イタリア全20州のワインはイタリアのワインの記事から、すべて見ることができます。
ウンブリアは、イタリア中部にある、海に面していない州です。森と丘に覆われた豊かな自然から「イタリアの緑の心臓」と呼ばれ、聖フランチェスコゆかりのアッシジや、丘の上の町オルヴィエートなど、美しい中世の町並みが残っています。
ウンブリアのワインの特徴
隣のトスカーナと同じように、なだらかな丘陵地帯でブドウが栽培されています。内陸のため夏は暑く、冬は冷え込む気候です。白ワインのオルヴィエートと、力強い赤ワインのサグランティーノという、まったく性格の違う2つのワインが代表格です。
代表的なワイン
サグランティーノ・ディ・モンテファルコ(赤)
モンテファルコ村周辺だけで栽培される土着品種「サグランティーノ」から造られる赤ワインです。サグランティーノは、世界でも特にタンニン(渋み)が多い品種のひとつといわれ、色が濃く、とても力強いワインになります。長い熟成で渋みがまろやかになり、ブラックベリーやスパイス、革のような複雑な香りが現れます。渋みについてはタンニンとはもどうぞ。
オルヴィエート(白)
丘の上の町オルヴィエートの周辺で造られる、ウンブリアを代表する白ワインです。グレケットやトレッビアーノ(プロカニコ)を中心に造られ、すっきりとした辛口から、貴腐ブドウを使った甘口まであります。
グレケット(白)
ウンブリアの土着の白ブドウで、ほのかな苦みと、白い花やアーモンドのような香りが特徴です。管理人がワイン日記で飲んだ「サン・ジョヴァンニ・デッラ・サラ」もこの品種が主体で、みずみずしい果実味のワインでした。
トルジャーノ・ロッソ・リゼルヴァ(赤)
サンジョヴェーゼを主体に造られる、ウンブリアのもうひとつのDOCGワインです。
ウンブリアのワインに合う料理
- 黒トリュフのパスタ:ウンブリアは黒トリュフの名産地。サグランティーノや熟成した赤と
- ポルケッタ(豚の丸焼き):サンジョヴェーゼやサグランティーノと
- レンズ豆の料理:軽めの赤と
- 川魚、野菜料理:オルヴィエートやグレケットと
ほかの国・地域も見てみる → ブドウ品種図鑑/トップページの「世界のワイン産地めぐり」から探せます。
ウンブリアのワインの歴史
ウンブリア州は、イタリア中部にある、海に面していない唯一の州のひとつです。「イタリアの緑の心臓」とも呼ばれ、なだらかな丘とオリーブ畑、中世の街並みが広がっています。
ワイン造りの歴史は古く、エトルリア人の時代にさかのぼるといわれます。中世には、オルヴィエートの白ワインがローマ教皇たちに愛されたことで知られています。
ウンブリアの気候と土地
夏は暑く乾燥し、冬は寒い内陸性の気候です。丘の斜面の畑が多く、昼と夜の気温差がワインに香りと酸味を与えます。
オルヴィエートの街は、火山の凝灰岩の台地の上にあり、この岩をくりぬいた洞窟でワインを熟成させてきた歴史があります。
ウンブリアの主な産地・銘柄
モンテファルコ・サグランティーノ|イタリア屈指の渋み
サグランティーノという土着品種から造られる、とても力強い赤ワインです。渋みが非常に強く、長い熟成を経て深い味わいになります。
オルヴィエート|ウンブリアを代表する白
グレケットやトレッビアーノから造られる、すっきりとした白ワインです。辛口のほか、やや甘口の「アボッカート」もあります。
トルジャーノ
サンジョヴェーゼ主体の赤ワインの産地。リゼルヴァはDOCGに認められています。
ウンブリアで育つ主なブドウ品種
サグランティーノ(黒)
ほぼモンテファルコ周辺でしか栽培されない土着品種。ポリフェノールが非常に多いといわれます。
グレケット(白)
オルヴィエートの白に使われる、ほろ苦さのある品種。
サンジョヴェーゼ(黒)
中部イタリアの主力品種。ウンブリアでも広く使われます。
ウンブリアのワインと料理
ウンブリアは、黒トリュフやイノシシ、豚肉の加工品(ノルチャの生ハム・サラミ)で有名です。サグランティーノは、イノシシの煮込みやローストポークと。オルヴィエートは、トリュフのパスタや川魚、野菜料理と合わせてみてください。
はじめての1本の選び方
- はじめてなら、手ごろな「オルヴィエート・クラッシコ」から
- 赤なら「モンテファルコ・ロッソ」(サグランティーノを少し含む、飲みやすいタイプ)がおすすめ
- 本格派は「モンテファルコ・サグランティーノ」。デキャンタージュして楽しむ
ウンブリアの豆知識
- ラツィオ州との境にあるモンテフィアスコーネの「エスト!エスト!!エスト!!!」は、ウンブリアのブドウ品種でも造られる白ワインです。管理人のワイン日記でも紹介しています
- アッシジやペルージャなど、観光地としても人気の州です
イタリアのワインのページでは、20州すべてを紹介しています。





