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ソーテルヌのワインの特徴とは?世界三大貴腐ワインの産地とシャトー・ディケムを解説

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    とろりとした甘さで知られる、フランス・ボルドーの甘口ワイン「ソーテルヌ」。世界三大貴腐ワインのひとつと聞いたことがあっても、「どんな味?」「どうやって飲むの?」と思う人も多いのではないでしょうか。

    このページでは、ソーテルヌのワインの特徴と、貴腐ブドウが育つしくみ、有名なシャトーやラベルの見方、合う料理を初心者向けに紹介します。

    ソーテルヌをひとことでいうと

    ・ボルドーの南で造られる、世界三大貴腐ワインのひとつに数えられる甘口の白ワインの産地です

    ・川霧が生む「貴腐ブドウ」から造られ、はちみつやあんず、マーマレードのような濃い甘さと、それを支える酸味が特徴です

    ・主役はセミヨン。ラベルの「Sauternes」「Barsac」が目印で、1855年の格付けではシャトー・ディケムだけが最上位の「プルミエ・クリュ・シュペリュール」に選ばれています

    ソーテルヌってどんなところ?

    ソーテルヌは、フランス南西部の都市ボルドーから南東へ40kmほどのところにある、甘口ワインの産地です。ボルドーを流れるガロンヌ川の左岸にあり、ソーテルヌ、ボンム、ファルグ、プレニャック、バルサックの5つの村でソーテルヌのワインが造られています。

    この土地の甘口ワインを生んでいるのが、ガロンヌ川に流れこむ小さな川「シロン川」です。シロン川の水は冷たく、秋になると、温かいガロンヌ川との温度差で朝に霧が立ちこめます。朝の霧で湿り、昼は日ざしで乾く——この天気がくり返されることで、ブドウに「貴腐菌」と呼ばれるカビがつき、皮に小さな穴があいて水分が抜けていきます。こうして糖分がぎゅっと凝縮したブドウが「貴腐ブドウ」です。

    貴腐ブドウは、房の中でも一粒ずつ育ち方が違うので、収穫は人の手で何回にも分けて、よく育った粒だけを摘み取ります。水分が抜けたブドウからとれる果汁はわずかで、手間もかかるため、ソーテルヌは貴重なワインになります。貴腐ワインのしくみは貴腐ワインの記事でもくわしく紹介しています。

    ソーテルヌのワインの特徴

    • 甘口の白ワインの産地:「ソーテルヌ」を名乗れるのは、貴腐ブドウなどから造る甘口の白ワインです。同じ土地で造る辛口の白や赤は、「ボルドー」などの名前で出されます
    • 濃い甘さと酸味のバランス:はちみつ、あんず、黄桃、マーマレードのような香りと、とろりとした甘さがありながら、酸味が支えるので、後味は意外とすっきりしています
    • 長く熟成できる:糖分と酸味が多いので、何十年も熟成できるものがあります。熟成すると色は金色から琥珀色へ深まり、ドライフルーツやカラメルのような香りが出てきます
    • 年によって出来が大きく変わる:貴腐菌がうまくつくかどうかは秋の天気しだいです。条件が悪い年には、甘口ワインをほとんど造らないシャトーもあります

    ソーテルヌの代表的なブドウ品種

    セミヨン|ソーテルヌの主役

    皮が薄く、貴腐菌がつきやすい白ブドウです。ソーテルヌでは使われる割合がいちばん高く、はちみつのような香りと、とろりとしたふくよかな口当たりをワインに与えます。ふだんは目立たない品種ですが、ソーテルヌでは主役として輝きます。

    ソーヴィニヨン・ブラン|酸味とさわやかさを足す相棒

    さわやかな香りと、すっきりした酸味をもつ白ブドウです。セミヨンにブレンドすることで、甘口ワインに引き締まった酸味と香りの華やかさを加え、甘さが重くなりすぎないように支えます。

    ミュスカデル|香りを足す脇役

    花のような香りをもつ白ブドウで、少しだけブレンドされることがあります。使うかどうか、どのくらい使うかはシャトーによって違います。

    知っておきたいソーテルヌの産地とシャトー

    産地・シャトー知っておきたいこと
    ソーテルヌ(Sauternes)ソーテルヌ、ボンム、ファルグ、プレニャック、バルサックの5つの村で造られる甘口の白ワイン
    バルサック(Barsac)5つの村のひとつ。「Barsac」と「Sauternes」のどちらの名前でも出すことができる。比較的すっきりした味わいといわれる
    シャトー・ディケム(Château d’Yquem)1855年の格付けで、ただ1つ「プルミエ・クリュ・シュペリュール(特別第1級)」に選ばれたシャトー。世界でもっとも有名な甘口ワインのひとつ
    1855年の格付けのシャトーソーテルヌとバルサックの甘口ワインは、1855年に「特別第1級」「第1級」「第2級」に格付けされた。第1級にはシャトー・クリマン、シャトー・ギローなどがある
    まわりの甘口ワインの産地セロン、ガロンヌ川の対岸のルピアック、カディヤック、サント・クロワ・デュ・モンなどでも甘口の白が造られ、ソーテルヌより手頃なものが見つかりやすい

    1855年の格付けのしくみはボルドーの格付けでくわしく紹介しています。

    ソーテルヌのワインのラベルの見方

    • 産地の名前:「Sauternes」または「Barsac」。どちらも甘口の白ワインです
    • Premier Cru Supérieur / Premier Cru Classé / Deuxième Cru Classé:1855年の格付けの「特別第1級」「第1級」「第2級」の印です
    • 容量:甘口ワインは一度にたくさん飲まないので、375mlのハーフボトルで売られていることも多く、少人数で試すのにちょうどよい大きさです
    • Mis en bouteille au château:そのシャトーで瓶詰めしたという意味です。読み方の基本はワインのラベルの読み方もあわせてどうぞ

    ソーテルヌのワインに合う料理

    料理合わせ方のヒント
    フォアグラフォアグラのテリーヌやソテーの濃厚な脂のうま味を、甘さと酸味が受け止める、フランスで定番の組み合わせです
    ブルーチーズ(ロックフォールなど)青カビのチーズの強い塩気と、ワインの甘さが引き立て合います。「甘い×しょっぱい」の代表的な組み合わせです
    フルーツのタルト・焼き菓子あんずや洋なし、りんごのタルトなど、ワインの香りと同じ系統の果物を使ったお菓子がよく合います
    クリーム系のデザートクレーム・ブリュレやプリンなど、卵とカラメルのお菓子とも合わせやすいです

    デザートと合わせるときは、ワインのほうが甘いか同じくらいの甘さにすると、ワインが酸っぱく感じにくくなります。ほかの甘口ワインとの選び方は甘口ワインの選び方、お菓子との合わせ方はケーキに合うワインやチョコレートに合うワインも参考になります。

    ソーテルヌのワインのよくある質問

    ソーテルヌは何度くらいに冷やして飲めばいいですか?

    6〜10℃くらいに冷やすのがおすすめです。冷やしすぎると香りが閉じてしまうので、冷蔵庫から出して少し置いてから飲むと、はちみつやあんずの香りがよく開きます。

    開けたあと、どのくらい保存できますか?

    甘口ワインは糖分が多いため、辛口のワインより開けたあとも味が変わりにくい傾向があります。栓をして冷蔵庫に入れておけば、数日から1週間ほど楽しめることが多いです。保存のコツは開けたワインの保存方法もどうぞ。

    世界三大貴腐ワインのほかの2つは?

    ハンガリーの「トカイ」と、ドイツの「トロッケンベーレンアウスレーゼ」です。トカイはハンガリーのワイン、それぞれの違いは貴腐ワインの記事で紹介しています。

    初心者がソーテルヌを試すなら、どれを選べばいいですか?

    まずは375mlのハーフボトルの「Sauternes」や「Barsac」から試してみるのがおすすめです。格付けシャトーのワインは高価なものが多いので、手頃に味わいを知りたいときは、セロンやルピアックなど、まわりの産地の甘口ワインを選ぶのもひとつの方法です。

    ボルドー全体の特徴はフランス(ボルドー)のワイン、赤ワインの産地はメドックやサンテミリオン・ポムロール、ほかの国や地域は世界のワイン産地一覧からどうぞ。

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