レストランで、ワインをガラスの器に移し替えているのを見たことはありませんか?あの器がデキャンタで、ワインを移し替えることをデキャンタージュといいます。
このページでは、デキャンタージュをする理由と、向いているワイン、家でできるやり方を紹介します。
デキャンタージュをする2つの目的
1. 澱(おり)を取り除く
長く熟成した赤ワインには、ボトルの底に澱(おり)と呼ばれる沈殿物がたまることがあります。澱は体に害はありませんが、口当たりがざらつくので、デキャンタにゆっくり移して、澱をボトルに残します。
2. 空気に触れさせて香りを開かせる
若くて渋みの強いワインは、空気に触れさせることで香りが開き、渋みがまろやかに感じられることがあります。これを「ワインを開かせる」といいます。
デキャンタージュが向いているワイン
渋みや香りがしっかりした、力強い赤ワインが向いています。
一方、繊細な香りのピノ・ノワールや、長く熟成した古いワインは、空気に触れすぎると香りが弱くなることもあるので、様子を見ながら行いましょう。白ワインやスパークリングワインは、基本的にデキャンタージュしません。
家でできるデキャンタージュのやり方
- 澱が気になるワインは、前日からボトルを立てておき、澱を底に沈めておく
- デキャンタを用意する(なければ、口の広いガラスのピッチャーでもOK)
- ボトルをゆっくり傾け、デキャンタの内側の壁を伝わせるように注ぐ
- 澱がボトルの首まで来たら、注ぐのを止める
- 香りを開かせる目的なら、注いでから15〜30分ほど置いて、香りの変化を楽しむ
よくある質問
デキャンタがなくても代わりになる方法はありますか?
グラスに注いでからしばらく置いたり、グラスを回したり(スワリング)するだけでも、空気に触れて香りが開きやすくなります。
安いワインでもデキャンタージュは効果がありますか?
若くて渋みの強いワインなら、手頃なワインでも口当たりがやわらかくなることがあります。気軽に試してみてください。
ほかの品種も見てみる → ブドウ品種図鑑(全40種類)
デキャンタの種類
若いワイン用(幅広い形)
底が広く、ワインが空気に触れる面積が大きいデキャンタ。若いワインの香りを開かせるのに向いています。
熟成ワイン用(細長い形)
空気に触れる面積が小さめのデキャンタ。繊細な熟成ワインの澱を取り除くのに向いています。
エアレーター
ボトルの口に付けて注ぐだけで、ワインに空気を含ませる道具。手軽に使えます。
デキャンタージュしないほうがいいワイン
繊細な熟成したピノ・ノワールや、とても古いワインは、空気に触れすぎると、香りが一気に飛んでしまうことがあります。こうしたワインは、飲む直前にデキャンタージュするか、グラスの中でゆっくり変化を楽しむのがおすすめです。
スパークリングワインは、基本的にデキャンタージュしません(泡が抜けてしまうため)。
デキャンタがないときの代わり
ワインを大きめのグラスに注いで、くるくると回す(スワリング)だけでも、香りが開きます。きれいな水差しやピッチャーで代用することもできます。







