イタリア全20州のワインはイタリアのワインの記事から、すべて見ることができます。
カンパーニャは、ナポリを州都とする南イタリアの州です。ピザ発祥の地、そしてアマルフィ海岸やポンペイ遺跡でも有名なこの州は、古代ローマの時代から「幸福なカンパーニャ」と呼ばれた、豊かなワインの産地でもあります。
カンパーニャのワインの特徴
南イタリアというと暑いイメージがありますが、カンパーニャの銘醸地は、内陸の標高の高い丘陵地帯イルピニアにあります。昼夜の寒暖差が大きく、火山性の土壌もあって、南イタリアとは思えないほど、酸味がいきいきとした上品なワインが生まれます。DOCGが3つもあり、南イタリアを代表する高品質ワインの産地です。
知っておきたいカンパーニャのワイン
タウラージ(赤)
イルピニアの丘で、アリアニコという黒ブドウから造られる赤ワインです。しっかりした渋みと酸味を持ち、長い熟成で真価を発揮することから、「南のバローロ」と呼ばれることもあります。ブラックチェリー、スパイス、タバコのような複雑な香りの、力強いワインです。
フィアーノ・ディ・アヴェッリーノ(白)
フィアーノという白ブドウから造られる、南イタリアを代表する白ワインのひとつです。洋ナシやヘーゼルナッツ、ハチミツのような香りと、しっかりした酸味があり、熟成にも向いています。
グレコ・ディ・トゥーフォ(白)
トゥーフォ村の周辺で、グレコという白ブドウから造られます。桃やアーモンドの香りに、火山性の土壌由来のミネラル感がある、キリッとした白ワインです。
ラクリマ・クリスティ・デル・ヴェスヴィオ
ナポリ湾を見下ろすヴェスヴィオ火山のふもとで造られるワインです。「キリストの涙」という印象的な名前で知られ、赤も白も造られています。
ファランギーナ(白)
爽やかで飲みやすい白ワインになる土着品種です。手頃な価格で見つけやすい、カンパーニャの白の入門です。
カンパーニャのワインに合う料理
- ピッツァ・マルゲリータ:ファランギーナや軽めの赤と
- 魚介のパスタ(ボンゴレなど):グレコ、ファランギーナ、フィアーノと
- モッツァレラ・ディ・ブーファラ(水牛のモッツァレラ):フィアーノやファランギーナと
- ラグー・ナポレターノ(肉の塊を煮込んだソース):タウラージやアリアニコと
くわしくはピザに合うワインもどうぞ。
ほかの国・地域も見てみる → ブドウ品種図鑑/トップページの「世界のワイン産地めぐり」から探せます。
カンパーニャのワインの歴史
カンパーニャ州は、ナポリを州都とする南イタリアの州です。古代ローマ時代には、ここで造られた「ファレルノ」というワインが最高級品として知られ、ポンペイの遺跡からもワインの壺や酒場の跡が見つかっています。
カンパーニャの気候と土地
ヴェスヴィオ火山をはじめ火山の多い地域で、火山灰の土壌が広がっています。内陸のイルピニア地方は標高が高く、南イタリアとは思えないほど涼しい気候で、引き締まったワインが造られます。
カンパーニャの主な産地・銘柄
タウラージ|南のバローロ
イルピニア地方でアリアニコ種から造られる(アリアニコは隣のバジリカータでも有名です)、力強く長熟の赤ワイン。南イタリアで最初にDOCGに認められました。
フィアーノ・ディ・アヴェッリーノ
ヘーゼルナッツや洋ナシの香りのある、上品で熟成もできる白ワイン。
グレコ・ディ・トゥーフォ
硫黄の鉱山があった丘で造られる、ミネラル感と酸味のある白ワイン。
ラクリマ・クリスティ・デル・ヴェスヴィオ
「キリストの涙」という名前のワイン。ヴェスヴィオ火山のふもとで造られます。
カンパーニャで育つ主なブドウ品種
アリアニコ(黒)
タウラージの主役。渋みと酸味がしっかりしています。
フィアーノ(白)
南イタリアを代表する高品質な白ブドウ。
グレコ(白)
古代ギリシャから伝わったといわれる白ブドウ。
ファランギーナ(白)
フレッシュで飲みやすい白ワインになる品種。
カンパーニャのワインと料理
ナポリといえば、ピッツァ・マルゲリータ。軽めの赤やファランギーナの白と合わせてみてください。フィアーノやグレコは、魚介のパスタやアクアパッツァ、モッツァレラ・ディ・ブーファラと。タウラージは、牛肉の煮込みや熟成チーズと合わせます。
カンパーニャの豆知識
- ポンペイの遺跡の中では、古代のブドウ畑を復元してワインが造られています
- 「ラクリマ・クリスティ」の名前は、天から楽園の一部が落ちた地を見てキリストが涙を流した、という伝説に由来します
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