いちご大福やどら焼き、羊羹にみたらし団子。お茶と合わせることの多い和菓子ですが、「ワインと一緒に楽しめるの?」「あんこには赤?白?」と迷うことはありませんか。
このページでは、和菓子に合うワインと、いちご大福・どら焼き・羊羹・わらび餅・おせんべいなど種類別のおすすめのブドウ品種、合わせるときのコツを紹介します。
先に結論:和菓子に合うワインは赤?白?
・あんこを使った甘い和菓子には、甘口ワイン。和菓子と同じくらいの甘さのワインを選ぶと、ワインが酸っぱく感じません。気軽に合わせるなら、微発泡で甘いモスカートがおすすめです
・赤なら、渋みの少ないマスカット・ベリーA。いちごキャンディのような甘い香りが、どら焼きやみたらし団子の甘じょっぱさになじみます
・塩気のある和菓子やおせんべいには、和の白甲州。控えめな香りとすっきりした味わいが、繊細な和菓子の風味をじゃましません
和菓子に合うワインの選び方
和菓子は、ケーキやチョコレートにくらべて油分が少なく、小豆・米・砂糖・きなこ・抹茶など、素材の味がそのまま出るお菓子です。そのため、香りの強すぎるワインや、渋みの強い重い赤を合わせると、和菓子のやさしい風味が隠れてしまいます。
選ぶときのポイントは3つです。1つ目は、あんこのように甘いものには、同じくらい甘いワインを合わせること。辛口のワインを合わせると、和菓子の甘さに負けてワインが酸っぱく、渋く感じやすくなります。2つ目は、赤を合わせるなら、渋みの少ない軽いものを選ぶこと。小豆の皮のほのかな渋みと、ワインの渋みが重なると口の中がきしむように感じます。3つ目は、みたらし団子やおせんべいのように、しょうゆや塩気のあるものは、甘いお菓子とは別に考えること。こうしたものは辛口のワインとも合わせられます。
洋菓子と合わせるならケーキに合うワインやチョコレートに合うワイン、甘いワインそのものの選び方は甘口ワインの選び方でも紹介しています。
和菓子に合うおすすめのブドウ品種
動物のイラストをタップすると、それぞれの品種の詳しい特徴がわかります。
モスカート(ミツバチ)
マスカットのような華やかな香りと、はちみつのようなやさしい甘さが特徴の白ブドウです。イタリアの「モスカート・ダスティ」のような微発泡の甘口タイプは、アルコール度数が低めで、甘さと泡の軽やかさを両方楽しめます。いちご大福やカステラ、白あんのお菓子のように、甘さが控えめで軽い和菓子によく合います。
マスカット・ベリーA(柴犬)
日本で生まれた黒ブドウで、いちごキャンディのような甘い香りと、渋みの少ないやさしい味わいが特徴です。赤ワインを和菓子に合わせたいときは、まずこの品種を選ぶと失敗しにくいです。どら焼きのつぶあんや、みたらし団子の甘じょっぱいたれと、甘い香りがよくなじみます。少し冷やして飲むと、和菓子のさっぱりした後味とも合わせやすくなります。
甲州(鶴)
日本を代表する白ブドウで、香りは控えめ、すっきりした味わいと、ほのかな苦みが特徴です。甘いあんこには甘さが足りませんが、塩大福の塩気、わらび餅やきなこ餅の素朴な香ばしさ、しょうゆ味のおせんべいなど、甘さ控えめの和菓子には繊細な味わいがよく合います。
セミヨン(ナマケモノ)
はちみつのような香りととろりとした質感を持つ白ブドウで、ソーテルヌなどの貴腐ワインの主役になる品種です。羊羹や栗きんとん、栗まんじゅうのように、甘さがしっかりした和菓子には、こうした濃い甘口ワインを合わせると、甘さどうしが釣り合います。少量ずつ、ゆっくり楽しむ組み合わせです。
種類別の早見表
| 和菓子 | おすすめのワイン | 合わせるポイント |
|---|---|---|
| いちご大福 | モスカート、ロゼワイン | いちごの甘酸っぱさに、果実の香りがある甘めのワイン |
| 豆大福・塩大福 | 甲州 | 豆の塩気と控えめな甘さに、すっきりした和の白 |
| どら焼き(つぶあん) | マスカット・ベリーA | あんこと生地の甘さに、甘い香りの軽い赤 |
| おはぎ・ぼたもち | マスカット・ベリーA | もち米とあんこの素朴な甘さに、渋みの少ない赤 |
| みたらし団子 | マスカット・ベリーA | しょうゆと砂糖の甘じょっぱさに、果実味のある軽い赤 |
| 羊羹(ようかん) | ソーテルヌなどの甘口ワイン | しっかりした甘さには、同じくらい濃い甘口 |
| 栗きんとん・栗まんじゅう | ソーテルヌ | 栗のほっくりした甘さに、はちみつのような甘口 |
| わらび餅・きなこ餅 | 甲州 | きなこの香ばしさに、控えめな香りの白 |
| 抹茶の和菓子 | モスカート | 抹茶のほろ苦さを、やさしい甘さと泡で包む |
| カステラ | モスカート | 卵とはちみつの甘い香りに、華やかな甘口の泡 |
| おせんべい(しょうゆ味) | 甲州、カヴァ | しょうゆの香ばしさと塩気を、辛口の白や泡ですっきり |
避けたい組み合わせ
- 甘いあんこと、辛口で酸味の強い白:あんこの甘さが勝ち、ワインの酸味がとがって感じやすくなります。甘いお菓子には甘口ワインを合わせるか、塩大福のように甘さ控えめのものを選びましょう。
- 和菓子と、渋みの強い重い赤:小豆の皮のほのかな渋みとワインの渋みが重なり、口の中が渋く感じます。カベルネ・ソーヴィニヨンのような重い赤より、渋みの少ない軽い赤を選びましょう。
- 抹茶の濃いお菓子と、渋みのある赤:抹茶の苦みと渋みが重なり、どちらの良さも感じにくくなります。抹茶には甘口の泡や、やさしい甘さの白が合わせやすいです。
よくある質問
和菓子に赤ワインは合いますか?
渋みの少ない軽い赤なら合います。おすすめは日本のマスカット・ベリーAで、甘い香りがあんこやみたらしのたれとなじみます。ガメイのような軽い赤も合わせやすいです。反対に、渋みの強い重い赤は、和菓子のやさしい味わいを隠してしまうので避けたほうが無難です。
家に辛口のワインしかないときは?
甘さ控えめの和菓子を選ぶのがおすすめです。塩大福、わらび餅、きなこ餅、しょうゆ味のおせんべいなどは、辛口の白やスパークリングワインとも合わせやすいです。羊羹のように甘さの強いものは、ワインとは別の時間に楽しむほうが、どちらもおいしく感じられます。
ワインに合わせる和菓子を1つ選ぶなら?
いちご大福がおすすめです。いちごの甘酸っぱさとあんこの甘さがあり、モスカートのような甘口の泡や、やや甘めのロゼワインとよく合います。見た目も華やかなので、手みやげやホームパーティーにも使いやすい組み合わせです。
甘口ワインはどのくらい冷やせばいいですか?
甘口の白や泡は、しっかり冷やすと甘さが引き締まり、すっきり飲めます。冷蔵庫で数時間冷やしてから出すとよいでしょう。温度の目安はワインの温度でも紹介しています。








