カナダは、寒い国というイメージが強いですが、実は個性的なワインの産地です。なかでも、凍ったブドウから造る甘口の「アイスワイン」は、カナダを代表するワインとして世界的に知られています。
カナダのワインの特徴
カナダのワイン産地は、主に南部の、湖や海の影響で気候がやわらぐ地域に集まっています。冷涼な気候を生かした、酸味がいきいきとした白ワインや、繊細な赤ワイン、そしてアイスワインが得意です。
アイスワイン|カナダの代名詞
冬まで収穫を待ち、木になったまま凍ったブドウを搾って造る甘口ワインです。カナダは、安定して厳しい冬が来るため、アイスワインの世界的な産地として知られています。カナダでは、収穫時の気温など、アイスワインを名乗るための厳しいルールが定められています。
品種は、リースリングや、寒さに強い交配品種「ヴィダル」がよく使われます。赤ワイン用のブドウ(カベルネ・フランなど)から造る、珍しい赤のアイスワインもあります。くわしくはアイスワインとはをどうぞ。
主な産地
オンタリオ州(ナイアガラ半島など)
有名なナイアガラの滝の近く、オンタリオ湖とエリー湖にはさまれた地域です。湖が冬の寒さと夏の暑さをやわらげ、ブドウ栽培を可能にしています。リースリング、シャルドネ、ピノ・ノワール、カベルネ・フランなどが栽培され、アイスワインの一大産地でもあります。
ブリティッシュコロンビア州(オカナガン・ヴァレー)
カナダ西部、細長いオカナガン湖に沿った谷です。北部は冷涼ですが、南部は乾燥した砂漠のような気候で、メルロやシラーなどの赤ワインも造られています。
カナダのワインに合う料理
- サーモン料理:ピノ・ノワールやシャルドネと
- メープルシロップを使ったデザート:アイスワインと
- ブルーチーズ、フルーツタルト:アイスワインと
ほかの国・地域も見てみる → ブドウ品種図鑑/トップページの「世界のワイン産地めぐり」から探せます。
カナダのワインの歴史
カナダのワイン造りは19世紀に始まりましたが、長い間は寒さに強いアメリカ系のブドウが中心でした。1970年代以降、ヨーロッパ系の品種の栽培が広がり、1991年にイニスキリンのアイスワインが国際的なコンクールで受賞したことで、世界に知られるようになりました。
現在は、品質基準「VQA」によって、産地や品種の表示が管理されています。
カナダの気候と土地
寒い国というイメージですが、ブドウ畑があるのは、湖や海の影響で冬の寒さがやわらぐ南部の地域です。夏は日照時間が長く、昼夜の気温差も大きいため、香り高いブドウが育ちます。
カナダの主な産地・銘柄
オンタリオ州・ナイアガラ半島|アイスワインの本場
ナイアガラの滝の近く、オンタリオ湖とエリー湖にはさまれた産地です。アイスワインのほか、リースリングやシャルドネ、カベルネ・フランなどが造られています。
ブリティッシュ・コロンビア州・オカナガン・ヴァレー
西海岸の内陸にある、砂漠のように乾燥した細長い谷。夏は暑く、メルロやピノ・ノワール、シラーなど、さまざまな品種が育ちます。
ノバスコシア州
東海岸の冷涼な産地で、さわやかなスパークリングワインが注目されています。
カナダで育つ主なブドウ品種
ヴィダル(白)
アイスワインに多く使われる交配品種。厚い果皮で、冬まで木に残しておけます。
リースリング(白)
アイスワインにも辛口にも使われます。
カベルネ・フラン(黒)
赤のアイスワインにも使われる品種。
ラベルの見方
アイスワインは、マイナス8℃以下で自然に凍ったブドウを収穫して造ります。凍ったブドウを搾ると、甘さの凝縮した果汁だけが少しだけ取れるため、とても甘く、貴重なワインになります。ラベルには「Icewine」と書かれます。
カナダのワインと料理
アイスワインは、ブルーチーズ、フォアグラ、チーズケーキ、フルーツのデザートと。オカナガンの赤ワインは、サーモンのグリルやジビエ、メープルシロップを使った料理とも合わせられます。
カナダの豆知識
- カナダは、世界最大のアイスワインの生産国です
- アイスワインの収穫は、真冬の夜中に行われることもあります






