スパイスの効いたひき肉や、グリルした牛肉、えびをトルティーヤで包むタコス。おうちでタコスパーティーをするときに、「合わせるワインは赤?白?」と迷う人も多いのではないでしょうか。
このページでは、タコス・メキシコ料理に合うワインと、タコライス・ワカモレ・チリコンカンなど料理別のおすすめのブドウ品種、辛い料理に合わせるコツを紹介します。
先に結論:タコス・メキシコ料理に赤ワイン?白ワイン?
・牛肉やひき肉のタコスには、果実味のある軽め〜中くらいの赤。テンプラニーリョやマルベックが、スパイスとサルサによく合います
・魚やえびのタコス、ワカモレ(アボカドのディップ)には、すっきりした白。ソーヴィニヨン・ブランのさわやかな香りが、ライムやパクチーとよく合います
・辛いサルサやハラペーニョには、アルコール度数が低めで少し甘みのある白(やや甘口のリースリングなど)。辛さが和らぎます。迷ったらロゼを選ぶと、肉にも魚にも合わせやすいです
タコス・メキシコ料理に合うワインの選び方
タコスは、トウモロコシや小麦粉で作った薄い生地(トルティーヤ)に、焼いた肉や魚、野菜をのせて、サルサをかけて包んで食べるメキシコの料理です。日本ではひき肉をチリパウダーなどで炒めたタコスや、ご飯にのせたタコライスもおなじみです。
メキシコ料理の味の特徴は、チリ(唐辛子)やクミンのスパイス、トマトのサルサの酸味、ライムとパクチーのさわやかさです。そのため、ワイン選びでは「スパイスに合う果実味」と「酸味に負けない酸味」がポイントになります。もうひとつ大切なのが辛さ。アルコール度数が高いワインや渋みの強いワインは辛さを強く感じさせるので、辛い料理ほど軽やかなワインを選びましょう。
辛い料理とワインの合わせ方はカレーに合うワインやキムチ鍋に合うワインでも紹介しています。
タコス・メキシコ料理に合うおすすめのブドウ品種
動物のイラストをタップすると、それぞれの品種の詳しい特徴がわかります。
テンプラニーリョ(闘牛)
スペインを代表する赤ブドウで、赤い果実の味わいと、なめらかな渋みが特徴です。スペインはメキシコ料理の土台になった食文化のひとつで、パプリカやニンニクを使った料理と合わせて飲まれてきました。チリパウダーで炒めたひき肉のタコスや、チリコンカンのような煮込みに合わせると、スパイスの香りとワインの果実味がよくなじみます。
マルベック(熊)
アルゼンチンで多く造られている、色が濃く果実味の豊かな赤ブドウです。牛肉をグリルして細切りにしたタコス(カルネ・アサダ)や、ステーキを包んだブリトーなど、肉が主役の料理によく合います。渋みが比較的まろやかなので、スパイスの効いた料理でも重くなりすぎません。
ソーヴィニヨン・ブラン(羊)
ハーブや柑橘の香りが特徴の白ブドウです。白身魚やえびのタコス、ワカモレ、セビーチェ(魚介のマリネ)など、ライムとパクチーを使ったさわやかな料理に合わせると、ワインのハーブの香りが料理の香りと重なります。管理人も好きな品種で、ハーブ感のあるタイプはこうした料理と合わせると特によさが出ます。
リースリング(ペンギン)
りんごや柑橘の香りと、きれいな酸味が特徴の白ブドウです。ほんのり甘みの残るやや甘口のタイプは、辛いサルサやハラペーニョの辛さを和らげてくれます。アルコール度数が低めのものが多いのも、辛い料理に向いている理由です。豚肉をスパイスでマリネして焼いたタコス(アル・パストール)のパイナップルの甘みともよく合います。
料理別の早見表
| メキシコ料理 | 味の特徴 | 合うワイン | 選び方のコツ |
|---|---|---|---|
| ひき肉のタコス・タコライス | チリパウダーとクミンの香り | テンプラニーリョ、グルナッシュ | 果実味のある軽め〜中くらいの赤 |
| 牛肉のタコス(カルネ・アサダ) | 焼いた牛肉のうま味 | マルベック、ジンファンデル | 果実味のしっかりした赤 |
| 豚肉のタコス(アル・パストール) | スパイスとパイナップルの甘み | リースリング、ロゼワイン | やや甘口の白かロゼ |
| 魚・えびのタコス | フライやグリルの魚介とライム | ソーヴィニヨン・ブラン、アルバリーニョ | すっきりした白 |
| ワカモレ・ナチョス | アボカドのコク、チップスの塩気 | ソーヴィニヨン・ブラン、カヴァ | さわやかな白か泡 |
| チリコンカン | 豆とひき肉の煮込み、スパイス | テンプラニーリョ、シラー | スパイシーな赤 |
| ケサディーヤ | チーズのコクと塩気 | メルロ、ロゼワイン | まろやかな赤かロゼ |
| 辛いサルサ・ハラペーニョ | 強い辛さ | リースリング(やや甘口) | アルコール低め・少し甘み |
避けたい組み合わせ
- 渋みの強い重い赤:カベルネ・ソーヴィニヨンのように渋みとアルコールが強い赤は、唐辛子の辛さとぶつかり、口の中がひりひりしやすくなります。
- アルコール度数の高いワイン:アルコールは辛さを強く感じさせます。辛い料理には、度数が12〜13%前後までの軽やかなワインが合わせやすいです。
- 樽の香りが強いコクのある白:ライムやパクチー、トマトのサルサのさわやかさを、樽の香りが覆ってしまいます。
よくある質問
タコスパーティーで1本だけ選ぶなら?
ロゼワインがおすすめです。赤ワインの果実味と白ワインのさわやかさをあわせ持つので、肉のタコスにも魚のタコスにも、ワカモレにも合わせやすく、冷やして飲めるので辛い料理ともよく合います。人数が多いときは、辛口のスパークリングワインをもう1本用意すると安心です。
タコライスに合うワインは?
ひき肉のタコスと同じく、テンプラニーリョやグルナッシュなど、果実味があって渋みの穏やかな赤が合います。レタスやトマト、チーズをたっぷりのせるなら、冷やしたロゼもおすすめです。
メキシコでもワインは造られていますか?
造られています。メキシコは南北アメリカ大陸の中でもワイン造りの歴史が古い国のひとつで、現在は北西部のバハ・カリフォルニア州が主な産地です。日本で見かける機会はまだ多くありませんが、見つけたらメキシコ料理と合わせてみるのも楽しいですよ。産地や品種は「メキシコのワインの特徴」で紹介しています。
辛いメキシコ料理には赤と白どちらがいいですか?
辛さが強いほど白がおすすめです。冷やした白ワインは辛さで熱くなった口の中をすっきりさせてくれ、少し甘みのあるタイプなら辛さを和らげてくれます。赤を合わせるなら、渋みが少なく軽めのタイプを少し冷やして飲みましょう。
ほかの料理に合うワインは、料理とワインの組み合わせ一覧から探せます。








