国別・地域別ワイン

フリウリ・ヴェネツィア・ジュリアのワインの特徴とは?イタリア屈指の白ワイン産地を解説

    ピノ・グリを動物に例えたカメレオンのイラスト

    イタリア全20州のワインはイタリアのワインの記事から、すべて見ることができます。

    フリウリ・ヴェネツィア・ジュリアは、イタリアの北東の端、オーストリアとスロベニアに接する州です。イタリアでも特に質の高い白ワインの産地として知られ、近年は「オレンジワイン」の聖地としても世界中から注目を集めています。

    管理人も、この州の造り手の白ワインをワイン日記で2本飲んでいて、「余韻がずっと続く、いつまでも味わっていたいワイン」とメモしたほど。このページでは、フリウリのワインの魅力をくわしく紹介します。

    フリウリってどんなところ?

    北はアルプス、南はアドリア海に面していて、山からの冷たい風と、海からの暖かい風がぶつかる場所にブドウ畑が広がっています。この風と、昼夜の寒暖差が、香り高くいきいきとした酸味のある白ワインを生み出します。

    主な産地は、スロベニアとの国境に沿った丘陵地帯のコッリオとフリウリ・コッリ・オリエンターリ、そして平野部のグラーヴェなどです。丘の斜面には、「ポンカ」と呼ばれる泥灰土と砂岩が層になった土壌が広がり、ミネラル感のある白ワインを育みます。

    フリウリのワインの特徴

    • 白ワインが主役:州の生産の多くが白ワインで、品質の高さに定評がある
    • 品種名で選びやすい:多くのワインが品種名をラベルに表示
    • 土着品種がおもしろい:フリウラーノ、リボッラ・ジャッラ、ピコリットなど、この地方ならではの品種がある
    • オレンジワインの聖地:白ブドウを皮ごと発酵させる伝統的な造り方を復活させた造り手が多い

    代表的なブドウ品種

    フリウラーノ(白)

    かつては「トカイ・フリウラーノ」と呼ばれていた、フリウリを代表する白ブドウです。アーモンドや洋ナシのような香りと、ふくよかな味わい、ほのかな苦みが特徴。生ハム「プロシュット・ディ・サン・ダニエーレ」との組み合わせは、地元の定番です。

    リボッラ・ジャッラ(白)

    レモンや白い花のような爽やかな香りと、しっかりした酸味を持つ土着品種です。すっきりした白ワインのほか、皮ごと発酵させたオレンジワインや、スパークリングワインにもなります。

    ピノ・グリージョ、ソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネ

    国際品種の白ワインも、フリウリの得意分野です。特にソーヴィニヨン・ブランは、ハーブのような香りがいきいきとした、上品な白ワインになります。

    ピコリット(白・甘口)

    房になる実の数がとても少ない希少な白ブドウで、陰干しして造る甘口ワインが有名です。アプリコットやハチミツのような上品な甘さを持つ、特別なデザートワインです。

    レフォスコ、スキオペッティーノ(赤)

    赤ワインでは、色が濃くしっかりしたレフォスコや、黒コショウのようなスパイシーな香りを持つスキオペッティーノなどの土着品種があります。

    オレンジワインとフリウリ

    フリウリのスロベニア国境近く、ゴリツィア周辺の造り手たちは、白ブドウを赤ワインのように皮ごと長く漬け込んで発酵させる、古くからの造り方を復活させました。アンフォラ(素焼きの壺)を使う造り手もいて、こうしたワインは「オレンジワイン」として、今や世界中で人気を集めています。

    琥珀色の見た目と、紅茶やドライフルーツのような香り、ほどよい渋みが魅力です。くわしくはオレンジワインとはをどうぞ。

    フリウリのワインに合う料理

    • サン・ダニエーレの生ハム:フリウラーノと
    • フリコ(チーズとじゃがいもを焼いた郷土料理):リボッラ・ジャッラや軽い赤と
    • アドリア海の魚介料理:ソーヴィニヨン・ブランやピノ・グリージョと
    • 豚肉のロースト:スキオペッティーノやレフォスコと
    • オレンジワイン:和食の煮物や、発酵食品、スパイス料理と

    よくある質問

    「トカイ」とハンガリーのトカイは関係ある?

    名前が似ているため混同を避ける目的で、フリウリの「トカイ・フリウラーノ」は「フリウラーノ」と呼ばれるようになりました。ハンガリーの甘口ワイン「トカイ」とは別のものです。

    はじめての1本は?

    まずはフリウラーノか、ソーヴィニヨン・ブランの白ワインがおすすめです。フリウリらしい香りの高さと、すっきりした酸味が楽しめます。

    ほかの国・地域も見てみる → ブドウ品種図鑑/トップページの「世界のワイン産地めぐり」から探せます。

    フリウリ・ヴェネツィア・ジュリアのワインの歴史

    フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州は、イタリアの北東の端、オーストリアとスロベニアに接する州です。ローマ帝国、ヴェネツィア共和国、オーストリア=ハンガリー帝国など、さまざまな国に治められてきた歴史があり、ワインにもその影響が残っています。

    1960〜70年代、この地の生産者たちが、ステンレスタンクと温度管理を使った、香り高くすっきりした白ワインの造り方を広め、「イタリア最高の白ワイン産地」と呼ばれるようになりました。

    フリウリ・ヴェネツィア・ジュリアの気候と土地

    北のアルプスが冷たい風を防ぎ、南のアドリア海からの暖かい風が吹き込みます。昼夜の寒暖差が大きく、香り高い白ワインに向いています。土壌は、「ポンカ」と呼ばれる泥灰岩と砂岩が層になったもので、ミネラル感のあるワインを育てます。

    はじめての1本の選び方

    • はじめてなら、フリウラーノやピノ・グリージョの白から
    • コッリオやコッリ・オリエンターリ・デル・フリウリの表示があるものは、丘陵地帯の上質なワイン
    • オレンジワインに興味があれば、フリウリのものを試してみてください

    フリウリ・ヴェネツィア・ジュリアの豆知識

    • 管理人のワイン日記でも、フリウリのイエルマンのワインを紹介しています
    • トリエステはコーヒーの街としても有名です

    ピノ・グリ、イタリアのワインのページでは、20州すべてを紹介しています。管理人のワイン日記もどうぞ。

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