「教皇の新しい城」という意味を持つワイン、シャトーヌフ・デュ・パプ。フランス南部ローヌ地方を代表する、歴史あるワインです。
このページでは、シャトーヌフ・デュ・パプの特徴と楽しみ方をやさしく解説します。
名前の由来は「ローマ教皇」
14世紀、ローマ教皇庁が一時的にフランスのアヴィニョンに移されていた時代がありました。そのとき、アヴィニョン近くのこの村に教皇の夏の別荘(城)が建てられたことから、「シャトーヌフ・デュ・パプ(教皇の新しい城)」と呼ばれるようになりました。
ボトルに教皇の紋章(ティアラと鍵)が浮き彫りにされたものもあり、見た目にも特別感があります。
最大13種類のブドウをブレンドできる
シャトーヌフ・デュ・パプは、13種類(色違いの品種を数えると18種類)のブドウの使用が認められています。中心となるのはグルナッシュで、シラーやムールヴェードル、サンソーなどがブレンドされることが多いです。
ゴロゴロとした丸石の畑
シャトーヌフ・デュ・パプの畑の一部は、「ガレ・ルレ」と呼ばれる大きな丸石に覆われています。昼間に太陽の熱をためこんだ石が、夜もブドウを温め、ブドウをよく熟させるといわれています。
味わいと合う料理
完熟したイチゴやラズベリー、スパイスやハーブの香りがあり、アルコール度数が高めの、ふくよかで力強い赤ワインです。少量ですが、白ワインも造られています。
- ラム肉のロースト
- 牛肉の煮込み
- ジビエ料理
- ハーブを使った南仏料理
ローヌ地方全体についてはフランス(ローヌ)のワインで紹介しています。
よくある質問
シャトーヌフ・デュ・パプは熟成させたほうがいいですか?
若いうちから果実味豊かで楽しめますが、熟成させるとスパイスや革のような複雑な香りが増していきます。
手頃に南ローヌのワインを楽しむには?
「コート・デュ・ローヌ」は、同じグルナッシュ主体のブレンドで、手頃な価格で南ローヌらしさを楽しめます。
ほかの品種も見てみる → ブドウ品種図鑑(全40種類)
シャトーヌフ・デュ・パプのワインの歴史
シャトーヌフ・デュ・パプは、「教皇の新しい城」という意味です。14世紀、ローマ教皇がフランスのアヴィニョンに移り住んだ「アヴィニョン捕囚」の時代に、教皇の夏の別荘として城が建てられ、その周りでブドウ栽培が広がりました。
1923年、ル・ロワ男爵が中心となって生産のルールを定め、これがのちのフランスの原産地呼称制度(AOC)のお手本になりました。
シャトーヌフ・デュ・パプの気候と土地
南ローヌの暑く乾燥した地中海性気候で、「ミストラル」という強い北風が吹きます。畑には「ガレ・ルレ」と呼ばれる丸い大きな石がごろごろと転がっていて、昼間の熱をためて夜もブドウを温めるといわれています。
シャトーヌフ・デュ・パプで育つ主なブドウ品種
グルナッシュ(黒)
主役の品種。完熟した果実味とボリュームを与えます。
シラー・ムールヴェードル(黒)
色や渋み、スパイス感を加えます。
サンソー・クノワーズ・ヴァカレーズなど
合計13品種(色違いを数えると18種類)のブドウを使うことが認められています。
白ワイン用の品種
ルーサンヌ、グルナッシュ・ブラン、クレレットなど。白ワインも少量造られています。
ラベルの見方
シャトーヌフ・デュ・パプのボトルには、教皇の冠と聖ペテロの鍵の紋章が浮き彫りになっていることが多いです。
シャトーヌフ・デュ・パプのワインと料理
力強い赤ワインは、子羊のロースト、牛肉の赤ワイン煮込み、ジビエ、プロヴァンス風の煮込み料理と合わせてみてください。
シャトーヌフ・デュ・パプの豆知識
- 1954年には、村の条例で「空飛ぶ円盤のブドウ畑への着陸を禁止する」というユニークなルールが作られました
ローヌもどうぞ。







