薄く切った魚介や牛肉に、オリーブオイルとレモンをかけて食べるカルパッチョ。おうちでも手軽に作れて、ホームパーティーの前菜にもぴったりですが、「合わせるワインは赤?白?」と迷う人も多いのではないでしょうか。
このページでは、カルパッチョに合うワインと、鯛・タコ・サーモン・牛肉など素材・味つけ別のおすすめのブドウ品種を紹介します。
先に結論:カルパッチョに赤ワイン?白ワイン?
・鯛やタコ、ホタテなど魚介のカルパッチョには、すっきりした辛口の白。レモンやハーブを効かせるならソーヴィニヨン・ブラン、オリーブオイルと塩でシンプルに食べるならアルバリーニョがよく合います
・本場ヴェネツィアの牛肉のカルパッチョには、渋みの穏やかな軽い赤のピノ・ノワールがおすすめです
・迷ったら辛口のスパークリングワイン。魚にも肉にも合わせやすく、前菜にぴったりです。渋みの強い重い赤と甘口のワインは避けるのが基本です
カルパッチョに合うワインの選び方
カルパッチョは、薄く切った生の牛肉にソースをかけて食べるイタリアの前菜です。ヴェネツィアのレストラン「ハリーズ・バー」で生まれたとされ、名前は赤い色づかいで知られるヴェネツィアの画家カルパッチョにちなんでいます。日本では、鯛やサーモン、タコ、ホタテなど魚介を使ったカルパッチョのほうがなじみがあるかもしれません。
合わせるときのいちばんのコツは、生の素材の繊細な味を消さない、軽やかで酸味のあるワインを選ぶことです。カルパッチョはレモンやビネガー、オリーブオイルで仕上げることが多いので、酸味がしっかりあるワインのほうが料理の酸味に負けず、後味もさっぱりします。基本は魚介なら白、牛肉なら軽い赤、と覚えておくと選びやすくなります。
お刺身との合わせ方は刺身に合うワイン、サーモンを使うときはサーモンに合うワインも参考になります。
カルパッチョに合うおすすめのブドウ品種
動物のイラストをタップすると、それぞれの品種の詳しい特徴がわかります。
ソーヴィニヨン・ブラン(羊)
ハーブや柑橘を思わせるさわやかな香りと、すっきりした酸味をもつ白ブドウです。レモンをしぼった鯛やヒラメのカルパッチョ、ディルやバジルなどのハーブをのせたカルパッチョに合わせると、ワインの香りが料理の香りと重なって、生の魚の甘みを引き立ててくれます。管理人も好きな品種で、ハーブ感のあるタイプは前菜と合わせると特においしく感じます。
アルバリーニョ(サメ)
スペイン北西部の海沿いで多く造られている白ブドウで、さわやかな酸味と、ほのかな塩気を感じる味わいが特徴です。タコやホタテ、エビなど魚介のカルパッチョ、オリーブオイルと塩でシンプルに味つけしたカルパッチョによく合います。海の幸と合わせるために生まれたような品種です。
ピノ・ノワール(蝶)
渋みが穏やかで、赤い果実の香りをもつ赤ブドウです。牛肉のカルパッチョに合わせると、生の赤身のやわらかなうま味を、軽やかな果実味がやさしく包みます。パルミジャーノやルッコラをのせたカルパッチョにも合い、マグロやカツオなど赤身の魚のカルパッチョにも合わせやすい赤です。
素材・味つけ別の早見表
| カルパッチョの素材・味つけ | 味の特徴 | 合うワイン | 選び方のコツ |
|---|---|---|---|
| 鯛・ヒラメ(白身魚) | 淡くて上品な甘み | ソーヴィニヨン・ブラン、甲州 | 香りが控えめで、すっきりした白 |
| タコ・ホタテ・エビ | 魚介のうま味と甘み | アルバリーニョ、ミュスカデ | 塩気を感じるような辛口の白 |
| サーモン | 脂ののったコク | シャルドネ、辛口のロゼ | 少しコクのある白か、ロゼ |
| マグロ・カツオ(赤身) | 赤身の濃いうま味 | ピノ・ノワール | 渋みの穏やかな軽い赤 |
| 牛肉 | 生の赤身のやわらかなうま味 | ピノ・ノワール、サンジョヴェーゼ | 酸味のある軽めの赤 |
| 和風(しょうゆ・ゆずこしょう) | しょうゆの香りとうま味 | 甲州 | 和の味つけには日本の白 |
避けたい組み合わせ
- 渋みの強い重い赤:カベルネ・ソーヴィニヨンのように渋みの強い赤を生の魚と合わせると、生臭さを感じやすくなります。牛肉のカルパッチョでも、重い赤は繊細な味を覆ってしまうので、軽めの赤を選びましょう。
- 樽の香りが強いコクのある白:レモンやビネガーのさわやかなソースに、樽の香りが強い白を合わせると、香りがぶつかって料理の軽やかさが失われます。
- 甘口のワイン:レモンや塩の効いたカルパッチョに甘口を合わせると、甘さが浮いてしまいます。食事と合わせるなら辛口を選びましょう。
よくある質問
カルパッチョに赤ワインは合いますか?
牛肉のカルパッチョや、マグロ・カツオなど赤身の魚のカルパッチョなら、ピノ・ノワールのような渋みの穏やかな軽い赤がよく合います。鯛やタコなど淡い白身の魚介には、白のほうが合わせやすいです。
カルパッチョとお刺身で、ワインは変えたほうがいいですか?
お刺身はしょうゆとわさびで食べるので、甲州のような和食に合う白がいちばん合わせやすくなります。カルパッチョはオリーブオイルやレモンで味つけするぶん、ソーヴィニヨン・ブランなど洋風の白の出番が増えます。和風のカルパッチョなら、お刺身と同じ考え方で選んでかまいません。
前菜のカルパッチョからメインまで、1本で通すなら?
辛口のスパークリングワインか、ピノ・ノワールがおすすめです。スパークリングワインは前菜の魚介にも揚げ物にも合い、ピノ・ノワールは魚の前菜から鶏肉や豚肉のメインまで幅広く合わせられます。カルパッチョの本場ヴェネツィアのあるヴェネト州のスパークリングワイン「プロセッコ」を合わせるのも楽しい組み合わせです。メインに白身魚のアクアパッツァを出すときの合わせ方は、アクアパッツァに合うワインで紹介しています。
白ワインはどのくらい冷やせばいいですか?
すっきりした白は、冷蔵庫でよく冷やしてから出すと、さわやかな酸味が引き立ちます。カルパッチョも冷たいまま食べる料理なので、ワインもしっかり冷やしておくと、口の中がさっぱりして次のひと口が進みます。
ほかの料理との合わせ方は、ワインと料理の合わせ方の料理一覧からどうぞ。イタリアの前菜やパスタと合わせるならパスタに合うワインやリゾットに合うワイン、魚介なら刺身に合うワイン、パンにのせる前菜ならブルスケッタ・カナッペに合うワインもあわせてどうぞ。






