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リグーリアは、イタリア北西部、地中海に沿って弓のように細長く伸びる州です。州都は港町ジェノヴァ。海のすぐそばまで山がせまる地形で、断崖の斜面に石垣を積んでつくられた段々畑から、海を感じる爽やかなワインが生まれます。
リグーリアってどんなところ?
平らな土地がほとんどなく、ブドウ畑の多くは海に向かって落ちる急な斜面にあります。世界遺産に登録されているチンクエ・テッレ(5つの村)では、何百年もかけて積み上げられた石垣の段々畑が、海と村の美しい景観をつくっています。急斜面のため作業は手作業が中心で、生産量はとても少なく、貴重なワインです。
海からの湿った風と、地中海の日差し、山からの冷たい風。この環境が、塩気やハーブを感じさせる、いきいきとした白ワインを育てます。
代表的なブドウ品種
ヴェルメンティーノ(白)
地中海沿岸に広く分布する白ブドウで、リグーリアの白ワインの主役です。レモンやハーブの香りと、海を思わせるほのかな塩気が魅力。管理人もワイン日記で、トスカーナのヴェルメンティーノに「さすが海の近くのワイン」とメモしています。
ピガート(白)
州の西部、リヴィエラ・ディ・ポネンテで栽培される土着品種です。果皮に小さな斑点(ピガ)があることが名前の由来といわれ、ハーブやスパイスの香りと、しっかりしたコクのある白ワインになります。
ボスコ、アルバローラ(白)
チンクエ・テッレのワインに使われる白ブドウです。管理人が飲んだチンクエ・テッレの白は、ハチミツや白い花の香りとミネラル感が調和した味わいでした。
ロッセーゼ(赤)
州の西部、ドルチェアックア村などで造られる赤ワインの品種です。軽やかで、赤い果実と花のような香りが特徴。冷やし気味で魚介料理と合わせることもできます。
シャッケトラ|チンクエ・テッレの甘口ワイン
チンクエ・テッレでは、陰干ししたブドウから「シャッケトラ」という甘口ワインも造られています。ハチミツやアプリコットのような香りの、とても希少なデザートワインです。
リグーリアのワインに合う料理
- ジェノヴェーゼ(バジルソースのパスタ):ヴェルメンティーノやピガートと
- フォカッチャ:爽やかな白ワインと
- 魚介のフリット、アンチョビ料理:ヴェルメンティーノと
- ウサギ肉の煮込み:ロッセーゼと
家で楽しむなら、バジルソースのパスタやカルパッチョ、白身魚のグリルと合わせてみてください。パスタに合うワインもどうぞ。
ほかの国・地域も見てみる → ブドウ品種図鑑/トップページの「世界のワイン産地めぐり」から探せます。
リグーリアのワインの歴史
リグーリアは、古代ローマ以前から、地中海の交易で栄えた地域です。ジェノヴァの商人たちは、ワインを船で地中海じゅうへ運んでいました。
海岸沿いの険しい斜面に石垣を積み、段々畑を作ってブドウを育ててきた歴史があります。チンクエ・テッレの段々畑の石垣は、全部つなげると万里の長城に匹敵する長さになるともいわれます。
リグーリアの気候と土地
北をアペニン山脈とアルプスに守られ、南は地中海に面した、温暖な気候です。海からの風と、山からの冷たい風が交わり、ブドウに香りと酸味を与えます。ただし、畑は急斜面で狭く、機械が使えないため、生産量はとても少ないです。
はじめての1本の選び方
- リグーリアのワインは生産量が少ないので、見つけたら試してみる価値あり
- はじめてなら、ヴェルメンティーノかピガートの白から
- チンクエ・テッレのワインは、旅行のお土産としても人気
リグーリアを旅するなら
チンクエ・テッレの5つの村は、世界遺産に登録されています。村から村へ、ブドウ畑のあいだのハイキングコースを歩くことができ、途中で海とブドウ畑の絶景が楽しめます。
ジェノヴァはバジルのソース「ジェノベーゼ」の本場です。現地では、ジェノベーゼのパスタとヴェルメンティーノの組み合わせを楽しめます。
リグーリアの豆知識
- 管理人のワイン日記でも、チンクエ・テッレの白ワインを紹介しています
- ピガートとヴェルメンティーノは、遺伝的には同じ品種だといわれています




