ワインの説明で見かける「樽熟成」や「オーク樽」という言葉。樽で熟成させると、ワインにどんな変化が起きるのでしょうか。
このページでは、樽熟成の意味と、ワインの香りや味わいへの影響をやさしく解説します。
樽熟成とは?
樽熟成とは、発酵を終えたワインを木の樽(主にオーク材)に入れて、一定期間寝かせることです。
ステンレスタンクで熟成させるとブドウそのもののフレッシュな味わいが保たれるのに対し、樽で熟成させると、木の香りや、まろやかさが加わります。
樽熟成でワインはこう変わる
- 香りがつく:バニラ、トースト、ココナッツ、キャラメル、スモークのような香り
- まろやかになる:木目を通してわずかに空気が触れ、味わいが落ち着いてなめらかになる
- 複雑さが増す:木の成分がワインに溶け込み、味わいに奥行きが出る
- タンニンが加わる:樽からもタンニンが移り、骨格がしっかりする
新樽と古樽の違い
新しい樽ほど木の香りが強くワインに移ります。何度か使った古い樽は香りが穏やかになるため、ワインの果実味を生かしたいときに使われます。
また、フランス産のオークは上品で繊細な香り、アメリカ産のオークはバニラやココナッツのような甘い香りがつきやすい、といわれています。
樽熟成と相性のいいブドウ品種
白ワインでは特にシャルドネが有名で、樽熟成させると、バターやナッツのような香りを持つコクのある白ワインになります。くわしくはシャルドネの記事もどうぞ。
よくある質問
樽熟成していないワインはおいしくないのですか?
そんなことはありません。ソーヴィニヨン・ブランやリースリングなど、樽を使わずにフレッシュな香りを生かすほうが魅力的な品種もたくさんあります。
ラベルで樽熟成かどうかわかりますか?
裏ラベルに「樽熟成」「オーク樽で○か月熟成」などと書かれていることがあります。
ほかの品種も見てみる → ブドウ品種図鑑(全40種類)
オークの産地による違い
フレンチオーク
木目が細かく、上品なバニラやスパイスの香りを与えます。ボルドーやブルゴーニュの高級ワインによく使われます。
アメリカンオーク
ココナッツやバニラのような甘い香りが強めに出ます。スペインのリオハや、オーストラリアのシラーズによく使われます。
樽の大きさと焼き方
一般的な樽の大きさは約225L(ボルドーの「バリック」)や約228L(ブルゴーニュの「ピエス」)です。小さい樽ほど、ワインに樽の香りが強くつきます。イタリアのバローロなどでは、伝統的に数千Lの大樽も使われます。
樽を作るときは、内側を火であぶります。焼き具合(トースト)の強さによって、香ばしさの度合いが変わります。







