ボジョレーは、フランス東部、ブルゴーニュ地方の南に広がるワインの産地です。日本では毎年11月の「ボジョレー・ヌーヴォー」で有名ですが、実はヌーヴォー以外にも、軽やかなものから熟成に向くものまで、魅力的な赤ワインがたくさん造られています。
ボジョレーってどんなところ?
リヨンの北に広がる、なだらかな丘陵地帯です。行政上はブルゴーニュ地方に含まれますが、土壌も品種も北のブルゴーニュとは異なり、独自のワイン文化を持っています。北部は花崗岩の土壌が多く、骨格のしっかりしたワインに、南部は粘土質や石灰質の土壌が多く、軽やかなワインになりやすいといわれます。
主役のブドウは「ガメイ」
ボジョレーの赤ワインは、ほとんどがガメイという黒ブドウから造られます。イチゴやラズベリーのような赤い果実の香りと、渋みの少ない、いきいきとした味わいが特徴。少し冷やして飲むのもおすすめです。
ボジョレーワインの4つのタイプ
1. ボジョレー・ヌーヴォー
その年に収穫したブドウで造る新酒で、毎年11月の第3木曜日に解禁されます。フレッシュでフルーティー、収穫を祝うためのワインです。くわしくはボジョレー・ヌーヴォーとはをどうぞ。
2. ボジョレー
ボジョレー地区全体で造られる、軽やかで親しみやすい赤ワインです。
3. ボジョレー・ヴィラージュ
北部の決められた村々で造られるワインで、ボジョレーよりも少し味わいに深みがあります。
4. クリュ・ボジョレー(10の村名ワイン)
北部の、特に優れた10の村で造られるワインで、ラベルには村の名前が大きく書かれます。ボジョレーの最上位のワインで、ヌーヴォーとはまったく違う、しっかりとした味わいのものも多く、数年熟成させて楽しめるものもあります。
- ムーラン・ア・ヴァン:「風車」の名前を持つ、骨格のしっかりした力強いワイン。熟成にも向く
- モルゴン:濃厚でしっかりした味わい。熟成するとピノ・ノワールのような印象になるともいわれる
- フルーリー:「花の」という名前の通り、華やかでエレガント
- サン・タムール:「聖なる愛」という名前で、プレゼントにも人気
- ブルイィ、コート・ド・ブルイィ、シェナス、ジュリエナ、シルーブル、レニエ:それぞれに個性のある村
ボジョレーワインに合う料理
- シャルキュトリー(ハム、ソーセージ、パテ):ボジョレーと
- リヨンの郷土料理(ソーセージやお肉の煮込み):クリュ・ボジョレーと
- 焼き鳥、肉じゃが、おでん:ボジョレーやヌーヴォーと
ガメイに合う料理は焼き鳥に合うワインでも紹介しています。
よくある質問
ボジョレーはヌーヴォーの時期しか飲めない?
いいえ。ヌーヴォー以外のボジョレーは、一年中楽しめます。特にクリュ・ボジョレーは、ヌーヴォーとは違う、本格的な味わいが楽しめます。
ボジョレーとブルゴーニュの違いは?
ブルゴーニュの赤ワインはピノ・ノワール、ボジョレーはガメイが主役です。ボジョレーのほうが、より軽やかでフルーティーなワインが多い傾向があります。ブルゴーニュのワインもどうぞ。
ほかの国・地域も見てみる → ブドウ品種図鑑/トップページの「世界のワイン産地めぐり」から探せます。
ボジョレーのワインの歴史
ボジョレーは、ブルゴーニュ地方の南、リヨンの北に広がる産地です。地名は、中世にこの地を治めたボージュー家に由来します。
かつては、リヨンの酒場でその年の新酒が気軽に飲まれていました。1951年に新酒の解禁日が定められ、1970年代以降、生産者ジョルジュ・デュブッフらの努力で「ボジョレー・ヌーヴォー」が世界的なイベントになりました。日本は、ボジョレー・ヌーヴォーの最大の輸入国のひとつです。
ボジョレーの気候と土地
北部は花崗岩の丘陵地帯で、クリュ・ボジョレーの村が集まっています。南部は粘土石灰質の土壌で、軽やかなボジョレーが多く造られています。
ラベルの見方
ボジョレー・ヌーヴォーの解禁日は、毎年11月の第3木曜日です。日本は時差の関係で、世界でもいち早く解禁日を迎えます。
ヌーヴォーやボジョレーの多くは、ブドウを房ごとタンクに入れて発酵させる「マセラシオン・カルボニック」という方法で造られます。この方法で造ると、渋みが少なく、イチゴやキャンディ、バナナのような香りの、フレッシュなワインになります。
はじめての1本の選び方
- ヌーヴォーの時期以外は、クリュ・ボジョレーを選んでみてください。モルゴンやムーラン・ナ・ヴァンは、しっかりしたタイプ。フルーリーやシルーブルは、華やかで軽やかなタイプです
- 2,000〜4,000円くらいで、ブルゴーニュのピノ・ノワールより手ごろに上質な赤ワインを楽しめます
ボジョレーの豆知識
- ボジョレーの軽やかな赤は、少し冷やして飲むと、夏でもおいしく飲めます





