誕生日やクリスマス、ちょっとしたお祝いの日のケーキ。せっかくならワインと一緒に楽しみたいけれど、「甘いケーキにワインは合うの?」と迷う人も多いはずです。
このページでは、ショートケーキ・チーズケーキ・チョコレートケーキなどケーキの種類別に合うワインと、おすすめのブドウ品種を紹介します。
先に結論:ケーキに合うワインは赤?白?甘口?
・基本は、ケーキと同じかそれ以上に甘い甘口ワイン。辛口のワインは、ケーキの甘さで酸っぱく感じやすくなります
・ショートケーキやフルーツのケーキには、微発泡で甘口のモスカート(モスカート・ダスティ)
・チーズケーキには、甘口〜やや甘口のリースリングや、セミヨンの貴腐ワイン
・チョコレートケーキには、ルビー・ポートなどの酒精強化ワイン
ケーキに合うワインの選び方
ケーキに合わせるワインは、ケーキより甘さが控えめにならないものを選ぶのがいちばんのポイントです。甘いものを食べたあとに辛口のワインを飲むと、ワインの酸味や苦みが強調されて、すっぱく感じてしまいます。デザートにはデザート用の甘口ワイン、と覚えておくと失敗しにくくなります。
そのうえで、ケーキの主役の素材に合わせて選びます。いちごや生クリームの軽いケーキには軽やかな甘口の泡、クリームチーズのコクがあるケーキには酸味のある甘口の白、チョコレートや栗などの濃いケーキには、コクのある酒精強化ワインや貴腐ワイン、という考え方です。
甘口ワインの種類や選び方は甘口ワインの選び方、チョコレートとの合わせ方はチョコレートに合うワイン、大福やどら焼きなどの和菓子との合わせ方は和菓子に合うワイン、いちごや桃など果物との合わせ方はフルーツに合うワインでも詳しく紹介しています。
ケーキに合うおすすめのブドウ品種
動物のイラストをタップすると、それぞれの品種の詳しい特徴がわかります。
モスカート(ミツバチ)
マスカットのような華やかな香りと、ハチミツのようなやさしい甘さのある品種です。イタリアの「モスカート・ダスティ」は、アルコール度数が低めで、シュワッとした微発泡の甘口。ショートケーキやフルーツタルトなど、軽いケーキの甘さと香りを引き立ててくれます。ワインに慣れていない人とも楽しみやすい1本です。
リースリング(ペンギン)
柑橘や青リンゴのような香りと、キリッとした酸味のある白です。甘口〜やや甘口のリースリングは、甘さと酸味のバランスがよく、レアチーズケーキやレモンを使ったケーキのさわやかさとよく合います。ドイツでは、ラベルの「シュペートレーゼ」「アウスレーゼ」などの表示が甘口を選ぶ目安になります。
セミヨン(ナマケモノ)
フランス・ボルドー地方のソーテルヌなど、貴腐ワインの主役になる品種です。ハチミツやアプリコットのような濃い甘さとコクがあり、ベイクドチーズケーキやモンブラン、タルトのようなコクのあるケーキと合わせると、どちらの味も負けません。貴腐ワインについては貴腐ワインとはで紹介しています。
シュナン・ブラン(リス)
リンゴやカリンのような香りと、しっかりした酸味のある白です。フランス・ロワール地方では、辛口から甘口まで造られています。甘口のシュナン・ブランは、焼きリンゴのような香りがあり、アップルパイやタルト・タタンなどリンゴのお菓子と相性がよい組み合わせです。
ケーキの種類別の早見表
ケーキの素材や甘さによって、合うワインが変わります。食べるケーキから選んでみてください。
| ケーキ | 味の特徴 | 合うワイン | 選び方のコツ |
|---|---|---|---|
| ショートケーキ | いちごの酸味と生クリームの甘さ | モスカート(モスカート・ダスティ)、やや甘口のロゼのスパークリング | 軽やかな甘口の泡 |
| フルーツタルト・いちごタルト | フルーツの酸味とカスタードのコク | モスカート、甘口のリースリング | 香りの華やかな甘口 |
| レアチーズケーキ | さわやかな酸味とクリームチーズ | リースリング(甘口〜やや甘口) | 酸味のある甘口の白 |
| ベイクドチーズケーキ | 焼いたチーズの濃いコク | セミヨンの貴腐ワイン(ソーテルヌなど) | コクのある甘口の白 |
| チョコレートケーキ・ガトーショコラ | カカオのほろ苦さと濃い甘さ | ルビー・ポート(酒精強化ワイン) | 濃い甘口の赤(チョコレートに合うワインも参考に) |
| モンブラン | 栗の香ばしさとクリームの甘さ | トウニー・ポート、貴腐ワイン | ナッツやキャラメルのような香りの甘口 |
| アップルパイ・タルト・タタン | 焼いたリンゴとバターの香り | 甘口のシュナン・ブラン、アイスワイン | 酸味のある甘口の白 |
| ロールケーキ・シフォンケーキ | ふんわり軽い甘さ | モスカート、やや甘口のスパークリング | 軽めで甘さ控えめの泡 |
避けたい組み合わせ
- 甘いケーキに辛口のワイン:ケーキの甘さのあとに辛口のワインを飲むと、ワインの酸味や苦みが目立ち、すっぱく感じやすくなります。辛口の白や赤は、ケーキの前の食事と一緒に楽しみましょう。
- 生クリームのケーキに渋みの強い赤:カベルネ・ソーヴィニヨンのような渋みの強い赤は、生クリームのまろやかさとぶつかって、口の中に渋みが残りやすくなります。赤を合わせるなら、チョコレートのケーキに甘口の赤を。
- 甘さの軽いワインに濃厚なケーキ:軽い甘口ワインは、ガトーショコラやベイクドチーズケーキのような濃いケーキに負けてしまいます。濃いケーキには、貴腐ワインや酒精強化ワインのように甘さとコクのあるものを選びましょう。
よくある質問
ケーキにシャンパンは合いますか?
多くのシャンパーニュは辛口なので、甘いケーキと合わせると酸味が目立ちやすくなります。合わせるなら、フルーツが多く甘さ控えめのケーキにするか、ラベルに「ドゥミ・セック」と書かれたやや甘口のものを選ぶとなじみやすくなります。シャンパーニュとほかのスパークリングの違いはシャンパンとスパークリングワインの違いで紹介しています。
甘口ワインが苦手な人は、ケーキの日に何を飲めばいいですか?
食事のあいだは辛口のワインを楽しみ、ケーキのときはコーヒーや紅茶に切り替えるのも一つの方法です。ワインを続けたいなら、甘さ控えめのフルーツのケーキに、やや甘口のロゼやプロセッコのような果実味のある泡を合わせると、甘口が苦手な人でも楽しみやすくなります。
甘口ワインはどのくらい冷やせばいいですか?
モスカート・ダスティや甘口の白は、冷蔵庫でしっかり冷やすと、甘さがべたつかずすっきり飲めます。ポートなどの酒精強化ワインは、冷やしすぎず少しひんやりする程度がおすすめです。温度の目安はワインの飲み頃の温度で紹介しています。
開けた甘口ワインは何日くらい持ちますか?
甘口の白や微発泡のワインは、開けたら栓をして冷蔵庫に入れ、数日のうちに飲みきるのが目安です。ポートなどの酒精強化ワインはアルコール度数が高く、ふつうのワインより長く楽しめます。保存のコツは開けたワインの保存方法で紹介しています。
お祝いの日のワインならクリスマスに飲みたいワイン・フライドチキンに合うワイン・ローストビーフに合うワイン、甘いものならチョコレートに合うワイン、ほかの料理は料理とワインの合わせ方へ。
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