔を出し、蝶の鮮やかな羽模様の陰に隠れた繊細な模様を感じさせます。この香りは、吸い込むたびに新しい発見があり、飲む前から期待が膨らみます。
    力強いイメージを持つことが多い赤ワインですが、ピノ・ノワールの持つ繊細さにあなたも驚くことでしょう・・・。

    シャルドネ(白ワイン)

    シャルドネを動物に例えるなら、気高き白い王「ユニコーン」。

    シャルドネは、白ワイン用のブドウとしては最も人気のある品種と言っても過言ではありません。ユニコーンがどんな環境でもその輝きを失わないように、シャルドネも冷涼な土地でも温暖な土地でも、さまざまなスタイルで美しく個性を発揮します。
    ユニコーンなんて言うと少し身構えてしまいそうですが、安心してください。シャルドネはみんながイメージするThe白ワインであり、カジュアルなものから高級なものまであなたの好みに合った表情を見せてくれます。ああ、やっぱりあなただけは絶対に私を裏切らない。ユニコーンさま・・・!

    シャルドネの味わいは、変幻自在。

    シャルドネの味わいは、まるでユニコーンの光が七色に輝くように、環境やスタイルによって変幻自在。
    冷涼な土地のものはレモンや青リンゴのような爽やかでシャープな味わいが特徴で、飲むとピュアで清らかな印象を受けます。一方、温暖な土地のシャルドネは、パイナップルや熟した桃のような濃厚でリッチなフルーツ感が広がり、バニラやトーストのような複雑な風味も加わります。樽熟成が加わると、クリーミーでバターのようなコクが生まれます。
    同じ品種でここまで楽しめるとは、さすがユニコーン。半端ないです。

    シャルドネの香りは、青リンゴや白桃。

    味わいが変幻自在ということは、香りももちろん変幻自在。
    冷涼な土地ではレモンや青リンゴのような酸味豊かなワインに、温暖な土地ではパイナップルや白桃のようなトロピカルな雰囲気に、樽で熟成させればバターのような雰囲気に。
    実はブドウ品種としてはこれといった大きな特徴はないのですが、だからこそ各地の特徴を存分に吸収したワインになってくれる。ああユニコーンよ、君は私のことをどこまで魅了してくれるんだい・・・?

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