ワインの基礎知識

酒精強化ワインとは?ポート・シェリー・マデイラの違いを初心者向けに解説

    テンプラニーリョを動物に例えた闘牛のイラスト

    ポートワインやシェリーという名前を聞いたことはありますか?これらは酒精強化ワインと呼ばれる、ちょっと特別なワインです。

    このページでは、酒精強化ワインの造り方と、代表的な3つのワインの違いをやさしく解説します。

    酒精強化ワインとは?

    酒精強化ワイン(フォーティファイドワイン)は、ワインを造る途中や後にブランデーなどの蒸留酒(アルコール)を加えて、アルコール度数を高めたワインです。一般的なワインが12〜14%前後なのに対し、15〜22%ほどになります。

    もともとは、長い船旅でもワインが傷まないように工夫されたのが始まりといわれています。

    発酵の途中で加えると甘口になる

    ブドウの糖分が酵母によってアルコールに変わる発酵の途中で蒸留酒を加えると、酵母の働きが止まり、糖分が残って甘口になります。

    逆に、発酵が終わってから加えると、辛口の酒精強化ワインになります。

    世界三大酒精強化ワイン

    ポートワイン(ポルトガル)

    ポルトガル北部のドウロ地方で造られる、主に甘口の赤ワイン。発酵の途中でブランデーを加えて造ります。濃厚な甘さで、チョコレートやブルーチーズと好相性。ポルトガルではテンプラニーリョ(現地名ティンタ・ロリス)なども使われます。

    シェリー(スペイン)

    スペイン南部のアンダルシア地方、ヘレス周辺で造られます。すっきり辛口の「フィノ」から、極甘口の「ペドロ・ヒメネス」まで幅広いタイプがあります。辛口のフィノは、よく冷やして生ハムやアーモンドと楽しむのが定番です。

    マデイラ(ポルトガル・マデイラ島)

    大西洋に浮かぶマデイラ島で造られます。加熱しながら熟成させる独特の製法により、カラメルやナッツのような香ばしい香りが生まれます。とても長持ちするワインとしても知られています。

    酒精強化ワインの楽しみ方

    • アルコール度数が高いので、小さめのグラスで少量ずつ
    • 甘口タイプは食後酒として、デザートやチーズと一緒に
    • 辛口のシェリーは食前酒として、よく冷やして
    • 開けたあとも、一般的なワインより長く楽しめるものが多い

    よくある質問

    ポートワインは料理にも使えますか?

    使えます。肉料理のソースに加えると、コクと甘みが出ておいしくなります。

    酒精強化ワインはどのくらい日持ちしますか?

    タイプによりますが、多くは開けたあとも数週間楽しめます。辛口のシェリー(フィノなど)は開けたら早めに飲むのがおすすめです。

    ほかの品種も見てみる → ブドウ品種図鑑(全40種類)

    ポートワインのタイプ

    ルビー・ポート

    若いうちに瓶詰めした、果実味豊かなタイプ。

    トウニー・ポート

    樽で長く熟成させ、色が琥珀色になったタイプ。ナッツやキャラメルのような香り。10年、20年などの熟成年数の表示があります。

    ヴィンテージ・ポート

    特に良い年だけに造られる、長期熟成型の最高級品。

    ホワイト・ポート

    白ブドウから造るポート。トニックウォーターで割る「ポート・トニック」も人気です。

    シェリーのタイプ

    フィノ・マンサニーリャ

    「フロール」という酵母の膜の下で熟成させる、すっきり辛口のタイプ。

    アモンティリャード・オロロソ

    酸素に触れながら熟成させる、香ばしいタイプ。

    ペドロ・ヒメネス

    干しブドウから造る、とても甘いタイプ。

    あわせて読みたい

    ポルトガルのワイン、スペインのワインもどうぞ。

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