冬のごちそうの代表、カニ。ゆでガニ、カニしゃぶ、カニ鍋、焼きガニと食べ方が多いぶん、「どのワインを合わせればいいの?」と迷いやすい食材です。
このページでは、ゆでる・しゃぶしゃぶ・鍋・焼くなどの食べ方別に、カニに合うワインとおすすめのブドウ品種を紹介します。
先に結論:カニに赤ワイン?白ワイン?
・カニには辛口の白か辛口のスパークリングが基本。迷ったら冷やした甲州かシャブリ
・ゆでガニ・カニしゃぶは、すっきりした酸味の白(甲州・アルバリーニョ)
・焼きガニ・カニグラタン・カニみそは、コクのあるシャルドネ
・渋みのある赤は、カニの甘みを消して生臭さを感じやすくなるので避ける
カニに合うワインの選び方
カニの身は、甘みとうま味が強いのに脂は少なく、とても繊細な味です。そのためワインは、香りが控えめで、すっきりした酸味のある辛口の白が基本になります。酸味がカニの甘みを引き立て、後味をさっぱりさせてくれます。
もうひとつの決め手が食べ方です。ゆでる・しゃぶしゃぶ・鍋のように水分で火を通すと味は軽く、焼く・グラタン・カニみそのように香ばしさやコクが加わると味は重くなります。「軽い食べ方には軽やかな白、コクのある食べ方にはふくらみのある白」と考えると選びやすくなります。
カニに合うおすすめのブドウ品種
動物のイラストをタップすると、それぞれの品種の詳しい特徴がわかります。
甲州(鶴)
カニ鍋やカニしゃぶにまず合わせたいのが、日本の白ワインの甲州です。香りが穏やかで、だしの風味やポン酢の酸味とけんかしません。管理人も、和食のときは甲州を選ぶことが多いです。
アルバリーニョ(サメ)
スペイン北西部・ガリシア地方の海沿いで育つ白ワインの品種で、地元では魚介と一緒に飲まれています。柑橘の香りと豊かな酸味があり、ゆでガニにカニ酢を添えるような食べ方にぴったりです。
シャルドネ(ユニコーン)
シャルドネは産地や造り方で味が大きく変わる品種です。ゆでガニには、樽を使わずキリッとした酸味のあるシャブリを。焼きガニやカニグラタン、バターを使った料理には、樽で熟成したまろやかなシャルドネを合わせると、香ばしさやコクを受け止めてくれます。
ソーヴィニヨン・ブラン(羊)
ハーブのような青い香りとさわやかな酸味が特徴です。カニサラダやカニの生春巻きなど、野菜と一緒に食べる料理によく合います。レモンを搾って食べるときにも合わせやすい白です。
食べ方別の早見表
同じカニでも、食べ方や味付けで合うワインが変わります。よく食べる料理から選んでみてください。
| 食べ方 | 味の特徴 | 合うワイン | 選び方のコツ |
|---|---|---|---|
| ゆでガニ(カニ酢) | カニの甘みそのもの。酢の酸味が加わる | 甲州、アルバリーニョ、シャブリ | よく冷やした辛口の白 |
| カニしゃぶ(ポン酢) | だしでさっと火を通し、身がふわっと甘い | 甲州、辛口のリースリング | 香りの控えめな白 |
| カニ鍋(寄せ鍋・みそ仕立て) | だしにカニのうま味が出る。みそだとコクが増す | 甲州、シャルドネ | みそ仕立てなら少しコクのある白 |
| 焼きガニ | 香ばしさが加わり、甘みが凝縮する | 樽熟成のシャルドネ、辛口スパークリング | 香ばしさに合うふくらみのある白 |
| カニみそ・甲羅焼き | 濃厚でほろ苦い | 樽熟成のシャルドネ、シャンパーニュ | コクと泡で濃さを受け止める |
| カニクリームコロッケ・カニグラタン | クリームとバターでまろやか | 樽熟成のシャルドネ | くわしくはグラタンに合うワイン |
| カニサラダ・カニの生春巻き | 野菜とマヨネーズ・ドレッシング | ソーヴィニヨン・ブラン、ロゼ | さわやかな香りの白 |
避けたい組み合わせ
- 渋みの強い赤ワイン:カベルネ・ソーヴィニヨンのような渋みのしっかりした赤は、カニの繊細な甘みを消してしまい、生臭さや金属のような後味を感じやすくなります。
- 香りの強すぎる白:ライチやバラのような華やかな香りの白は、カニの香りより目立ってしまいがちです。カニが主役の日は、香りの穏やかな白を選びましょう。
- ぬるくなったワイン:温かい鍋の横に置いておくと白ワインがすぐにぬるくなり、酸味がぼやけます。ボトルは冷蔵庫や氷水に戻し、飲む分だけ注ぐのがおすすめです。
どうしても赤ワインを合わせたいときは、渋みの少ないピノ・ノワールを少し冷やして、焼きガニやみそ仕立ての鍋と合わせるのが無難です。
よくある質問
カニには赤と白、どちらが合いますか?
基本は白です。カニは脂が少なく甘みが繊細なので、すっきりした酸味の辛口の白か、辛口のスパークリングが合わせやすいです。
カニに合うワインを1本だけ選ぶなら?
ゆでガニ・カニしゃぶ・焼きガニのどれにも合わせやすいのは、辛口のスパークリングワイン(ラベルに「ブリュット」とあるもの)です。特別な日ならシャンパーニュ、手ごろに楽しむならカヴァもおすすめです。
タラバガニとズワイガニで、ワインは変えたほうがいいですか?
大きく変える必要はありません。身が太く食べごたえのあるタラバガニには樽熟成のシャルドネのようなコクのある白、甘みが繊細なズワイガニには甲州やシャブリのようなすっきりした白、と少し寄せると、より合わせやすくなります。
カニ鍋の締めの雑炊にも同じワインで大丈夫ですか?
大丈夫です。カニのだしが出た雑炊は、甲州やシャルドネなど、鍋で飲んでいた白とよく合います。ほかの鍋の合わせ方は鍋料理に合うワインでも紹介しています。
魚介の合わせ方は刺身に合うワイン・牡蠣に合うワイン・寿司に合うワイン、鍋なら水炊き・鶏鍋に合うワイン、ほかの料理は料理とワインの合わせ方へ。
ほかの品種も見てみる → ブドウ品種図鑑(全40種類)








