イタリア全20州のワインはイタリアのワインの記事から、すべて見ることができます。
プーリアは、イタリア半島を長靴にたとえると「かかと」にあたる州です。平らで日差しの強い土地が広がり、イタリアでも有数のワイン生産量を誇ります。かつては大量生産のワインのイメージもありましたが、今では、果実味たっぷりで手頃な価格の赤ワインの産地として、世界中で人気を集めています。
管理人もワイン日記で、プーリアのプリミティーヴォを飲んで「2,000円でこれなら、文句なし」とメモしています。
プーリアってどんなところ?
アドリア海とイオニア海にはさまれた、南北に細長い州です。山が少なく、なだらかな平野と丘が続き、オリーブの木が地平線まで広がる景色が印象的。トゥルッリと呼ばれる、とんがり屋根の白い家が並ぶアルベロベッロの町は、世界遺産にもなっています。
夏は暑く乾燥していて、ブドウはしっかり熟します。そのため、果実味が豊かで、アルコール度数が高めの、濃厚な赤ワインが多く造られています。
代表的なブドウ品種とワイン
プリミティーヴォ(赤)
プーリアを代表する黒ブドウです。DNA解析で、アメリカ・カリフォルニアのジンファンデルと同じ品種であることがわかっています。ジャムのように濃厚な黒い果実味と、やわらかな口当たりが魅力。名前の由来は「早く熟す(プリモ)」ことから。マンドゥーリア周辺の「プリミティーヴォ・ディ・マンドゥーリア」が特に有名です。
ネグロアマーロ(赤)
州の南部、サレント半島で多く栽培される黒ブドウです。名前は「黒くて苦い」という意味といわれ、色が濃く、ほろ苦さのある、スパイシーな赤ワインになります。サレントでは、このネグロアマーロから造るロゼワインも有名です。
ネロ・ディ・トロイア(赤)
州の北部で栽培される黒ブドウです。しっかりした渋みと、スミレのような香りを持つ、上品な赤ワインになります。
サレントのロゼ
ネグロアマーロを中心に造られるロゼワインは、プーリアの伝統的なワインのひとつ。果実味豊かで、料理に合わせやすいロゼです。くわしくはロゼワインとはもどうぞ。
プーリアのワインに合う料理
- オレキエッテ(耳の形のパスタ)と菜の花のソース:軽めの赤やロゼと
- ブッラータチーズ:ロゼや白ワインと
- 羊肉や豚肉のグリル:プリミティーヴォやネグロアマーロと
- トマト料理、ナス料理:プリミティーヴォと
日本の食卓なら、ハンバーグやBBQ、ミートソースのパスタにプリミティーヴォがよく合います。バーベキューに合うワインもどうぞ。
よくある質問
プリミティーヴォとジンファンデルの違いは?
同じ品種ですが、育った土地や造り方の違いで、味わいの印象は少し変わります。どちらも果実味が豊かで濃厚なワインになりやすい品種です。
プーリアのワインは甘いの?
多くは辛口ですが、果実味がとても濃いため、甘やかに感じられることがあります。
ほかの国・地域も見てみる → ブドウ品種図鑑/トップページの「世界のワイン産地めぐり」から探せます。
プーリアのワインの歴史
プーリアは、イタリア半島の「かかと」にあたる州です。古代ギリシャ人がブドウ栽培を伝え、長い間、北イタリアやフランスのワインにブレンドするための濃いワインを大量に造る産地でした。
1990年代以降、品質を重視する生産者が増え、手ごろな価格でおいしい赤ワインの産地として、日本でも人気が高まっています。
プーリアの気候と土地
平らな土地が多く、夏は非常に暑く乾燥した地中海性気候です。たっぷりの日差しでブドウがよく熟し、果実味豊かで、アルコール度数の高いワインになります。アドリア海とイオニア海からの風が、暑さを少しやわらげます。
はじめての1本の選び方
- プーリアのワインはコスパが高く、1,500〜2,500円で満足感のある1本が見つかります
- 果実味たっぷりの赤が好きなら、プリミティーヴォ・ディ・マンドゥーリア
- 少し軽めが好きなら、ネグロアマーロのロゼも
プーリアを旅するなら
白いとんがり屋根の家「トゥルッリ」が並ぶアルベロベッロは世界遺産です。南部のサレント半島の街レッチェは、「南のフィレンツェ」と呼ばれるバロック建築の街並みで知られています。
プーリアの豆知識
- プーリアは、イタリア最大のオリーブオイルの産地でもあります
- 管理人のワイン日記でも、プーリアのプリミティーヴォを紹介しています





