魚とあさりのうま味に、トマトとオリーブオイルの香り。アクアパッツァは見た目も華やかで、おうちでも作りやすいイタリア料理です。せっかくならワインと合わせたいけれど、「どんなワインを選べばいいの?」と迷う人も多いのではないでしょうか。
このページでは、アクアパッツァに合うワインと、鯛の塩焼き・煮付け・カルパッチョなど鯛・白身魚の料理別のおすすめのブドウ品種、合わせるときのコツを紹介します。
先に結論:アクアパッツァに合うワインは?
・基本は、酸味のある辛口の白。ソーヴィニヨン・ブランやアルバリーニョの爽やかな酸味が、トマト・あさり・オリーブオイルのスープとよく合います
・鯛など身のやわらかい白身魚が主役なら、和の白もおすすめ。甲州のすっきりした味わいは、魚のやさしいうま味を邪魔しません
・赤を合わせたいならロゼワイン。トマトの酸味とも合い、白と赤の中間の1本として選びやすいです
アクアパッツァに合うワインの選び方
アクアパッツァは、鯛やイサキなどの白身魚を、あさり・トマト・オリーブ・ケッパー・にんにくと一緒に、水と白ワインで煮込むイタリア南部の料理です。魚とあさりのうま味が溶け出したスープに、オリーブオイルのコクとトマトの酸味が重なるのが特徴です。
ワイン選びのポイントは3つです。1つ目は、白身魚のやさしい味に合わせて、軽めの辛口の白を選ぶこと。2つ目は、トマトとレモンの酸味に負けない、酸味のしっかりしたワインを選ぶこと。酸味の弱いワインを合わせると、ワインのほうがぼやけて感じられます。3つ目は、煮込みに使ったワインと同じタイプを合わせること。料理に使った白ワインと同じものを食卓に出すと、味の方向がそろいやすくなります。
魚料理のほかの合わせ方は焼き魚に合うワインやカルパッチョに合うワイン、あさりやエビを使ったオリーブオイル料理はアヒージョに合うワインでも紹介しています。
アクアパッツァに合うおすすめのブドウ品種
動物のイラストをタップすると、それぞれの品種の詳しい特徴がわかります。
ソーヴィニヨン・ブラン(羊)
グレープフルーツやハーブのような爽やかな香りと、きりっとした酸味が特徴の白ブドウです。トマトの酸味やケッパー・パセリの香りとよく合い、オリーブオイルのコクも後味ですっきりさせます。アクアパッツァにまず合わせたい品種です。
アルバリーニョ(サメ)
スペイン北西部の海沿いの産地で育つ白ブドウで、柑橘や白い花の香りと、少しだけ塩気を感じるような味わいが特徴です。現地では魚介料理と一緒に飲まれることが多く、あさりのうま味が溶け出したスープとの相性は抜群です。
甲州(鶴)
日本の白ブドウで、すっきりとした控えめな香りと、やさしい味わいが特徴です。鯛のように身の繊細な魚を使うときや、トマトを少なめにしてあさりと魚のうま味を中心にしたアクアパッツァには、主張しすぎない甲州がよく合います。
ピノ・グリ(カメレオン)
イタリアでは「ピノ・グリージョ」と呼ばれる白ブドウです。イタリアのピノ・グリージョは軽やかですっきりしたものが多く、イタリア料理のアクアパッツァと合わせやすい1本です。手頃な価格のものが多いので、料理に使う白ワインとしても選びやすい品種です。
鯛・白身魚の料理別の早見表
| 料理・食べ方 | おすすめのワイン | 合わせるポイント |
|---|---|---|
| 定番のアクアパッツァ(鯛・あさり・トマト) | ソーヴィニヨン・ブラン | トマトの酸味とハーブの香りに、爽やかな酸味の白 |
| あさりを多めにしたとき | アルバリーニョ | 貝のうま味と塩気に、海沿いの産地の白 |
| トマト少なめ・魚が主役 | 甲州 | 白身魚のやさしいうま味を邪魔しない、すっきりした和の白 |
| オリーブ・ケッパーをたっぷり | ピノ・グリージョ | 塩気のある具材に、軽やかなイタリアの白 |
| タラ・スズキなどほかの白身魚 | ミュスカデ | 淡白な魚に、軽くて爽やかな辛口の白 |
| 白身魚のカルパッチョ | ソーヴィニヨン・ブラン | レモンとオリーブオイルに、柑橘のような香り |
| 鯛の塩焼き | 甲州 | 塩と皮の香ばしさに、すっきりした白 |
| 鯛の煮付け | ロゼワイン | しょうゆと砂糖の甘辛さに、果実味のあるロゼ |
| 白身魚のムニエル・バター焼き | シャルドネ | バターのコクに、まろやかな白 |
避けたい組み合わせ
- 渋みの強い重い赤:カベルネ・ソーヴィニヨンのように渋みのしっかりした赤は、白身魚とあさりのやさしいスープを覆ってしまい、魚の生臭さを感じやすくなります。
- 樽の香りが強い濃厚な白:樽をしっかり効かせたコクの強いシャルドネは、トマトとハーブの軽やかな味よりも前に出てしまいます。シャルドネを選ぶなら、樽を使わないすっきりしたタイプにしましょう。
- 甘口のワイン:トマトの酸味と甘さがぶつかり、料理もワインもぼやけて感じられます。食事に合わせるなら辛口を選びましょう。
よくある質問
アクアパッツァで1本だけ選ぶなら?
ソーヴィニヨン・ブランがおすすめです。トマト・あさり・ハーブのどれとも合わせやすく、大きく外れません。あさりのうま味を楽しみたいならアルバリーニョ、鯛の繊細な味を楽しみたいなら甲州も選びやすいです。
アクアパッツァに赤ワインは合いますか?
重い赤は合わせにくいですが、どうしても赤を合わせたいなら、渋みの少ない軽い赤を少し冷やして選びましょう。ピノ・ノワールの軽めのものなら、トマトの酸味とも合います。ただ、いちばん合わせやすいのは白かロゼワインです。
料理に使う白ワインは何でもいいですか?
高いワインである必要はありませんが、辛口で、樽の香りが強すぎないものを選ぶと、魚とあさりの味を邪魔しません。飲むワインと同じものを料理にも少し使うと、食卓での相性もそろいやすくなります。
鯛以外の魚でも同じワインが合いますか?
イサキ・メバル・タラ・スズキなど、白身魚ならおおむね同じ考え方で合わせられます。サバやイワシのように脂と香りの強い青魚を使うときは、酸味のしっかりした白やロゼワインのほうが合わせやすくなります。青魚の合わせ方は焼き魚に合うワインも参考にしてください。








