国別・地域別ワイン

ヴェネトのワインの特徴とは?アマローネ・ヴァルポリチェッラ・ソアヴェ・プロセッコを解説

    ピノ・グリを動物に例えたカメレオンのイラスト

    ヴェネトは、水の都ヴェネツィアがあるイタリア北東部の州で、イタリアでもっともワインの生産量が多い地域のひとつです。陰干ししたブドウから造る濃厚な赤ワイン「アマローネ」、すっきりした白ワイン「ソアヴェ」、世界中で人気の泡「プロセッコ」など、個性的なワインがそろっています。

    管理人が実際にいちばん飲み比べた産地でもあります。このページでは、ヴェネトのワインの特徴と、知っておきたいワインをやさしく紹介します。

    ヴェネトってどんなところ?

    州都はヴェネツィア。ワイン造りの中心は、ロミオとジュリエットの舞台として知られる街ヴェローナの周辺です。北にはアルプスの山々、西にはイタリア最大の湖・ガルダ湖があり、湖や山からの風が、ブドウ畑に穏やかな気候をもたらしています。

    ヴェネトでは、コルヴィーナ(赤)、ガルガーネガ(白)、グレーラ(スパークリング用の白)といった、地元の品種が主役です。

    ヴァルポリチェッラの赤ワイン|造り方で4つのタイプに

    ヴェローナの北にあるヴァルポリチェッラ地区では、コルヴィーナを中心とした黒ブドウから赤ワインが造られます。おもしろいのは、同じブドウでも、造り方の違いでまったく違うタイプのワインになることです。軽い順に紹介します。

    1. ヴァルポリチェッラ|軽やかでフレッシュ

    サクランボやイチゴのような赤い果実の香りの、軽やかな赤ワインです。少し冷やして、普段の食事と気軽に楽しめます。

    2. ヴァルポリチェッラ・リパッソ|ほどよいコク

    「リパッソ(もう一度通す)」の名前の通り、アマローネを造ったあとのブドウの搾りかすに、ヴァルポリチェッラをもう一度漬け込んで造ります。軽やかなヴァルポリチェッラに、濃さと複雑さが加わり、「ベイビー・アマローネ」と呼ばれることもあります。管理人は「マスカット・ベリーAに、タンニンと少しの複雑さを加えたよう」とメモしました。

    3. アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ|濃厚で力強い

    収穫したブドウを、風通しのよい部屋で数か月かけて陰干しし、水分を飛ばして糖分を凝縮させてから造る赤ワインです。糖分をしっかりアルコールに変えるため、アルコール度数は15%前後と高く、味わいは辛口。ドライフルーツやチョコレート、スパイスのような香りの、とても濃厚なワインになります。「アマローネ」は「苦い」という意味です。

    4. レチョート・デッラ・ヴァルポリチェッラ|甘口

    アマローネと同じく陰干しブドウから造りますが、糖分を残して甘口に仕上げたワインです。実はレチョートのほうが歴史は古く、アマローネは、レチョートの発酵が進みすぎて辛口になったことから生まれたともいわれています。

    ヴェネトの白ワインとスパークリング

    ソアヴェ

    ガルガーネガという白ブドウから造られる、ヴェネトを代表する白ワインです。レモンや白い花の香りと、すっきりした酸味に、ほのかなアーモンドのようなニュアンス。魚介料理や和食にも合わせやすい白ワインです。

    プロセッコ

    グレーラという白ブドウから造られる、フルーティーで軽やかなスパークリングワイン。世界でもっとも飲まれているスパークリングワインのひとつです。くわしくはプロセッコとはをどうぞ。

    ピノ・グリージョ

    ヴェネトを含むイタリア北東部では、軽やかでさっぱりしたピノ・グリージョも多く造られています。

    バルドリーノ/ルガーナ

    ガルダ湖の東側では、軽やかな赤ワイン「バルドリーノ」、南側では、トレッビアーノ系の品種から造る白ワイン「ルガーナ」が造られています。

    ヴェネトのワインに合う料理

    • ヴァルポリチェッラ:生ハム、サラミ、ピザ、焼き鳥(タレ)
    • リパッソ:ハンバーグ、ミートソース、すき焼き
    • アマローネ:牛肉の煮込み、熟成したハードチーズ、食後にチョコレートと
    • ソアヴェ:魚介のフリット、白身魚、寿司
    • プロセッコ:乾杯に、前菜や揚げ物と

    はじめてのヴェネトワインの選び方

    おすすめは、同じ造り手の「ヴァルポリチェッラ」「リパッソ」「アマローネ」を飲み比べること。同じブドウが、造り方でここまで変わるのかと驚くはずです。管理人の飲み比べの感想はワイン日記に書いています。

    ヴェネトワインのよくある質問

    アマローネはなぜ高いの?

    陰干しでブドウの水分が抜けるため、同じ量のブドウからとれるワインの量が少なく、手間と時間もかかるためです。

    アマローネは甘いですか?

    陰干しブドウを使いますが、糖分をしっかりアルコールに変えるため、味わいは辛口です。ただ、果実味がとても濃いため、甘やかに感じることもあります。甘口が好きならレチョートを選びましょう。

    ほかの国・地域も見てみる → ブドウ品種図鑑/トップページの「世界のワイン産地めぐり」から探せます。

    もっと詳しく:ヴェネトの代表的なワイン

    • プロセッコ:イタリアを代表する、軽やかなスパークリングワイン

    ヴェネトのワインの歴史

    ヴェネト州は、水の都ヴェネツィアを州都とする州です。中世のヴェネツィア共和国は、地中海の貿易で栄え、ワインの取引でも重要な役割を果たしました。

    現在、ヴェネト州はイタリアで最もワインの生産量が多い州のひとつで、プロセッコの大人気もあり、輸出量でもトップクラスです。

    ヴェネトの気候と土地

    北のアルプスのふもとから、ガルダ湖、そしてアドリア海沿いの平野まで、さまざまな気候があります。ヴァルポリチェッラやソアヴェは、ヴェローナの北と東の丘陵地帯です。

    ヴェネトを旅するなら

    ヴェローナは「ロミオとジュリエット」の舞台として知られる街で、毎年春には、イタリア最大のワイン見本市「ヴィニタリー」が開かれます。

    ヴェネツィアでは、バーカロと呼ばれる立ち飲みの居酒屋で、「チケッティ」というおつまみと一緒にワインを気軽に楽しめます。

    ヴェネトの豆知識

    • 管理人のワイン日記でも、アマローネやリパッソ、ソアヴェ、プロセッコなど、ヴェネトのワインをたくさん紹介しています

    プロセッコ、イタリアのワインのページでは、20州すべてを紹介しています。管理人のワイン日記もどうぞ。

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