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レバノンのワインの特徴とは?ベッカー高原と品種を初心者向けに解説

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    レバノンは、地中海の東のはしにある小さな国です。あまり知られていませんが、数千年前からワインが造られてきた、とても歴史の古い産地です。

    このページでは、レバノンワインの特徴と主な産地のベッカー高原、主な品種、代表的な造り手、合う料理を、初心者向けにわかりやすく紹介します。

    レバノンのワインをひとことでいうと

    ・数千年のワインの歴史をもつ、地中海の東のはしの産地です

    ・主な畑は、標高の高い「ベッカー高原」。暑い国でも、夜の涼しさがブドウを助けます

    ・フランスの品種で造る、しっかりした赤が中心。サンソーやカリニャンもよく使われます

    レバノンはどんなワインの国?

    レバノンは、地中海の東に面した小さな国です。このあたりは、ワイン造りがもっとも古くから行われてきた地域のひとつです。古代、この地の海の民フェニキア人は、地中海の各地へワインを運んだことで知られています。

    ベッカー高原には、ローマ時代の遺跡バールベックがあり、そこにはワインの神バッカスにささげた神殿が残っています。ワインと土地の結びつきの深さを感じさせる場所です。

    20世紀には、フランスとのつながりの深さから、フランスの品種や造り方が広まりました。いまのレバノンワインは、古い歴史とフランス風のスタイルが合わさったものといえます。同じように古い歴史をもつジョージアやギリシャ、南どなりのイスラエルとくらべてみるのも面白いです。

    主な産地「ベッカー高原」

    レバノンワインの多くは、ベッカー高原で造られています。レバノン山脈とアンチレバノン山脈という2つの山脈にはさまれた、南北に細長い高原の谷です。

    畑の多くは標高1,000メートル前後にあり、昼は暑くても夜はぐっと冷えます。この昼と夜の寒暖差によって、ブドウはしっかり熟しながらも酸を保てます。雨が少なく乾いた気候のため、ブドウが病気になりにくいのも特徴です。

    レバノンの主なブドウ品種

    フランス南部やボルドーの品種が中心で、土着の白ブドウもあります。

    品種動物に例えるとレバノンでの使われ方
    カベルネ・ソーヴィニヨンライオン力強い赤の骨格に。ブレンドの中心になることが多い
    サンソーヤギ昔から植えられてきた品種。やわらかさと香りを足す。ロゼにも
    カリニャンイノシシ色と酸をもたらす。古い木から造られることもある
    シラー黒豹スパイスの香りと厚みのある赤に
    メルロゴールデン・レトリバーまろやかさを足すブレンド用として
    オバイデ(Obaideh)、メルワ(Merwah)—土着の白ブドウ。個性的な白に使われる

    動物に例えると、ライオン(カベルネ・ソーヴィニヨン)を中心に、ヤギ(サンソー)とイノシシ(カリニャン)が脇を固める、たくましい顔ぶれです。赤寄りで少し重めが好きな方には、親しみやすい組み合わせです。

    知っておきたい造り手

    レバノンワインを知るきっかけになりやすい、代表的な造り手を紹介します。

    造り手特徴
    シャトー・ミュザール(Château Musar)世界的に知られる造り手。カベルネ・ソーヴィニヨン・サンソー・カリニャンのブレンドで、長い熟成を経てから出荷される赤が有名
    シャトー・クサラ(Château Ksara)19世紀に修道会が始めたといわれる、レバノンでも古い造り手
    シャトー・ケフラヤ(Château Kefraya)ベッカー高原の大きな造り手。赤・白・ロゼを幅広く造る

    シャトー・ミュザールは、1975年から続いた内戦の時代にもワイン造りを続けたことでも知られています。熟成した赤は、ドライフルーツやスパイス、なめし革のような複雑な香りがあり、ふつうの新しいワインとはひと味違う体験ができます。

    レバノンのワインに合う料理

    オリーブオイルやハーブ、スパイスを使う地中海・中東の料理と自然になじみます。

    料理合うワイン理由
    フムス・野菜のメゼ(前菜)白、ロゼゴマやオリーブオイル、レモンの風味に、軽やかな白やロゼが合う
    ラム肉のグリル・ケバブ赤(カベルネ・ソーヴィニヨン主体)力強い赤が、ラムの脂とクセに負けない
    バーベキュー赤(シラー・カリニャン入り)スパイスの香りが、焼いた肉の香ばしさと重なる
    スパイスのきいたカレー赤、ロゼ果実味のあるワインが、スパイスの刺激をやわらげる

    よくある質問

    レバノンでワインが造られているのは意外です。昔からですか?

    はい。この地域は、ワイン造りがもっとも古くから行われてきた場所のひとつです。古代のフェニキア人が地中海の各地にワインを運んだことでも知られています。

    暑い国なのに、なぜよいワインができるのですか?

    主な産地のベッカー高原は標高が高く、夜に気温が大きく下がるためです。昼の日差しでしっかり熟し、夜の涼しさで酸が保たれます。

    レバノンワインは赤と白、どちらが多いですか?

    赤が中心です。カベルネ・ソーヴィニヨンやサンソー、シラーなどのブレンドが多く、白やロゼも造られています。

    初心者がはじめの1本を選ぶなら?

    ベッカー高原の赤のブレンドがおすすめです。ボルドーやローヌの赤が好きな方なら、なじみやすいはずです。

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