「シャブリ」は、フランスを代表する辛口の白ワインのひとつ。名前を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
このページでは、シャブリの特徴と格付け、合う料理をやさしく解説します。
シャブリとは?
シャブリは、フランス・ブルゴーニュ地方の北部にあるシャブリ地区で造られる白ワインです。ブドウ品種はシャルドネ100%で造られます。
ブルゴーニュの中でも北の涼しい産地にあるため、キリッとした酸味と、すっきりした味わいが特徴です。
シャブリの味わい
レモンや青リンゴのような爽やかな香りに、「ミネラル感」と表現される、石や貝殻を思わせる引き締まった風味があるといわれます。シャブリの畑には、太古の海の貝の化石を含む「キンメリジャン」と呼ばれる石灰質の土壌が広がっていることが知られています。
樽をあまり使わないものが多く、シャルドネの中でも、すっきりと軽やかなスタイルです。
シャブリの4つの格付け
シャブリ・グラン・クリュ(特級)…7つの特級畑。凝縮感があり、長期熟成にも向く
シャブリ・プルミエ・クリュ(1級)…1級畑のもの。複雑さと上品さがある
シャブリ…もっとも多く造られる、シャブリらしいすっきりした味わい
プティ・シャブリ…周辺の区域で造られる、軽やかで気軽に楽しめるタイプ
シャブリに合う料理
- 生牡蠣(定番中の定番)
- 白身魚のカルパッチョ、刺身
- エビやホタテのソテー
- 山羊のチーズ
くわしくは牡蠣に合うワインもどうぞ。ブルゴーニュ全体についてはフランス(ブルゴーニュ)のワインで紹介しています。
よくある質問
シャブリとシャルドネは何が違いますか?
シャルドネはブドウ品種名、シャブリは産地名です。シャブリは、シャブリ地区で造られたシャルドネのワインのことです。
シャブリは何度で飲むのがいいですか?
8〜12℃くらいがおすすめです。格付けの高いものは、少し高めの温度で香りを楽しみましょう。
ほかの品種も見てみる → ブドウ品種図鑑(全40種類)
シャブリのワインの歴史
シャブリは、ブルゴーニュ地方の最も北、パリから約180kmの場所にある産地です。中世には、ポンティニー修道院のシトー会の修道士たちがブドウ栽培を広めました。
かつてはパリに近い大産地でしたが、19世紀末のフィロキセラの被害や、鉄道の発達で南のワインがパリに届くようになったことで、一時は大きく衰退しました。現在は、世界で最も有名な辛口白ワインのひとつとして復活しています。
シャブリの気候と土地
ブルゴーニュの中でも特に寒い産地で、春の霜の被害が大きな悩みです。畑では、霜からブドウを守るため、ストーブを焚いたり、水をまいて氷の膜で芽を守ったりします。
土壌は「キンメリジャン」と呼ばれる、牡蠣などの貝の化石を含む石灰質の地層です。これが、シャブリのミネラル感の源といわれています。
シャブリの主な産地・銘柄
グラン・クリュ(特級)
シャブリの町の対岸、スラン川沿いの南西向きの斜面に、7つの特級畑(ブーグロ、プルーズ、ヴォーデジール、グルヌイユ、ヴァルミュール、レ・クロ、ブランショ)があります。
プルミエ・クリュ(一級)
40ほどの一級畑があり、モンテ・ド・トネールやフルショームなどが有名です。
シャブリ/プティ・シャブリ
最も多く造られているのが「シャブリ」。「プティ・シャブリ」は、よりカジュアルで若いうちに楽しむタイプです。
シャブリで育つ主なブドウ品種
シャルドネ(白)
シャブリは、シャルドネ100%で造られます。樽をあまり使わず、すっきりとしたスタイルが多いです。
ラベルの見方
格付けは、上から「シャブリ・グラン・クリュ」「シャブリ・プルミエ・クリュ」「シャブリ」「プティ・シャブリ」の4つ。グラン・クリュとプルミエ・クリュには、畑の名前も書かれます。ブルゴーニュの格付けもどうぞ。
シャブリのワインと料理
シャブリと生牡蠣は、フランスでも定番の組み合わせです。そのほか、お寿司、白身魚のお刺身、ホタテ、エスカルゴのブルゴーニュ風などと合わせてみてください。グラン・クリュは、クリームソースの魚料理や鶏肉料理にも合います。
シャブリの豆知識
- 「シャブリ」という名前は、かつてアメリカなどで、辛口の白ワイン全般を指す言葉として勝手に使われていたこともあります
ブルゴーニュのワイン、フランスワインの基礎知識もどうぞ。





