「キャンティ」は、イタリアを代表する赤ワインのひとつ。昔は、わらで包まれた丸いボトル(フィアスコ)でも知られていました。
このページでは、キャンティの特徴と、キャンティ・クラシコとの違いをやさしく解説します。
管理人のひとこと
イタリアワインを勉強中の私が、最初に手に取りやすいと感じたのがキャンティ。トマトソースのパスタやピザと合わせると、食卓がぐっとイタリアらしくなります。(管理人について)
キャンティとは?
キャンティは、イタリア中部トスカーナ州のフィレンツェとシエナの間を中心とした地域で造られる赤ワインです。主なブドウ品種はサンジョヴェーゼで、イタリアの格付けで最上位のDOCGに認定されています。
キャンティの味わい
チェリーやスミレのような香りに、ドライハーブや紅茶のようなニュアンス。しっかりした酸味と、ほどよい渋みがあり、食事と一緒に楽しむのにぴったりの赤ワインです。
キャンティとキャンティ・クラシコの違い
キャンティ・クラシコ…古くからキャンティが造られてきた中心部の歴史ある地域で造られるもの。ボトルの首に「黒い雄鶏(ガッロ・ネーロ)」のマークがあるのが目印。サンジョヴェーゼを80%以上使う
キャンティ…その周辺の、より広い地域で造られるもの。気軽に楽しめる手頃なものが多い
キャンティ・クラシコには、さらに熟成期間の長い「リゼルヴァ」や、上位の「グラン・セレツィオーネ」もあります。
キャンティに合う料理
- トマトソースのパスタ、ミートソース
- ピザ(マルゲリータ)
- ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ(Tボーンステーキ)
- ハードチーズ(パルミジャーノなど)
くわしくはパスタに合うワインもどうぞ。イタリア全体についてはイタリアのワインで紹介しています。
よくある質問
キャンティとブルネッロ・ディ・モンタルチーノの違いは?
どちらもトスカーナ州のサンジョヴェーゼのワインですが、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノはモンタルチーノ村で造られ、サンジョヴェーゼ100%で長期熟成させる、より力強いワインです。
キャンティは冷やして飲みますか?
16℃前後がおすすめです。冷やしすぎると酸味や渋みが強く感じられます。
ほかの品種も見てみる → ブドウ品種図鑑(全40種類)
キャンティのワインの歴史
キャンティは、イタリア・トスカーナ州のフィレンツェとシエナのあいだに広がる丘陵地帯です。1716年、トスカーナ大公コジモ3世が、キャンティの生産地域を定めました。これは、世界で最も古いワインの原産地の法的な指定のひとつといわれます。
19世紀には、のちにイタリア王国の首相となるベッティーノ・リカーゾリ男爵が、サンジョヴェーゼを中心にしたキャンティのブレンドの基礎を作りました。
キャンティの気候と土地
なだらかな丘が続く、温暖な地中海性気候です。標高の高い畑が多く、昼夜の気温差が酸味をはぐくみます。土壌は、ガレストロと呼ばれる砕けやすい泥灰岩や、アルベレーゼと呼ばれる石灰岩などです。
キャンティの主な産地・銘柄
キャンティ・クラシコ|黒い雄鶏のマーク
歴史的なキャンティの中心地域。首に「黒い雄鶏」のマークが付いています。上から「グラン・セレツィオーネ」「リゼルヴァ」「アンナータ」の3段階があります。
キャンティ
クラシコの周辺の広い地域で造られる、より気軽なキャンティ。キャンティ・ルフィナやコッリ・セネージなどの地区名が付くこともあります。
キャンティで育つ主なブドウ品種
サンジョヴェーゼ(黒)
キャンティ・クラシコでは80%以上使うことが決められています。チェリーのような果実味と、しっかりした酸味が特徴です。
カナイオーロ・コロリーノ(黒)
サンジョヴェーゼを補う、土着の品種。
ラベルの見方
ラベルの「Chianti Classico」と黒い雄鶏のマークが、キャンティ・クラシコの目印です。昔は、わらで包んだ丸いボトル「フィアスコ」が有名でした。
キャンティのワインと料理
キャンティは、トマトソースのパスタ、ピッツァ、ラザニアなど、トマトを使った料理と相性抜群です。キャンティ・クラシコのリゼルヴァやグラン・セレツィオーネは、フィレンツェ名物の「ビステッカ(Tボーンステーキ)」と合わせてみてください。
キャンティの豆知識
- 黒い雄鶏のマークは、中世のフィレンツェとシエナの領土争いの伝説に由来しています
- 管理人のワイン日記でも、キャンティ・クラシコ・グラン・セレツィオーネを紹介しています





