ウルグアイは、南米のブラジルとアルゼンチンにはさまれた小さな国です。タナという黒ブドウから造る、色の濃い力強い赤ワインで知られています。
このページでは、ウルグアイワインの特徴と気候・主な産地、看板の品種タナ、主な品種、代表的な造り手、合う料理を、初心者向けにわかりやすく紹介します。
ウルグアイのワインをひとことでいうと
・南米で、ブラジルとアルゼンチンにはさまれた小さな国のワインです
・看板の品種は「タナ(Tannat)」。色が濃く、渋みのしっかりした赤になります
・海に近く、南米の中では涼しく湿った気候。となりのアルゼンチン(メンドーサ)とは、ひと味違うワインができます
ウルグアイはどんなワインの国?
ウルグアイは、南米の大西洋側にある小さな国です。北にブラジル、西にアルゼンチンがあり、首都モンテビデオはラ・プラタ川の河口に面しています。
ワイン造りを広めたのは、19世紀にヨーロッパから移り住んだ人たちです。とくに、フランス南西部から伝わったタナという黒ブドウがこの国の気候によくなじみ、いまではウルグアイを代表する品種になりました。
南米のワインというと、チリやアルゼンチンが有名ですが、ウルグアイは「タナの国」として、少しずつ知られるようになっています。
ウルグアイの気候と主な産地
ウルグアイには高い山がなく、なだらかな土地が広がっています。大西洋とラ・プラタ川の影響を受けるため、南米のほかの産地より涼しく、雨も多いのが特徴です。乾いた山のふもとで造るアルゼンチンとは、正反対に近い環境です。
| 産地 | 場所 | どんなワイン? |
|---|---|---|
| カネロネス | 首都モンテビデオの北どなり | 国のワインの中心地。タナを中心に、赤も白も幅広く造られる |
| マルドナド | 東部の海沿い(リゾート地プンタ・デル・エステの近く) | 新しく畑が開かれた産地。海風を受けた、さわやかな白が注目される |
はじめは、カネロネスのタナから試すのがわかりやすいです。
看板の品種「タナ」とは?
タナは、フランス南西部のマディランなどで造られてきた黒ブドウです。皮が厚く、色がとても濃く、渋みの強い赤ワインになります。フランスでは、若いうちは渋すぎると感じられることもある品種です。
ウルグアイのタナは、フランスのものにくらべると果実味が豊かで、渋みもいくぶん穏やかに感じられるものが多いです。メルロなどとブレンドして、飲みやすく仕上げたワインもあります。
フランスのタナについては、フランス南西地方の記事でも紹介しています。
ウルグアイの主なブドウ品種
| 品種 | 動物に例えると | ウルグアイでの使われ方 |
|---|---|---|
| タナ(Tannat) | — | もっとも重要な赤。単独でも、ブレンドでも |
| メルロ | ゴールデン・レトリバー | タナとブレンドして、まろやかさを足す |
| カベルネ・ソーヴィニヨン | ライオン | しっかりした赤やブレンドに |
| カベルネ・フラン | 猫 | 香りのよい、すっきりした赤に |
| アルバリーニョ | サメ | 海沿いの産地で注目される、さわやかな白 |
| ソーヴィニヨン・ブラン | 羊 | ハーブのような香りの白に |
タナはこのサイトの品種図鑑にまだ入っていないため、動物の例えはありません。ウルグアイの白は、海の近くで育つサメ(アルバリーニョ)が、いま注目の存在です。
知っておきたい造り手
| 造り手 | 特徴 |
|---|---|
| ボデガ・ガルソン(Bodega Garzón) | 東部マルドナドの造り手。タナの赤や、アルバリーニョの白で知られる |
| ボデガ・ボウサ(Bodega Bouza) | モンテビデオ近郊の家族経営の造り手。タナやアルバリーニョを造る |
日本では、ワインショップの「南米」の棚で、チリやアルゼンチンにまじって見つかることがあります。
ウルグアイのワインに合う料理
ウルグアイは、炭火で牛肉をじっくり焼く「アサード」の国として知られています。渋みのしっかりしたタナは、肉料理との相性が抜群です。
| 料理 | 合うワイン | 理由 |
|---|---|---|
| ステーキ | 赤(タナ) | 強い渋みが、牛肉の脂をさっぱりさせる |
| バーベキュー | 赤(タナ、タナとメルロのブレンド) | 炭火の香ばしさに、濃い果実味が負けない |
| 焼肉 | 赤(タナとメルロのブレンド) | タレの甘さと、ブレンドのまろやかさが合う |
| 魚介のグリル・カルパッチョ | 白(アルバリーニョ) | さわやかな酸と潮の香りが、魚介によく合う |
よくある質問
ウルグアイのワインは、アルゼンチンのワインと何が違いますか?
アルゼンチンは乾いた山のふもとの産地が多く、マルベックが主役です。ウルグアイは海に近く涼しく湿った気候で、主役はタナです。同じ南米でも、環境も品種もかなり違います。
タナは渋すぎませんか?
タナは渋みの強い品種ですが、ウルグアイのものは果実味が豊かで、比較的飲みやすいものが多いです。心配な方は、メルロとのブレンドから試すとよいでしょう。肉料理といっしょに飲むと、渋みがやわらいで感じられます。
初心者がはじめの1本を選ぶなら?
ラベルに「Tannat」と書かれたカネロネスの赤がおすすめです。カベルネ・ソーヴィニヨンやマルベックのような、しっかりした赤が好きな方なら、楽しめるはずです。




