ぷりぷりのもつに、キャベツとニラ、にんにくをたっぷり入れて煮込むもつ鍋。福岡・博多の名物として知られ、家でも手軽に作れる冬の定番です。
もつの脂の甘みとにんにくの香りが強い鍋なので、ワインは「何でもいい」わけではありません。このページでは、しょうゆ・味噌・塩などスープの味別に、もつ鍋に合うワインとおすすめのブドウ品種を紹介します。
先に結論:もつ鍋に赤ワイン?白ワイン?
・しょうゆ味は、渋みが少なく果実味のある軽めの赤。迷ったらピノ・ノワールかマスカット・ベリーA
・味噌味は、コクに負けない果実味たっぷりの赤(グルナッシュなど)
・塩味は、にんにくやニラと合う辛口の白(ソーヴィニヨン・ブラン)
・どの味にも合わせやすい1本なら、辛口のロゼかスパークリング
・渋みの強い重い赤は、唐辛子の辛さと合わさって苦く感じやすいので避ける
もつ鍋に合うワインの選び方
もつ鍋の主役は、牛の小腸などのもつから出る甘い脂です。脂をすっきりさせる酸味のあるワインを選ぶと、最後まで重くならずに楽しめます。
もうひとつ気をつけたいのが、にんにくと唐辛子です。渋み(タンニン)の強い赤ワインは、辛みと合わさると苦みが目立ちやすくなります。赤を選ぶなら渋みが少なく、果実味のあるものを。焼肉のように肉を焼くのではなく煮込む料理なので、焼肉のときより一段軽めのワインを目安にするとちょうどよくなります。
もつ鍋に合うおすすめのブドウ品種
動物のイラストをタップすると、それぞれの品種の詳しい特徴がわかります。
ピノ・ノワール(蝶)
しょうゆ味のもつ鍋に合わせたい赤ワインです。渋みが穏やかで酸味がしっかりあるので、もつの脂を軽くし、しょうゆベースのスープのうま味とも重なります。
マスカット・ベリーA(柴犬)
いちごキャンディのような甘い香りを持つ、日本生まれの赤ワイン用品種です。渋みが少ないので、しょうゆ味・味噌味のどちらにも合わせやすく、和の鍋にもなじみます。
グルナッシュ(フラミンゴ)
味噌味のもつ鍋には、熟した赤い果実の風味が豊かなグルナッシュを。渋みは控えめなのに果実味にボリュームがあるので、味噌のコクに負けません。南フランスやスペイン(ガルナッチャ)の手ごろなものが探しやすいです。
ソーヴィニヨン・ブラン(羊)
塩味のもつ鍋には、ハーブのような青い香りのソーヴィニヨン・ブランを。ニラやにんにく、柚子こしょうの香りと重なり、さわやかな酸味が脂をすっきり流してくれます。
スープの味別の早見表
もつ鍋は、お店や家庭によってスープの味が大きく変わります。今日のスープに合わせて選んでみてください。
| スープ | 味の特徴 | 合うワイン | 選び方のコツ |
|---|---|---|---|
| しょうゆ味 | すっきりしたうま味。博多の定番 | ピノ・ノワール、マスカット・ベリーA、ガメイ | 軽めの赤を少し冷やして |
| 味噌味 | 味噌のコクと甘みで濃厚 | グルナッシュ、メルロ、マスカット・ベリーA | 果実味のある、渋みの穏やかな赤 |
| 塩味 | もつの甘みが引き立つ、あっさり味 | ソーヴィニヨン・ブラン、甲州、辛口スパークリング | 酸味のある辛口の白 |
| 辛味噌・キムチ入り | 唐辛子の辛みが強い | 辛口のロゼ、果実味の豊かな白(リースリングなど) | 渋みのある赤は避け、よく冷やす |
具材・締めとワインの合わせ方
- もつ:脂の甘みが強いので、酸味か泡で口の中をリセットすると次のひと口がおいしくなります。
- キャベツ・ニラ:煮込んで甘みが出たキャベツには、果実味のある赤やロゼがなじみます。ニラの香りにはソーヴィニヨン・ブランが好相性です。
- にんにく・唐辛子:たっぷり入れる場合は、アルコール度数が高すぎない(13%前後までの)ワインを選ぶと、辛さが強く出すぎません。
- 締めのちゃんぽん麺・雑炊:スープのうま味が凝縮されるので、最初に合わせた赤ワインがそのまま合います。鍋の締め全般は鍋料理に合うワインも参考にしてください。
よくある質問
もつ鍋には赤と白、どちらが合いますか?
しょうゆ味・味噌味なら渋みの少ない軽めの赤、塩味なら辛口の白が合わせやすいです。どちらか迷ったら、赤と白の中間の辛口ロゼを選ぶと失敗しにくいです。
もつ鍋に合うワインを1本だけ選ぶなら?
スープの味を問わず合わせやすいのは、辛口のロゼです。赤ワインのような果実味で脂やにんにくに負けず、白ワインのような酸味で後味が軽くなります。ロゼの選び方はロゼワインのページで紹介しています。
焼肉のホルモンと、もつ鍋で合うワインは同じですか?
似ていますが、焼いて香ばしさが出るホルモンのほうが、少ししっかりした赤まで合わせられます。煮込むもつ鍋は、スープの味に合わせて軽めを選ぶのがコツです。焼肉の合わせ方は焼肉に合うワインをどうぞ。
もつ鍋にスパークリングワインは合いますか?
合います。泡と酸味がもつの脂をさっぱりさせてくれるので、特に塩味のもつ鍋とよく合います。乾杯から締めまで1本で通せるのも便利です。
しゃぶしゃぶの合わせ方はしゃぶしゃぶに合うワイン、辛い鍋ならキムチ鍋に合うワイン、ほかの料理は料理とワインの合わせ方へ。
ほかの品種も見てみる → ブドウ品種図鑑(全40種類)







