イタリア全20州のワインはイタリアのワインの記事から、すべて見ることができます。
ラツィオは、首都ローマがあるイタリア中部の州です。古代ローマの時代から、ローマの人々の食卓を支えてきたワインの産地で、今も「ローマっ子のデイリーワイン」として親しまれる、気軽でおいしい白ワインが多く造られています。
管理人もワイン日記で、ラツィオのフラスカーティと、ウンブリアとの境で造られる「エスト!エスト!!エスト!!!」を飲んでいます。このページでは、ラツィオのワインの特徴をやさしく紹介します。
ラツィオってどんなところ?
ラツィオ州は、西はティレニア海に面し、内陸には火山がつくった丘や湖が点在しています。ローマの南東には「カステッリ・ロマーニ(ローマの城)」と呼ばれる丘陵地帯があり、古くから貴族や教皇の別荘地として知られてきました。この丘陵の、火山灰を含む水はけのよい土壌が、ラツィオの白ワインの主な産地です。
北部には、火山湖のボルセーナ湖があり、その周辺でもワインが造られています。温暖な地中海性気候で、ブドウはよく熟します。
ラツィオのワインの特徴
- 白ワインが中心:マルヴァジアやトレッビアーノから造る、すっきりした白ワインが多い
- 手頃でカジュアル:ローマのトラットリア(大衆食堂)で、カラフェで気軽に飲まれてきたワイン
- 赤ワインの土着品種も:チェザネーゼなど、近年評価が高まっている赤ワインもある
知っておきたいラツィオのワイン
フラスカーティ(白)
カステッリ・ロマーニのフラスカーティの町の周辺で造られる、ラツィオを代表する白ワインです。マルヴァジアやトレッビアーノから造られ、青リンゴや洋ナシ、白い花のような香りと、すっきりとした酸味が特徴。ローマの食堂では定番の、まさに「ローマのハウスワイン」です。上位の「フラスカーティ・スペリオーレ」はDOCGに認定されています。
エスト!エスト!!エスト!!!ディ・モンテフィアスコーネ(白)
ボルセーナ湖のほとり、モンテフィアスコーネの町で造られる白ワインです。そのユニークな名前には、こんな言い伝えがあります。
昔、ローマへ向かう旅の途中の司教が、従者を先に行かせて、おいしいワインのある宿を探させました。おいしいワインがあれば、宿の扉に「Est(ここにある)!」と書いておくように、と。モンテフィアスコーネの宿でワインを飲んだ従者は、あまりのおいしさに「Est! Est!! Est!!!」と3回も書いてしまった…というお話です。
チェザネーゼ(赤)
ラツィオの土着の黒ブドウで、チェリーやスパイスの香りの、やわらかな赤ワインになります。「チェザネーゼ・デル・ピリオ」はDOCGに認定されています。
ローマ料理とラツィオのワイン
ローマには、素朴でおいしい郷土料理がたくさんあります。同じ土地のワインと合わせて楽しんでみてください。
- カルボナーラ:フラスカーティなどの白ワインと(本場ローマのカルボナーラは生クリームを使わず、卵とペコリーノチーズで作ります)
- カチョ・エ・ペペ(チーズと黒コショウのパスタ):白ワインや軽めの赤と
- アマトリチャーナ(トマトとグアンチャーレのパスタ):チェザネーゼと
- サルティンボッカ(仔牛肉と生ハムのソテー):フラスカーティと
- カルチョーフィ(アーティチョーク)の料理:すっきりした白ワインと
パスタとワインの合わせ方はパスタに合うワインでも紹介しています。
よくある質問
フラスカーティはどんな人におすすめ?
すっきりした軽い白ワインが好きな人や、毎日の食事と気軽に合わせたい人におすすめです。手頃な価格で見つけやすいのも魅力です。
エスト!エスト!!エスト!!!はラツィオのワイン?
モンテフィアスコーネはラツィオ州にありますが、ウンブリア州との境に近い場所です。ワインのデータベースによってはウンブリアのワインとして紹介されていることもあります。
ほかの国・地域も見てみる → ブドウ品種図鑑/トップページの「世界のワイン産地めぐり」から探せます。
ラツィオのワインの歴史
ラツィオ州は、首都ローマのある州です。古代ローマ時代、ローマの周りの丘では、貴族のためのワインが造られていました。
中世には、ローマ教皇や貴族たちが、ローマ郊外の丘陵地帯「カステッリ・ロマーニ」に別荘を建て、そこで造られたワインを楽しんでいました。フラスカーティは、その代表的なワインです。
ラツィオの気候と土地
地中海性の温暖な気候です。ローマの南東に広がるカステッリ・ロマーニは、古い火山の丘で、火山性の土壌と湖(アルバーノ湖やネミ湖)が特徴です。
ラツィオで育つ主なブドウ品種
マルヴァジア(白)
フラスカーティの主役。アロマティックで、ふくよかな白ワインになります。
トレッビアーノ(白)
すっきりした白ワインの主力品種。
チェザネーゼ(黒)
ラツィオの土着の黒ブドウ。「チェザネーゼ・デル・ピーリオ」はDOCGです。
はじめての1本の選び方
- はじめてなら、フラスカーティの辛口「セッコ」から
- 赤なら、土着品種のチェザネーゼを試してみてください
ラツィオを旅するなら
ローマから電車で約30分のフラスカーティの町では、気軽にワインを楽しめる酒場「フラスケッテ」があります。カステッリ・ロマーニのワイン祭りも有名です。
ラツィオの豆知識
- 管理人のワイン日記でも、フラスカーティ・セッコを紹介しています
- ローマの「カルボナーラ」「カチョ・エ・ペペ」には、フラスカーティの白がよく合います
ウンブリア(エスト!エスト!!エスト!!!の産地の隣)、イタリアのワインのページでは、20州すべてを紹介しています。管理人のワイン日記もどうぞ。




