国別・地域別ワイン

モリーゼのワインの特徴とは?イタリアで2番目に小さな州の土着品種ティンティリア

    マルベックを動物に例えた熊のイラスト

    イタリア全20州のワインはイタリアのワインの記事から、すべて見ることができます。

    モリーゼは、イタリア中南部、アブルッツォ州の南にある、イタリアで2番目に小さな州です。1963年まではアブルッツォと一緒の州だった歴史があり、ワインの面でも、アブルッツォと共通するところが多くあります。日本で見かける機会はまだ少ないですが、知る人ぞ知る土着品種のワインが造られています。

    モリーゼってどんなところ?

    州のほとんどが山と丘で、アドリア海に面した短い海岸線があります。観光地として有名な場所は少ないものの、昔ながらの素朴な農村の風景が残る、静かな州です。ブドウ畑は、海に近い丘陵地帯を中心に広がっています。

    知っておきたいモリーゼのワイン

    ティンティリア(赤)

    モリーゼを代表する土着の黒ブドウです。名前は「色をつける(ティンタ)」に由来するといわれ、その名の通り、とても色が濃いのが特徴。ブラックベリーやスパイスの香りの、しっかりとした赤ワインになります。一時は栽培が減っていましたが、地元の造り手たちによって見直され、今ではモリーゼの顔といえるワインになりました。

    ビフェルノ(赤・白・ロゼ)

    州内を流れるビフェルノ川の名前がついたワインです。赤とロゼはモンテプルチアーノを主体に、白はトレッビアーノを主体に造られます。親しみやすい味わいのデイリーワインです。

    ペントロ・ディ・イセルニア

    州の西部、イセルニア周辺で造られるワインです。

    モリーゼのワインに合う料理

    • 羊肉や豚肉の料理:ティンティリアと
    • カヴァテッリ(小さな手打ちパスタ)のラグー:ビフェルノの赤と
    • カチョカヴァッロチーズ:ティンティリアや白ワインと

    しっかりした赤ワインが好きな人は、ティンティリアを見つけたらぜひ試してみてください。お隣のアブルッツォのワインもあわせてどうぞ。

    ほかの国・地域も見てみる → ブドウ品種図鑑/トップページの「世界のワイン産地めぐり」から探せます。

    モリーゼのワインの歴史

    モリーゼ州は、イタリア南部のアドリア海側にある州で、1963年まではアブルッツォ州と一つの州(アブルッツィ・エ・モリーゼ)でした。1970年に正式に分かれた、イタリアで最も新しい州です。

    人口は約30万人と少なく、ワインの生産量もイタリアの州の中では少なめですが、土着品種を守る小さな生産者が多い地域です。

    モリーゼの気候と土地

    海沿いは温暖な地中海性気候、内陸は山がちで冷涼です。山と海の両方の影響を受けるため、酸味と果実味のバランスのよいワインが育ちます。

    モリーゼの主な産地・銘柄

    ティンティリア・デル・モリーゼ|モリーゼの宝

    ティンティリアは、モリーゼ州でほぼ独占的に栽培されている土着の黒ブドウ。色が濃く、スパイスやベリーの香りがある赤ワインになります。2011年にDOCに認められました。

    ビフェルノ

    モリーゼの主要なDOC。モンテプルチアーノを中心にした赤や、トレッビアーノの白が造られています。

    モリーゼで育つ主なブドウ品種

    ティンティリア(黒)

    名前は「色を付ける(ティンジェレ)」に由来するといわれ、その名のとおり色の濃いワインになります。

    モンテプルチアーノ(黒)

    隣のアブルッツォと同じく、主力の品種です。

    モリーゼのワインと料理

    モリーゼは、羊やヤギの放牧が盛んで、チーズ「カチョカヴァッロ」やラム肉の料理が名物です。ティンティリアは、ラム肉のグリルや、トマトソースのパスタと合わせてみてください。

    モリーゼの豆知識

    • イタリアでは「モリーゼは存在しない(Il Molise non esiste)」というジョークがあるほど、知られざる州です
    • そのぶん、ワイン好きの間では「隠れた名産地」として注目されています

    イタリアのワインのページでは、20州すべてを紹介しています。

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