ピノ・ノワールとガメイは、どちらも渋みが少なく軽やかな赤ワインになる品種です。実はこの2つ、DNA解析で親子(正確にはガメイはピノの子ども)であることがわかっている、とても近い関係。それでも、味わいの印象は意外と違います。
このサイトでは、美しく気品高い「蝶」にピノ・ノワールを、ゆるくて愛らしい「レッサーパンダ」にガメイを例えています。
ひと目でわかる違い
| ピノ・ノワール | ガメイ | |
|---|---|---|
| 動物に例えると | 蝶(繊細でエレガント) | レッサーパンダ(気軽で愛らしい) |
| 香り | イチゴ、ラズベリー、バラ。熟成するとキノコや紅茶 | イチゴ、ラズベリー、バナナやキャンディのような甘い香り |
| 味わい | 繊細で複雑、上品な酸味 | フルーティーで親しみやすい |
| 熟成 | 長期熟成するものもある | 早めに楽しむものが多い(クリュ・ボジョレーは熟成も) |
| 代表的な産地 | ブルゴーニュ | ボジョレー |
| 価格の傾向 | 高価なものが多い | 手頃なものが多い |
| 合う料理 | 鴨のロースト、サーモン、きのこ料理 | 焼き鳥、ハム、パテ、肉じゃが |
違い1:香りと味わい
どちらもイチゴやラズベリーのような赤い果実の香りがありますが、ピノ・ノワールはバラのような華やかさや、熟成すると現れるキノコや紅茶のような複雑な香りが魅力。ガメイは、バナナやキャンディのような、甘くフルーティーな香りが特徴です(特にボジョレー・ヌーヴォーのような新酒で顕著です)。
違い2:産地
ピノ・ノワールの本場はブルゴーニュ、ガメイの本場はそのすぐ南のボジョレーです。歴史的には、14世紀にブルゴーニュ公が「ガメイを抜いてピノ・ノワールを植えよ」という命令を出したことで、ガメイはブルゴーニュの南のボジョレーへと移っていった、というエピソードも残っています。くわしくはブルゴーニュのワインとボジョレーのワインをどうぞ。
違い3:価格
ピノ・ノワールは栽培が難しく、ブルゴーニュの銘醸地のものは特に高価になりがちです。ガメイは手頃な価格のものが多く、気軽に楽しめます。
どっちを選べばいい?
- 特別な日に、繊細で上品な赤を:ピノ・ノワール
- 普段の食卓で、気軽にフルーティーな赤を:ガメイ
- 少し冷やして飲みたい:ガメイ(ピノ・ノワールも少し冷やすとおいしい)
- 熟成した複雑な味わいを楽しみたい:ピノ・ノワール
どちらも、赤ワインの渋みが苦手な人にもおすすめの品種です。渋くない赤ワインの選び方もあわせてどうぞ。
ほかの国・地域も見てみる → ブドウ品種図鑑/トップページの「世界のワイン産地めぐり」から探せます。
ブルゴーニュとボジョレーは隣同士
ピノ・ノワールの代表産地ブルゴーニュと、ガメイの代表産地ボジョレーは、隣り合っています。14世紀、ブルゴーニュ公フィリップ豪胆公が、品質を守るためにブルゴーニュでのガメイの栽培を禁止したことで、ガメイはボジョレーで栽培されるようになったといわれています。
飲み比べのすすめ
ボジョレーの「クリュ・ボジョレー」(モルゴンなど)と、ブルゴーニュの「ブルゴーニュ・ルージュ」を飲み比べると、似ているところと違うところがよく分かります。価格も近いので、試しやすい組み合わせです。
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